★宜野湾市長選挙で辺野古反対候補は勝てるのだろうかー(天木直人氏)

宜野湾市長選挙がまじかに迫っている(1月17日告示24日投開票)というのに、

大手メディアがほとんど報じない。

 そう思っていたら、きょう1月12日の産経と朝日が書いた。

 産経は数ポイント差でせめぎ合う大接戦と書き、朝日は前哨戦は過熱気味だと書いている。

 しかし、これだけでは何もわからない。

 繰り返して言うように、今度の宜野湾市長選は、

安倍政権よりも翁長知事側にとって、より負けられない選挙だ。

 なぜならば、安倍政権の推す候補が負けても、

安倍政権は地方選の結果は国政には関係ないと言い張ればいいが、

翁長知事の推す候補が負ければ、

安倍政権は、辺野古移設反対の沖縄住民ばかりではない事を強調し、

沖縄住民の分断を一気に進めるからだ。

 朝日と産経の記事を読んで私が危惧を感じたのは、

翁長知事が連日応援に入り、みずからテコ入れに躍起になっていると書かれているところだ。

 安倍首相に菅官房長官がついているように、

沖縄には翁長知事を支える強力な参謀がいないのだろうか。

 翁長知事みずからが連日現地に入って応援してるというのでは、あまりにも悲壮感が漂う。

 加えて、佐喜真候補は現職の強みに加え、

辺野古移設の是非を明言することを意図的に避け、普天間固定化の回避と経済振興ばかりを訴える。

 その一方で、翁長知事と反対派候補者は、いきおい安倍政権の強硬姿勢を批判し、

国(安倍政権)と地方(沖縄)の政治的対立を煽るしかない。

 これで果たして宜野湾市民の多数を引きつけられるのだろうか。

 辺野古反対のオール沖縄を不動のものとしなければ危うい。

 そのためには翁長知事のほかに、翁長知事を支える魅力的な指導者が必要だと考えるのは、

私の杞憂だろうか。

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