共産党神奈川事務所 様
宇佐美さやか市会議員 様

2022 年 11 月 5 日
斎藤分小学校の存続を願う住民有志
連絡先:高橋健太郎

共産党が引き起こした個人情報の不正取得・不正使用事件についての申し入れ

2022 年 10 月 10 日に斎藤分小学校で行われた「二谷小学校と斎藤分小学校の統廃合を考えるつどい」において、主 催者がコロナ対策のために氏名・住所・電話番号などの記入を求めた名簿から、共産党員が個人情報を書き写し、その 個人情報を使用して、10 月 16 日に共産党神奈川事務所から「しんぶん 赤旗」が 4 名の参加者宅に配布されるという 事件が起こりました。神奈川新聞、朝日新聞でも報道されたこの個人情報の不正取得・不正使用事件は、地域住民に不 安を与え、事件を引き起こした共産党だけでなく、主催者であった「二谷小学校の建替えと斎藤分小学校の統廃合を考 える会」や統廃合に反対する運動への不信感も招き寄せています。斎藤分小の存続を望んできた私たちにとって、極め て憂慮すべき状況が生まれています。

 しかしながら、共産党の事件への対応は、誠実さを欠くものです。共産党は 10 月 26 日になってようやく、神奈川 県委員会のウェブサイトに「声明」を発表しました。声明文の中にお詫びの言葉はありますが、ウェブサイトの 1 ペー ジに掲載しただけで、個人情報を不正利用された直接の被害者や、二小学校の保護者、地域住民にそれが伝わるでしょ うか? 共産党横浜市議団の市会議員は誰一人、その広報には務めてはいません。それどころか、本件について何ら かの発言をした議員すら見当たりません。

 また、「声明」の内容も事実を歪曲あるいは矮小化したものでした。「名簿の目的外使用」とは書かれていますが、 共産党が他団体の名簿から個人情報を盗み出したことには触れられていません。「統廃合を考える会」の会員だった2名 の共産党員だけが個人情報を不正取得・不正使用したように書かれていますが、配布された「しんぶん 赤旗」は 共産党神奈川事務所が供給したものであり、事務所の職員らも配布を知っていたことが明らかになっています。個 人情報が盗まれた現場の受付には、同事務所の責任者である宇佐美さやか市議が、不正取得の主犯であった共産党員 とともに居たことも明らかになっています。今回のような事件が起こった原因や誰がどこまで関与していたのか等の 事実関係の説明もまったく不十分です。

 私たち「斎藤分小学校の存続を願う住民有志」はこれらに深い失望を覚えています。宇佐美さやか市議が、上野た つや県議とともに、二小学校の統廃合に早くから警鐘を鳴らしてくださったことには敬意を表しますが、本当に斎藤 分小の存続を危惧しているならば、それと矛盾しない行動を取るべきです。不自然な沈黙は不信感を増大させます。 地域住民に確実に伝わる形での真摯な対応を、私たちは共産党神奈川事務所に求めます。具体的には以下になります。

1 個人情報の不正取得・不正使用事件についての謝罪および調査・報告、再発防止策の提示を被害者、保護者、地 域住民に確実に伝わる形で行う。ひとつは公的な会見。もうひとつは謝罪文書の配布。「統廃合を考える会」に よる過去のポスティングと同規模のポスティングを地域で行うこと。
2 「声明」の調査・報告には具体的内容がなく、信憑性に乏しいものだったので、再度、内容のある調査・報告を 示す。二人の共産党員以外には関係した者はいなかったのか? 現場の受付にいた宇佐美市議以下、事務所関係 者は、個人情報の不正取得・不正使用の事実を知らなかったのか?の疑問に答える。
3 他にも同様の個人情報の不正使用はなかったか、の調査についても、調査の範囲、件数、聞き取り内容などを具 体的に示す。
4 このような事件を二度と起こさないために、共産党はどのような再発防止策を取るのか? 具体的な改善点を示 した再発防止策を発表する。
5 「二谷小学校の建替えと斎藤分小学校の統廃合を考える会」および斎藤分小の存続に向けた住民運動に、共産党 は今後、どのように関わり、取り組んでいくのかを具体的に説明する。上記の2~5についても、1と同様に被 害者、保護者、地域住民に確実に伝わる形で示す。

 まずは、この申し入れに対応されるかどうか、その可否について、1週間以内に回答をお願いします。

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