当たり前の金融政策とMMTの曲解の話


貨幣の裏付け 金本位制 米国に世界の金の8割が集まり他国が通貨発行できなくなった→ブレトンウッズで米国のドルは金裏付け 他国はドルとの交換を保証という形で擬似的金本位制に
ベトナム戦争等で米国も疲弊、金保有量という通貨発行制限を解除するため金との兌換を終了(ニクソンショック)→通貨の裏付けが金から発行国の信用『国富(国、個人、企業の資産)や生産能力、購買能力』に変化した。『信用』の定義は曖昧であるが、信用を毀損すれば価値がなくなる。
米国の場合、国富に加え、基軸通貨という地位とIMFや世界銀行に対する影響力(唯一、単独拒否権をもつ)、軍事力と穀物や資源の決裁通貨という力がある。また、穀物もエネルギーも自給自足でき輸出している輸出国
では、日本は?と言われると、これまで稼いだ純資産と米ドルとのスワップ可能なハードカレンシーとしての地位、そして、他国にない機微技術と生産能力となる。
確かに国富を拡大できれば通貨の発行能力は高まるが、通貨そのものの信頼性を失わせる行為(バランスシートの毀損)を続ければ、通貨の交換能力が低下し、物を輸入できなくなる。 バランス論の話でこれが財政金融政策の根本になる。
ばら撒き続ければ労働意欲も低下し、国内の生産能力も低下しつづけ通貨の裏付けが失われる。また、財源問題が発生し、財源を国債に求め続ければ通貨の信頼が低下し続ける。通貨安のスパイラルに入り込む
食糧やエネルギーを海外に依存する日本にとって、これを放置することは国民の死を意味する。 MMTの曲解と良いところ取りの政策や夢物語、日本という条件では色々な意味で破綻しているのですよ。
米国では?という話になりますが、米国の信用なら可能でしょうが、やらないでしょう。何故ならインフレが起きて、高いインフレに対する不満が政権を破壊するからです。だから、米国もテーパリングをすると言っている。

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