日本国憲法、
・・・実は(他の民主国家と異なり)
日米間の条約・協定の方が上に君臨します。
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https://twitter.com/yurikalin/status/894902077062696960

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日本と米国のあいだで結ばれてきた膨大な数の密約は、
そのほとんどが日米安保に関するもの、
つまり軍事関係の取り決めでした。
それらは大きくいうと次のふたつのジャンルに分けることができます。 

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① 米軍が日本の基地を自由につかうための密約
(=「基地権密約」)
② 米軍が日本の軍隊を自由につかうための密約
(=「指揮権密約」)

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① 米軍は、
(表向きの)占領が終わったあとも、
日本の国土を自分たちの基地として
自由に使い続けたいという欲求を持ち続けました。
それを実現するための密約が、①の「基地権密約」です。

  =アメリカが必要と判断したら、日本中どこに基地を置いてもいい、
   どんな軍事行動をしてもいいという内容です。
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② 加えて、米軍は、
(表向きの)占領終結後も日本の「軍隊(→警察予備隊~自衛隊)」を
自分たちの指揮下に置き続けたいという欲求を持ち続けました。
それを実現するための密約が、②の「指揮権密約」です。

  =「戦争または差しせまった戦争の脅威が生じたと
   米軍司令部が判断したときは、すべての日本の軍隊は、
   沿岸警備隊をふくめて、
   アメリカ政府によって任命された最高司令官の
   統一指揮権のもとにおかれる」

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※日米の軍事関係 
 = 見かけの「条約」や「協定」(オモテ) + 「密約」(ウラ)

現在の(「新安保条約」+「地位協定」)の条文の内容が、
安保改定(1960年)以前の取り決め(「旧安保条約」+「行政協定」)の
内容のまま、「オモテの条文」だけ変えて、
「ウラの密約」はそのまま継続されているのです。

★よく、「日米地位協定を変えろ!」という方がいます。
しかし、「密約も含めて変えろ!」と言わないと何一つ解決しません。
なぜなら、条約や協定の「条文(オモテ)」よりも、
大事なことは全て「密約(ウラ)」の方に書かれているからです。
オモテだけを変えてもウラが残ってしまう。
そうすれば、日本は今のまま米軍占領体制のままです。

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その密約を構造的に支えているのが、
③日米合同委員会
④最高裁

この歪んだ構造を正して、自ら主権を持ち、
憲法によって国民の人権が守られる、
本当の意味での平和国家に生まれ変わるためには、

全ての人が、全てのポジショントークを一度やめて、
遠く離れた場所(沖縄、福島、自衛隊の最前線など)で
大きな矛盾に苦しむ人達の声に真摯に耳を傾け、
「あくまで事実に基づいて」根本的な議論を行なわなければならないと思います。

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