ニコニコ超会議に初参戦して、同時にそれがボーマス初参戦となって、帰ってきてお酒飲んだら号泣してしまったなば子です。こんばんは。

言いたいことが、たくさんあったので。

二日間あるあの巨大なお祭りに、二日とも参加して…とにかく楽しかった。本当に楽しかった。今でも頭がぼーっとします。
超会議というか、ボカロブースにしかいなかったのですが。本当に、本当に。

とても衝撃だったんです。びっくりしたんです。インターネットの向こう側にちゃんと人がいた。ミクさんを好きな人がたくさんいた。ミクさんを好きでいることは恥ずかしくなかった!私はミクさんを好きでいてよかったんだ!



私が「初音ミク」を知ったのは中学2年生のときで、2008年の夏でした。
ニコニコ動画に手を出して、クリーム市長さんのマリオネットを聴いて「かわいい、これはなんだろう、すごい」と感動したのを今でも覚えています。初夏なのに長袖を着ていて唯でさえ暑かったのに、もうたまらなくなってそれを脱ぎ捨てて、立ち上がってぴょんぴょんしました。それくらい、びっくりしました。

それからずっとボカロ文化を追いかけて、ふらふらしながらも追いかけて。初めてボカロ関連のイベントに、ボーマスに参加しました。

超会議3の会場に入るために、一時間ちょっと直射日光の中並んで、会場入りしたと同時にボカロブースまで早歩きで急いで、あの空間に立ち入った瞬間、本当に、本当にびっくりしました。
並んでいる間も、ミクさんやルカさんや、ボカロキャラのコスプレイヤーさんを見かけていたけど、あの空間は、全然、全然違って、本当に、本当に今思い出しても胸がざわざわして、また涙腺が緩んでしまいます。

空間ごと、ボーカロイドに肯定的だった。それが何よりの衝撃で、とてつもなくうれしかった。
買いたかったCDがあったので最初にボーマスのブースに行って、一通り見ました。見ている間、全然頭が働かなくて、これはいったいなんなんだ、って思いながらただフラフラしていました。買いたかったCDがどれだったかも判別がつかないくらいで、もうとにかく頭がグラグラでした。

いったんトイレに行って落ち着いて、飲み物を買って、一息ついて、やっと感覚が戻ってきました。
改めてブースを回って、今度は冷静になったので欲しかったCDを買って、好きな絵師さんの本を買ったときはちゃんと「大好きです!」って伝えることができました。
それが、私にとってどれだけのことだったか。どれだけ大きなことだったか!

大好きな作品の作り手さんが目の前でCDや本を、作品を頒布していて、感想や気持ちを伝えられるのがどれだけのことか、口に出して好きですと言った後、言えた、言えた!って口に出さずにずっと呟いてるくらいには、胸がいっぱいでした。


そして今回の、何よりものカルチャーショックがボカニコでした。

買い物をした後、またぶれ始めた頭でふらふらしていたら、遠くから曲が聴こえました。何かやってるって思って、音のする方に釣られて歩いていきました。そしたら新たな異空間。

なんだここ、なんだここ、ってまたガツンとショックを受けて、どうしたらいいんだろうと困惑しました。
ちょうどテキサムさんの辺りで(後から知った)、ボカニコ(この名前も後から知った)の空気に吸い込まれて、惹きこまれて、後ろの方でぼーっと聴いていました。

(最初入ってふらふらしたときも「遠くから、指切りの、これ指切り?何かやたらかっこいいのが聴こえる」って思ってはいたんですが、頭が回ってなかったのでよく認識できてませんでした。)

大音量で、ボカロの音楽を聴いたのが、このときが初めてでした。
アーティストのライブも、中学生の時の2~3回くらいしか行ったことがなかったので、心臓とかお腹の中が揺さぶられる感覚も久しぶりで、しかもそれが大好きなボカロの曲で、しかもかっこよくて、みんなが手とか頭とか振ってビョンビョン跳んでて、一部の人は暴れ狂ってるし、何これ何これ何これ!!っていう気持ちで、周りをチラチラ見ながら音楽を聴いてました。
その時点で、もう体を揺らさずにはいられなかったんですけど、異空間っぷりにはっきり言ってドン引きでした。

でも、でも、もう聴き始めて数分もしないうちに、前の方で手を振って跳んでる人たちに「混ざりたい」って思った。思わざるを得ないくらい、気持ちよかった!楽しい!ドン引きの何これが興味津々の何これに変わった瞬間!

