今回「鉄拳7」ロケテストのポイント、また従来のロケテストと違うところについて


(1)「通常ロケテスト」はインカムテストや回転率の意味合いが強いが、今回はパブリックな意見を取り入れる時間を確保するため開発段階としてはこれまで以上に早い段階でテストに出している(開発だけの意向が100%通用するわけではないので店舗運営会社の意向も大きく入っていますが)。
従来までは完成度は70〜90%でのテストだが、今回はゲームシステムは調整の域ではなく、変更の余地を大きく持って50%以内のバージョン、グラフィックに関しては60%以内のパフォーマンスとなっています。

(2)店舗間通信システムのテスト(ラグを感じさせないシステムテスト、店舗環境とコインオペ運営で成立させるのは業務用として業界初なので重視される部分のひとつ)。既に通信対戦に関してはかなりご好評頂いており、製品版の運用レベルにかなり近い通信が実現できています(通信ラグではなく一部描画で処理落ちがありますが、これらは当然修正されます)。

(3)ユーザーフィードバックのポイントがシステムにある程度絞れるよう、また好き嫌いや肯定と否定がある程度はっきり答えれるように、新要素(レイジアーツやパワークラッシュやエフェクトや演出カメラ)をあえて存在感ある形で表現、導入する。

という感じで今回のロケテストを実施させて頂いています。
勿論、お店運営などは我々開発側ではいかんともし難い風営法上の制限をも含む環境要素が多々あるので、全て思い通りには実施できるわけではありませんが。

あと、今回はパブリックなロケテストですが、実は初級〜上級者など「客層別」に“クローズド調査テスト”も随時実施しています(しましたし、更に追加でされるでしょう、TEKKEN-NET登録者から抽出したケースが多いです、有料無料会員問わず)。
なので今回のロケテストが全てというわけではありません(状況が許すなら地方でもロケテストしたいんですけどね)。

そんなわけで、今回のロケテスト後には多くの大局的な意見と反応が見れるので、それを持って完成版までに多くの変更が施され、大小の施策が導入されることとなります。
製品版が出る頃には大幅に変更されている部分もあるでしょうし、削除や追加も発生します。
新キャラやステージは無論増えているでしょう(タイムリリース方式を考えていますが)。

開発側としては、客層によって異なる意見に対し、どう答えを探していくかが難しいところです(解りやすいところで言えば、バウンドなんかは意見が客層で割れている例ですね。ほんと難しいところ)。

全ての意見や要望をカバーできるような答えが見つかればベストですが、それは妄想にも近い理想論に過ぎないので、見極めるのに時間がかかりそうです。

ロケテスト初日が平日だったにも関わらず稼働率は完全100%、何より想定以上の来場者数に驚いております(用意していたアンケートが足りなくなるほど)。
今回のロケテストへの参加に対し感謝申し上げます。
来場者の方々ができるだけ待ち時間も楽しく過ごせるよう、限定バナパス配布や漏れなく貰える参加賞、無料クレーンゲーム機の用意、定期間隔で行われる抽選プレゼントなどを用意しております。
この土日も是非参加願えればと思います。

私のほうは時々顔を出します(巣鴨店だけでもうしわけないですが)、また日曜日の16時〜18時のニコ生には私も出演させて頂きます。

http://sp.ch.nicovideo.jp/ch2525330/live

よろしくお願いします。


Reply · Report Post