◆NHK現役経理職員立花孝志氏懺悔実名告白
・「私が手を染めた裏金作りをすべてお話しします」
・五輪での飲食費から機材盗難の穴埋め処理まで、
・皆さまの受信料流用の許されざる実態
       週刊文春 2005年4月14日 2323号

私は、1986年4月1日にNHKに入局し、和歌山局の庶務部に5年、大阪局の
経理部に1年、大阪局の放送センター編成総務で、経理担当を6年、東京の本局
の報道局スポーツ報道センターで経理担当を6年やってまいりました。
そして昨年、磯野克巳の巨額横領事件が発覚した日の翌日、7月21日に編成局
(経理)に異動になりました。磯野克巳の巨額横領事件発覚以降、NHKの不
祥事が相次ぐなか、私は本当に悩んできました。もちろん、私以外の多くの職
員も、NHKについて悩み、考える日々だったと思います。ただ私の場合、「経理」
という、まさに直接お金を扱う立場にいました。スポーツの担当をし、オリンピ
ックなどのビッグイベントの経理担当を務めるなど、かなり大きなお金を管理
する仕事に携わってきただけに、とても他人事とは思えない衝撃をうけました。
私が携わっていた、スポーツ報道センターの年間予算は、約200億円です。そこの
決定印、つまりスポーツ報道センター長の公印を私は持たされていました。もし私が
その気になれば、簡単に磯野さんの何倍もの額の不正を働けたのです。もちろん、
私は皆さまの受信料であり、公金でもあるNHKの予算を私的に懐に入れたこと
はありません。ただし、番組作りの士気を高めるための息抜きや打ち上げ、裏の
社会に潜入取材をするような際には、領収証のないお金も必要だと考え、結果的に
不正な経理処理に手を染めたていたのは紛れもない事実です。
こんなことがいともたやすくできる性善説に基づいた甘い経理システムでは、いつまた
第二の磯野事件が起きないとも限りません。NHKの経理システムは、本当に
世間の常識とかけ離れており、変なところに厳しい一方で、ものすごくズサンな部分
がある。その中で私は18年間仕事をし、むしろ率先してそのシステムを利用し
続けてきたのです。その私に罪の意識を芽生えさせ、こうして皆さまにお詫び
しなければならないと決意させたきっかけが、磯野事件だったのです。
昨年9月9日以降、国会を生中継しなかったことで、NHK批判が大変な勢いで
高まっていきました。9日の夜、特別番組の収録を終えた海老沢勝二前会長と私は
廊下ですれ違いました。前会長は、7~8人の取り巻きを引き連れ、両手をポケット
に入れて、まさに肩で風を切る、といった様子でした。「俺、今日いったい何回
あやまったんだ!」などと回りに言いながら、悠々と引き上げていったのが、
印象に残っています。2日後の11日に特別番組を見ました。民主党の中村哲治
議員が厳しく追及し、退陣を促すシーンなどがカットされており、その露骨な
編集に驚き失望しました。
これを一つの契機に、私は、不適切なNHKの経理に加担してきた罪の意識や、
NHKはどうなっていまうんだ、という不安にますますさいなまれるように
なりました。発熱やのどの痛みが続くようになり、ついには主治医から
「うつ病」と診断されました。以来、自宅で療養していたところ、1月25日に
海老沢会長が辞任しました。後任には内部昇格で、橋本元一氏が起用された。
正直に申し上げると、改革の兆しは何も見えませんでした。このまま誰も声を
上げなければ、改革をおこすのはどんどん難しくなる。何とかNHKにプラス
になる行動を起こそう、そう決めると、うつ症状が和らいでいき、自分の病の
原因が改めてよくわかりました。NHKの不適切な経理に当事者として関わって
きた自分が、偉そうに告発をする資格があるのか、とも思いました。また、私には
妻も二人の子供もおりますし、本当に悩みました。内部告発をすることによって、
職務規定違反でクビになねかもしれない、という恐怖もいまだに消えません。
ただ、一方で、橋本会長が先日理事を一新したときに言った、「清新な体制」という
言葉がどこまで視聴者に納得してもらえているのか、とても心配です。
 私の考えを、NHKの労働組合や所属部署の上司、NHKの野球チームの仲間
などにも何度か訴えました。ある上司(経理局予算部長)には一時間、
電話で訴え続けましたが、話し合いは平行線でした。野球チームの仲間全員にも、
メールを送りましたが、やはり良い返事が返ってこない。みんな、いきなりそん
なことを言われても困ってしまう、ということもよく分かります。私もしばらく
休職し、家族の励ましのもとでゆっくり考える時間があって初めて決心できたこ
とです。そこで、海老沢会長を辞任に追い込んだ「週刊文春」で、私が経理担当
として過去にやってきたこと、見聞きしてきたことを、全てお話しすることにした
のです。今からでもまだ間に合うのなら、一刻も早くすべてをザンゲしようと決め
たのです。
 私が始めて不正な経理処理の存在に気付いたのは、大阪局の経理部の一年目、
1991年のことです。官官接待ならぬ、NN接待とでもいえばいいのでしょうか。
大阪局の人が東京の本局の人と飲んでいたのを、銀行の方と飲んでいたと記入
して経理処理していたんです。私は毎日その銀行の方と取引をしていたので、
何の気なしに「先週、うちの上司と食事にいったでしょう?」と尋ねると、「いや、
行っていません。いつも私の名前を使っているみたいです」と言われました。
私もその時は、「まあ、そういうこともあるよな」と軽く思っただけでした。
その翌年、大阪局の2年目に私は大阪局の経理部から、大阪局放送センター
編成総務の、報道とスポーツの経理担当になります。NHKのシステムでいう
と、「経理の経理」をする立場から「現場の経理」をする立場になった。つまり、
経理部では、「現場の経理」が請求してくる「何をどのくらい必要だ」という請求
を審査する立場だったのが、今度は、「何をどのくらい必要だ」と決めて請求する
立場になったのです。