それがちょうど、そのテキサムさんの、スイートフロートアパートの辺り。鳥肌が止まらなくなって、ゾワゾワして、もっと良いところで聴きたくて、後ろの方からちょっとずつ前に入っていきました。
普段ヘッドフォンでしか聴かないボカロの曲がこんな大音量で!こんなにかっこよく、みんな盛り上がって聴いている!すごい!

DJっていうのがそもそも何をする人なのかも知らなかったし、曲聴いて踊るとはいったい…?みたいな感覚だったのに、あの数分でなんとなく理解できた気がしました。

しかもなんか、テキサムさん歌い始めて、超かっこよかった。ボカロじゃなくても全然、っていうかこれ心地いい、やばいぞ、このままここにいるとやばいぞ!と思ったけど、もう抜けられない。

呼吸が荒くなって、なぜか涙が出そうになって、メランコリックがきたところで、口から「ひっ」みたいな変な声が出て、「あるはずないでしょ」の大合唱には息だけで参加して、もう、これは、これは、と高められたところで、ワールズエンドダンスホールの、あれが、「ホップステップデオドロウカーー」が、来て、もう、思い出すだけであああああああああ!!!

そのあとのDYEで、ついに叫びました。手を上げて跳びました。もう駄目だった!たのしい!こんなに楽しいものが、こんな、この世にあったのか!
知ってはいけないものを知ってしまった!一回知ったらこれはもう、ダメだ!

テキサムさんが素晴らしかったのもあるんですが、わたし、あれを聴いているとき、後ろで女の子が喋っていたのが忘れられない。
「これ何?」「知らない」って言ってたのが、例の「ホップステップデオドロウカーー」で「やばい!高まる!」「やばい!やばい!」って、同じように手を振り上げるのが見えて、本当にうれしかった!この耐えられないくらいの心地よさも、私だけじゃなかった!共有できるものなんだ!よく知らなくても、いいって思うんだ!

次のきくおさんの黒ミサ(これも後から知った)も、「きくおさんって誰?」「え、私もよく知らない」って言ってた女の子が、狂ったように手を上げてた。私もきくおさん真面目に聴いたことなかったけど、空間に飲まれる感覚を、同じように味わう人がいる!すごい!こんなにボーカロイドに、肯定的な空間があった!すごい!すごい!

言いたかったことはたくさんあるけど、ほとんどそれに集約されます。
ボーカロイドに、こんなに、肯定的な!空間が!

みくさんとも握手できた。握手した後、出口のとこでちょっと泣いてる人がいた、私も泣きそうになったっていうか死んでもいいやって思った。
すれ違う色んな人が、ボカロを好きだと言ってた。グッズ買いたい、CD買いたい、何時からのDJが、ライブが観たい、さっきのボカニコやばかった、〇〇さんの原画がどーの、かわいいレイヤーさんがどうの、みんなボカロを否定しない!みんながボカロ好きでいる!こんなに、居心地のいい場所があった、こんなに!

CDを買うときも、リアルの友達に名前を言っても通じたことのない作り手さんのブースに、人がいて、CDを買って、お話していて、それが一か所じゃなくて何か所もあって、よかった、やっぱり好きなのは私だけじゃないんだ、インターネットの向こうにはちゃんと人がいて、ミクさんを好きな人もたくさんいるんだ、本当に安心して、嬉しくて、たまらなかった!


さっきも書いたように、中学2年生でボカロを好きになりました。それから、リアルでボカロを「一番」好きな人に、出会ったことがなかったんです。
大体、二番手か三番手。多かったのは、何か好きな漫画の、キャラのイメソンに〇〇って曲がいいとか、とういう知り方をしている人。そして、歌い手さんが好きな人。そういう人はたくさんいたけど、ボカロを一番に、ボカロを好きでいる人に会ったことがなかった。

いるのかもしれないけど、私自身が名乗れなかったから、出会えなかった。名乗って、痛い目を見たことしかなかった。
ボカロをあまり知らない方の「そこまでじゃないww」って反応か、「え、○○知らないの?」って反応か、もうそういうのが怖くて、名乗れなくて、どうしようもなかったんです。

ツイッターでボカロ聴き専って言われるような人を知ったときも、正直「やっぱり名乗れない、これしか知らないのに好きを自称していいのか、わからない」という気持ちに飲まれて、やっぱり名乗れなくて、どんどん自分の殻にこもってっました。

