政治システムから見た政治の動かし方 


 政策を総理が決めると思っている人、泡沫政党に希望を持つ人多すぎです。それは間違いです。 国会には17の委員会があり、専門別の問題を審議しています。その中のひとつとして予算委員会がある。予算はすべての分野にかかわるため、事実上のなんでも委員会 そして、最終的に法案や予算を通す本会議がある。

 自民党の場合、各委員会の裏に部会があり、部会では専門家を交え平場の議論が行われている。ここで法案や政策の審議を行い、決定されたものが政調会に上がる。政調会では分野をまたぐ問題などのとりまとめを行い、それを総務会に上げる。その上で、政府に提出され政府は国会に上げる。

 国会開催日は8時に自民党本部に集まり、各委員会の前の話し合いも行われている。また、連立を組む公明党との話し合いも政調会や総務会レベルで行われる。TVで見ているのは主に予算委員会と本会議だけですが、実は委員会審議と部会の審議が大切で、ここは派閥の議員数と仲間づくりで決まる。

 だから、政治を動かすには自民党の中での保守系を増やす必要がある。 また、議員に陳情して議案に賛成するなど、力を貸してもらう必要もある。選挙は議員選びの道具ですが、選挙が終わってからが政治です。そして、野党では政策や議案づくりに参加することはまず不可能

 そこで保守的政策を実行させるために一番効果があるのは、自民党の中道リベラル系議員への陳情です。そもそも論として、保守系議員は保守系政策に反対しない。そして、議論の始まりは党の部会、部会の数の論理が大きな影響力を持つわけです。重鎮1人説得できるだけで動く場合もある。

 議員立法など特殊な例がありますが、それも与野党の合意がなければ法案として通らない。また、国会の審議日程や内容を決めるのは、与党筆頭と野党の筆頭政党であり、最低5人はいないと審議時間もまともにもらえない。野党筆頭は立憲なので、保守系の野党では時間すらもらえない。

 各委員会レベルでも、議員数が少ないため共産党でもほとんど理事になれない。泡沫ではそれ以下の扱いになるということです。また、野党にまともな部会や勉強会制度を持つ政党はないに等しい。方向性は異なるが野党では共産党が一番勉強しているといえる。

 安倍総理が強固だったのは、最大派閥清和会と第二派閥麻生派、二階派、菅グループなど党内大多数を押さえていたからであり、政策や国会運営の面でも派閥を通じて、党内に強い影響力を駆使出来たからです。 岸田さんにはこれがありません。 で主要三派、安倍麻生茂木は手を握っているので逆らえない、

 これが泡沫政党では意味がないという言葉の意味と岸田さんにやらせればよいという言葉の意味です。ですから、政治を動かしたいならば、与党の議員への陳情がもっとも早道であり、 それはツイッターでもできるという話です。また、例外的政党が国民民主であり、連合という巨大な票と自民との友好な関係がある。

 その意味では連合と国民民主の話は政治にそれなりの影響力を持つことになる。また、対立もあるが維新も数の上でそれなりの意味がある。但し、政策面での調和など政党や各議員レベルでは他の野党と同じで話にならない部分もある。

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