ロステレオトナル、英ユロスポ解説全訳。


演技前
S「さあ、それでは彼の登場です。五輪王者、いや2度の五輪王者、2度の世界王者。数週間前、ヘルシンキでは素晴らしい演技を見せました。ここモスクワではどんな演技を見せてくれるでしょう。ヘルシンキと同様の演技なら、世界中に観客を連れてくるには充分すぎるほど充分でしょう。ユヅルハニュウ。」

演技開始
S「ユヅルは2クワド。ここでサルコウです。(4S着氷)完璧。
(3A着氷)突然の3A!」
M「この3Aの入りと出のつなぎ、息を呑むね。」
(4T3T着氷)
S「4T3T、荘厳なほど。」

(演技終了)
S「もはや彼はこの競技を超越するほどの高みに到達しかけていますね。数年前のタイガーウッズ。ロジャーフェデラーと並べてもいい。それほどの素晴らしさ。
またユヅルハニュウによる言葉にならないほどの演技でした。
ヘルシンキを超えられるものが観られると思っていなかったけど、たった今見ましたね。」
M「もう、こんなの他の人に不公平なくらいだ!(笑)こんなに素晴らしいんだもの!OMG。彼は超人です。あのコンビネーション、実際は完璧ではなかったのに、かっこよく見せていてすごい!流石の彼でさえ笑っています。」
S「氷の上を見て(笑)片づけるには時間がいるけど、ラッキーなことに最終滑走だからプレッシャーはないです。プーさんだらけ。
僕が疑問に思うのは、彼はどうやって更に進化するモチベーションを保っているのでしょう、ということ。彼は7年も8年も頂点に君臨してきたのに、まだ進化を続けています。」
M「本当に驚くばかりですよね。彼は明らかにこのスポーツへの愛、競技への愛を持ち続けているのです。
正直、まるで簡単なことのようにやってのけていますね。
(リプレイ)
見てください!全ての動きが綺麗に磨きあげられていて、細部への気配りは比類ありません。技術的にもただただ、素晴らしい!素晴らしい膝の柔らかさ、上半身は何があってもブレない。3Aの入りと出のつなぎ!
(リプレイでリンクサイドのオーサーコーチが映る)
ブライアン、心配いらないと思うよ(笑)
コンビネーションを見てみましょう。最適なランディングとは言えなかった、ほら、少しよろめいて、右腕が行ってしまって、すごく力が入って…なのに何か価値のあるものに変えてしまう。ファンタスティック。」
(喜ぶ観客の顔が映る)
S「これを見て。これが全てを物語ります。何千マイルも旅したことも、何万円も使ったことも、全て報われる。」
M「うん、これまでで一番いいと思う。なんてすごいことなんだ。」

(キスクラ)
S「さて、ヘルシンキでは106点台。これはそれを超えるでしょう。110点!」
M「でしょうね(笑)」
S「これは新採点下での歴代最高得点ですね。」
M「ええ。」
S「点差を見てください。他の選手は優勝したくても家に帰るしかできない。
彼は安定して卓越している。
(泣く観客)
見て!」
M「彼女たちには本当に幸せなことだね。」
S「日本人だけではありませんね。安いチケットではありません。ただ、この威厳のある演技はその価値がありました。」

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