ミクさんは今や世界に躍進していて、だいぶ有名なはずなのに、一番好きな人は現実で会えない。ミクさんは、本当に有名なのか、みんなに人気なのか、ミクさんをちゃんと好きな人は現実にいるのか?私が見ている、ミクさんが人気のインターネットの界隈は、本当は全然広くなくて、人口も少なくて、ミクさんを好きな人、ちゃんと、現実にいるのかなって思っている節がありました。
そんなわけがないのはわかってました。でも、現実に会えなくて、口に出して「初音ミクが好きです」って堂々と言えたことがないのが、不安でしょうがなかった。
インターネットと現実の剥離は、元々私の中にあった感覚だけど、それでも。不安で。

だから、ボーマスが、衝撃だった!浅いも深いもなくて、ミクさんが、ちゃんと!人気者だった!口に出して、好きですといっても大丈夫だった!同意してもらえる空間だった!

「あなたの趣味に干渉はしないけど、興味ないから押し付けないでね。」というスタンスの人も周りにかなり多かったから、なんというか、興味を持ってくれる人の存在も!本当にうれしくて!知らないものと出会う瞬間がいくつもあって!それを拒絶するんじゃなくて、面白いって、肯定してくれる!すごい、すごい、嬉しい!

その気持ちが二日間、溜まりに溜まって、言葉にできないくらい押し込められていたのが、さっき号泣して爆発しました。
嬉しかった。私間違ってないかった、みくさん好きでよかったんだ。

それに、やっぱりCD買うときに「好きです」とか「これ買うために来ました」とか、「視聴しなくて大丈夫ですか?」って聴かれて「クロスフェード聴いて、買いに来たので大丈夫です」って言ったときの、作り手さんのリアクションとか、嬉しそうな顔とか。ちゃんと作り手さんに好きだって言って、活動を応援できるのがどれだけ楽しくて嬉しいか、知ってしまったのが、ある意味つらいです。
ツイッターでリプライを飛ばすより、動画にコメントを残すより、ずっと届くんじゃないかってわかってしまって、この作り手さんたちはボカロに肯定的で、ボカロを好きな人なんだって思うと尚更、もっとちゃんと思ってることを!自分の言葉で、伝えられたら!いいのに!って!思ってしまったから!

本当に、楽しかったんです。
画面の向こうの世界が目の前で、広がってて、パソコンの前にいるだけじゃわからないことがたくさんあった!自分の中で作ってた境界線を自分で壊して、進んだら、すごい世界があった!

ずっと悩みの種だった、ボカロ文化が大好きな気持ちを、肯定された!何度目かわからないけど、嬉しくて、また打ちながら涙が出そうで、思い出すだけで、また行きたいなって思えて、もっと好きな作り手さんに好きですって言って、ミクさんを好きな人とお話ししたいって思うんです。この気持ちを否定されない、関心がないからと無視されない!それってすごい!すごいことなんです!

超会議の、超ボーマスの、たった二日で、いや、一日目のあの数時間で、すべての価値観やコンプレックスがひっくり返ったんです、私。

もう名前を出してしまうと、0o0さん、史ノ蘭さんという方のCD欲しさに行ったんですけど、今回のボーマス。
行ってよかった。史ノ蘭さんが通販しませんって行ったから私ボーマス現地行こうって思ったんです。こんなところで言ってもきっと届かないけど、ありがとうございます!本当に!大好きです!緊張して、口に出して言えなかったの後悔してます!

そして、あの、初音ミクはなぜ世界を変えたのか?って本あったじゃないですか。私あれ「変えてねーよ」って思ってました。違った。あの本読んで「イベントとか、行った方がいいのかな」って意識が生まれたのが最初のきっかけだったと思っているから、結果的に世界が変わりました。私の、個人の世界ですけど!変わった!

嬉しかったし楽しかった。あのとき関わった色んな方々に、お礼を言いたいし、これからどんどんお礼を言う相手を増やしたい!もう、本当に!どんどん世界は変わる!

衝動で書いたから、めちゃくちゃだけど、嬉しかったんです。嬉しかったの。ミクさんが大好きだって、再認識できた。

ボーマス、行ったことないないボカロ好きの方、いるなら。行った方がいいです。絶対に!私はちょっとアレな例だけど、でも、きっと嬉しくて心が躍る!
世界を変えたいなら、外に出て、自分の目でいろんなものを見ないと!わからないことはたくさんあります!
これからも、ミクさんを好きでいるために、迷わないために、もっと世界を広げていきたい!

言いたいことがまとまらなくなったから、この辺で!
ここまで読んでくれて、ありがとうございました!

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