異動の初日に一番驚いたのが、私の机の引き出しに部長と副部長の決定印が入って
いたことでした。まだ高卒7年目、25歳の私がこんなことを全部決めていいのだろ
うか、と思いましたが、前任者から「これは君が全部決定すること
になるから」と言われました。以来、昨年の夏までの12年間ずっと私は決定印を与え
られてきました。自分の出張も自分で決済できるような、ズサンな経理システムの中で
仕事をしてきました。
実際に仕事を始めると、まずタクシーチケットの使い方が滅茶苦茶でした。
泥酔して書いたのか、まったく読めないものや、何で仕事でこんなにかかるん
だろう、という高額のものがたくさんあった。
放送記念品もあまりに管理がズサンでした。テレフォンカード、ビール券
ボールペン、図書カードなど色々ありますが、用途を詳しく書く習慣はまったく
なかった「ビール券を取材協力者への謝礼用に50枚ください」と要求が来たら、
「はい、どうぞ」と出していた。誰に、何の取材で渡った行ったのか、厳格に
チェックをしていないんです。とにかく、性善説に基づいたシステムで、やろうと
思えば、いつでも、誰でも、好きなだけ不正ができる状態でした。『NHK広報局は、
放送記念品について、《当然、管理体制はあります》と答えた。だが、他の複数の現役
職員は、《確かに管理体制はあるが、連絡先まで書くわけではなく不正をしようと
思えばできる》と証言している』。
 テレホンカード偽造問題の取材トラブルで、約50万円をポルトガル人の経営
する会社に振り込んでキックバックさせたこともありました。私自身が伝票を起票
したのでよく覚えている。大阪放送局の報道番組ディレクターだった
Aさんは、1993年に、「クローズアップ現代」で、当時問題だった
イラン人犯罪グループの偽造テレカ問題を取材していました。Aさんは「自分は
テレカ偽造機を買いたいんだ」と言って偽造集団に接近していった。その成り行きで
実際に偽造機を買わざるを得なくなり、約36万円で買ってしまった。この36万円も
あくまで自己申告で、もちろん領収証などありません。正規の経理処理で落ちる
わけはありませんから、当時の彼の上司であるBさんから「立花
君、何とかしてやってくれ」と言われました。そこで、通訳としてAさんと行動していた
ポルトガル人の会社に約50万円を振り込み、そこからAさんに約36万円
をキックバックさせるようにした。もちろん、Aさんが熱心に取材をしていた
結果、起こったことではあります。ただ、私がやった処理は、明らかに不適切
であり、こんな経理処理が簡単にできてしまう体質が、磯野事件を生むべきして
生んだのだと、今では思っています。
{小詩取材班はAさんにこの件を聞いた。《誰から聞いたんだよ?誰かが言うと
問題になる。広報を通さないと駄目なんだ》Bさんは、キックバックの件を
切り出した途端、《記憶がないから》を連発し、逃げ出してしまった。
追いすがってさらに聞くと《僕はあんまり記憶がないから。僕も疲れてるん
だから、そういうことにしてくださいよ。悪いけどさー》と言うと、自宅に
消えて行った。『NHK広報局の回答《12年前のことで、当時の記録が
残っていない上、関係者の証言にも食い違いが多く、テレカ偽造機を購入
した事実があったかどうか確認できません。尚、テレカ偽造機を番組に
使った事実はありません。》}
また、プロ野球のキャンプ取材ではこんなこともありました。西武ライオンズ
が高知県の春野でキャンプをしていた頃のことです。スポーツ報道センター
の記者であったCさんが、松坂大輔選手にプレゼントしたと
偽って、自宅と上司であるDさんの家に
高知の名産品(かつおのたたき)を送っていたんです。経理局で問題になり、
担当者が、業者に電話で送り先を確認したところ、CさんとDさんの自宅や
実家の住所だと分かったんです。
{Cさんを直撃した。《そんなのは・・・・・・ちょっとぉ・・・・・いや。
特に、記憶にないですねぇ。う~ん。それは終わってますからね・・・・》
『NHK広報局の回答《2001年の西武ライオンズのキャンプ取材をした
職員が、取材先に高知の名産品を送ったとして経理処理しようとしたところ
、実際には、自分の実家や上司の自宅に名産品を送っていたことが当時の
経理審査で発覚したのは事実です。取材先として使われた名義は、
ご指摘のような松財大輔選手ら西武ライオンズの関係者ではありません。
名産品の購入費と送料の全額約5万円は、本人に負担させました。あわせて、
本人と上司二人に対し、当時の報道局長が厳重注意しました。その上で、
本人と上司二人に対し昇給を遅らせる人事措置をとりました》』}
額の多寡はさておき、やっていることは詐欺行為です。NHKは、
このような経理処理をしようとする公金意識のない人が、普通に働いて
いける組織なのです。もちろん私自身も同罪です。
上司(故 大久保建男さん)がいいホテルに泊まれるよう手配し、長い間
無駄な経費を処理し続けてきたのは私です。NHKの仲間同士での飲食で、
経費を使って美味しいものを食べたことも何度もある。もちろん職場での
親睦を深めることも必要ですし、全部が全部ダメではないと思います。
ですが、不適切な経理で何十万円もの裏金を即座に作れたり、子供ような
嘘で、自宅に名産品を送れたりするような組織は、やはり異常でしょうし、
市民感覚と明らかにかけ離れている。私は、病気で職場を離れたことで、
少し普通の感覚が戻ってきたように感じています。
 では、裏金はなぜ必要なのか。そして、どのように作られるか。私の
経験からお話しします。
 私は2002年ソルトレーク五輪の現地経理担当でした。大会期間中は、
現地でバング・オブ・アメリカにNHKの口座を作り、お金の管理を引き受
けていました。そこで恥ずかしながら、約300万円の裏金を作りました。




