【拡散希望:山口敬之氏と伊藤詩織氏の裁判について】


 明日7月8日10時、ジャーナリスト山口敬之氏と、山口氏によるレイプ被害を訴えている伊藤詩織氏の二人が直接対決する、恐らく唯一の機会となる裁判が東京地裁で行われる。このスキャンダルについては、私はこの一年半注視し、現在入手できるあらゆる裁判資料に目を通し、両氏の主張を検討してきた。
 私は伊藤氏、山口氏両氏に強く要望したい。
 この件は、国内のみならずNHK、BBC、ニューヨークタイムズなど世界的主要メディアで様々に取り上げられてきた以上、伊藤氏も山口氏も法廷での尋問から逃げず、事実関係について今日まで互いが主張してきた事実を主張してもらいたい。
 お涙頂戴や同情を買う法廷外戦術に逃げない誠実な法廷闘争をあらかじめ強く求めたい。
山口氏の証言は一貫し、合意の上の男女関係は認めているが、詳細な実証を付した上で、準強姦、強姦、暴行すべて否定している。一方、伊藤詩織氏の証言は➀山口氏とのメールのやり取り→②刑事訴訟の訴状→③民事訴訟の訴状と著書『ブラックボックス』の全てで著しく変り続けている上、④事実が容易に認定できる点での不審点が多い。
その意味でも、伊藤氏には、自身の主張が変遷する中で、山口氏が世界の主要メディアでレイプ犯人と認定され、現在も社会的生命を失ったままである現実に対する「責任」がある。正確で合理性のある陳述を強く要望する。

一番根本の争点について
➀伊藤氏はホテル同宿後のメールである日を境に突如「妊娠」の可能性を訴え、就職や金銭に関する脅迫的表現を使い始めるが、その時期産婦人科受診により伊藤氏は妊娠の可能性がない事を知っていた。それは複数の産婦人科のカルテから明らかである。
②その次に行われた刑事訴訟で、伊藤氏は、山口氏が「飲酒を勧め、同女を酔いのため意識不明の状態に陥れて抗拒不能にさせた上」姦淫したとして準強姦罪で訴え、却下された。(ちなみに山口氏が「飲酒を勧め」た事は、二店それぞれの店主、同日の客など何人もの証言が否定している。全証言が、伊藤氏自ら手酌で大量の酒を飲み続けたとしている。)
③ところがその訴えが退けられると、伊藤氏は民事訴訟を起こし、「殆ど飲酒量がなかったのに突然意識不明になり、早朝五時ごろ目覚めると犯されており、性交を中断するよう求めても聞き入れられなかった」と主張を変えて「損害賠償」を請求している。訴状では、更に、山口氏から逃れバスルームに逃げ込んだ伊藤氏は、山口氏により「肩をつかまれ、再びベッドにひきずり倒された。そして抵抗できないほどの強い力で体と頭をベッドに押さえつけられ(略)、「原告は息ができなくなり窒息しそうだった」と言う。これらが事実なら、「損害賠償請求事案」ではなく、強姦・傷害・殺人未遂事件だ。
④これほどの事件になれば寝静まった5時過ぎ、伊藤氏の助けを求める声、揉みあう激しい室内音などが周囲の客やホテル側に伝わらないのは不思議である。バスルームには外部と通話可能な電話もある。
⑤しかも、伊藤氏が主張する強姦事件直後の5時50分、伊藤氏はホテルを出ている。伊藤氏の主張する通りの強姦・暴行直後なら、普通恐怖で挙動不審となり、ただちに助けを求め、ホテル従業員の保護のもと警察に届けるだろうが、彼女はそうした行動を一切取っていない。ホテル側も全く不審を認識していない。
他にも両氏の訴状をつぶさに検討すると驚くべき食い違いが多数存在する。そのほとんどは立証可能である。
 法廷での真摯な証言を両氏に強く要望し、この件を悪質なプロパガンダから真実の世界に再び戻し、世界のメディアや国連に正確な情報を発信し直す機会とするよう求めたい。
私もこの件について、両者の訴状や証言、証拠資料を公平に点検した上で、客観的に妥当と思われるレポートを近日中に月刊誌で公表するつもりである。  小川榮太郎

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