裏金はビッグイベントではどうしても必要になる。当時は罪悪感もありません
でした。スタッフはあれだけのハードな仕事をこなすのですから、ガス抜きが
必要だと考えていました。NHK職員の名誉のために申し上げますが、ほとん
どのスタッフは、非常に熱心に、寝る間も惜しんで仕事をしています。ただ、
仕事後にはビールを飲みたがる人だって当然いるし、たまには飲み会や打ち上げ
も必要でしょう。でもNHKでは、半年前から必要な分のホテルや弁当などは
すでに発注してしまっているので、それ以上の飲食費に関してはかなり面倒な
事務処理が必要になる。しかも、NHKの経理では、レシートが出せる店では
必ずレシートを提出しなくてはならない。レシートにビールと印字されては
経理局で通用しませんから、裏金が必要なんです。
また現地で通訳やドライバーを雇うのですが、彼らには領収証をもらう習慣
がない。だから彼らに飲食代やガソリン代を渡すのも、裏金から、ていう
ことが多かった。
裏金作りの方法は大きく分けて3つです。
ひとつは五輪の入場券を売る。NHKが持っている余った入場券を売るのです。
ソルトレーク五輪の時は開会式が1枚300ドル程度だったと記憶しています。
それらを現地スタッフに売る。それを彼らは親戚や友達に売る。そうすれば
裏金はすぐに作れます。私自身も現地の通訳の方に実際に売っていました。
もうひとつはホテルを売る。VIP用にはいい部屋を取ってあるのですが、
役員の皆さんは開会式だけ、というパターンも多い。その後、ずっと空いている
部屋を一泊いくらで売る。現地のコーディネーターなどに声をかければ、宿が
必要な人はすぐ見つかります。3つ目は、現地で国内線のチケットを買い、領収証
だけ取ってキャンセルする。
1998年に開かれたバンコクのアジア大会でも私は現地経理担当でしたが、
ほぼ同じ事をやっていました。
アテネ五輪では、こんなことがありました。昨年7月に磯野事件が発覚
したため、7月末に、私とスポーツ報道センター長のEさん
アテネの現地経理担当の女性職員の三人で、約一時間に
及ぶ議論をしたんです。その結果Eさんが「今はこういう時期だから、
今回は正規の経理処理だけでいこう」という方針を決めました。逆に
言えば、その前までは、裏金など当たり前だったということです。
正式に経理に届ける名目と実際の用途が違うことは、他にも多々ありました。
でも私は、これは経理局に出しにくいから裏金にしているだけで、結局は
いい番組作りのために使われているお金なのだと、思い込んでいたのです。
{Eさんに裏金の存在について確認を求めると、《ノーコメントだし、広報
を通してください》とのことであった。『NHK広報の回答《裏金の存在
については事実ではありません》』}


NHKでは非常によく盗難が起きます。局内でも、パソコンが何度も盗ま
れている。あるNHK幹部は《NHKに泥棒がいるのじゃ
ない。泥棒がNHKの職員をしているんだ》と言ってたくらいです。
昨年、甲府局の職員が備品のパソコンを盗んでネットで販売していたと
して逮捕されましたが、氷山の一角です。また、局内だけではなく、
海外取材でもNHK取材陣はよく盗難にあっています。それ自体は、犯人が
悪いわけですから取材班が責められるべきではありません。問題はその後の
処理です。NHKでは、何百万の機材が盗まれようが、警察には届けない
こともあります。被害届けを出せば、自分の部署の不始末になり、出世に
響くため隠そうとするのではないか。表ざたになれば会計検査院のチェック
を受けることにもつながるし、「皆様の受信料を盗まれやがって!」とバッシング
が起こるかもしれない。いいことは何もありませんから。
ですが、会計検査院法第27条には、「会計検査院の検査を受ける会計経理
に関して左の事実があるときは、本属長官又は監督官庁その他これに準ずる
責任のある者は、直ちに、その旨を会計検査院に報告しなければならない。
一 会計に関係のある犯罪が発見したとき
二 現金、有価証券その他の財産の亡失を発見したとき」
と書いてあるのですから、明確に法律に違反している。

たとえば、2002年のソルトレーク五輪のとき、ニュースを受ける東京の
側で大問題になったことがありました。数百万円もする高価なレンタル
の編集機を盗まれたのです。最終的にどう処理したかは定かではありま
せんが、いずれにせよ、会計検査院に報告したという話は聞いていません。
この経緯からNHKは、アテネ五輪での機材の搬入、搬出時には警備
をつけるようになりました。
{当時の五輪事務局長であったFさんに聞くと、《申し上げる
ことはできません。広報を通して下さい》の一点張りであった。『NHK
広報局の回答《2002年ソルトレーク五輪の時に、東京の放送センター
内に設けられた臨時作業室から、編集機と映像モニターが盗まれたのは
事実です。NHKとしては、当時、約120万円分の被害届を警察に出しています。
また、ソルトレーク五輪で盗難にあった編集機および映像モニターについては、
事件当時は会計検査院には報告していませんでしたが、昨年の不祥事以降、
管理体制を強化するとともに、会計検査院への報告については厳格に運用
しており、この件についても状況報告はしています》会計検査院に聞くと、
《盗難の場合は口頭ではなく公文章による報告がなければならないのですが、
ソルトレーク五輪の件に関してはNHKから報告は来ていません》



1998年のフランスワールドカップのときには、NHKが借りたホテルで盗難
事件があった。部屋の金庫から当時の取材班のデスクの一人、
Gさんが約30万円相当の現金を盗まれたんです。正直に東京
サイドに報告したところ、対応できない、と言われたそうです。そのときは、
私の前任でスポーツ報道センターの経理担当だったHさんが処理
しました。NHKの持っていたチケットを現地で売ったお金で処理したと
Hさんから聞きました。
{Hさんを直撃したところ、慌てた様子で、《[早口で]いや、あのちょっと
ごめんなさい、あんまり記憶がないんですよ、私も。あんまり記憶がないんです》
NHK広報局の回答《職員の個人の所持金10万円が、現地ホテルの部屋から
盗まれたため、現地の警察に被害届を出しています。私的な被害なので
チケットを売って補填した事実はありません》}

2003年のウィンブルドンテニスでも盗難事件がありました。現地で約90万円
相当のコピー機や机、椅子などが盗まれたのです。相手はプロの窃盗団だった
ようでNHKがレンタルしていたモノを回収しに来た業者の振りをして、まんまと
運び去ったのです。当時の報道局長のIさん
に報告がいったのですが、Iさんはスポーツ報道センターのJ
企画制作部長と報道局総務部のK担当部長に「スポーツ
のほうで何とかしろ」と言ったそうです。これを私はJさんから
直接聞かされました。
{Iさんを直撃すると、《それはちっょと即答できないですね。そんなこと
あったかな・・・・・なんか、そういうようなのを、聞いたような感じも、
記憶にないわけじゃないけど》との返事であった。Jさんにも話を聞こうと再三
訪問したが、取材することは出来なかった。NHK広報局の回答《2003年の
ウィンブルドンでおよそ90万円相当の備品が盗難の被害にあったのは
事実です。大会会場内に設けられていた国際放送センターから、NHKが
使っていたコピー機と机・いすが盗まれたものです。NHKとして国際放送
センターを管理する主催者に抗議するとともに、地元警察に被害届を出しました。
報道局長が[スポーツで何とかしろ]といった事実はなく、逆に当初[管理に
過失があれば弁済させるように]と指示していました。また2003年の
ウィンブルドンでの盗難は短期間のレンタル品であることから、会計検査院
には報告義務はなく報告していません》



盗難に関しても、悪いのはもちろん盗んだ側ですが、こちらにも落ち度
があったことは否めません。いずれにせよ、公金を預かって仕事をしている
わけですから、それを盗られてしまったのなら、きちんと視聴者の皆さまに
公表し、会計検査院にも報告すべきだったと今では思います。そうすることで
職員の公金意識も高まるし、「盗まれても裏金で何とかできる」という安易な
考えもなくなるはずです。

今回の私の告発を、うつ病で精神的に参ってしまった職員の暴走だと噂して、
何とか妨害しようとする人も局内にはいるようです。でももちろんそれは事実
ではありません。私は18年間仕事をしてきたNHKが大好きですし、
公共放送は絶対に必要なものだと信じています。ただ、信頼を回復するには、
職員ひとりひとりがまず謝って、ザンゲして、完全に膿を出し切る必要が
あるとおもうのです。
私は、この告発によって、特定の職員の個人攻撃をしたいわけでは全く
ありません。私があえて実例を示すことで皆様にお伝えしたかったのは、
NHKの経理システムがいかにズサンで、また一方では実態とかけ離れて
厳しすぎるかということです。それゆえ、不適切な経理処理が発生し、
不正の温床になっているのです。
橋本新体制のもとで、こうした視聴者を裏切る行為が根絶することを
切望してやみません。もちろん、不適切な経理処理を率先してやってきた
自分への罰を受ける覚悟はできています。

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