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18th Sep 2018 from TwitLonger

麻生元専務の前任者である岡崎専務 ver.0.5


6 岡崎氏について

(1) 職掌及び義務

 岡崎氏は1995年以降一貫して営業本部に所属しており、
2000年には執行役員となり、
2009年には営業本部長兼COO補佐(執行専務)、
2011年4月にはカスタマサポート本部長兼Co-COOとして、
また2014年4月にはコミュニティ・バンクの本部長も兼任することになり、
故・岡野副社長の下で営業本部を主導する立場として執務してきた。

特に2009年に営業本部長に就任してからは、
岡崎氏は麻生氏の上司として、
麻生氏を指揮する立場となっていた。

 その後、岡崎氏は2015年4月にカスタマサポート本部長を外れ、
2015年6月に取締役に就任し、営業部を管掌する専務取締役となった。

岡崎氏と交代でその時点で営業部門の執行のリーダーとなったのが麻生氏である。

麻生氏は岡崎氏の後任として
2015年4月にCo-COO兼カスタマサポート本部長に就任した

(さらにパーソナル・バンク本部長と首都圏営業部長も兼務)。

 もっとも、岡崎氏は2017年4月には再び専務取締役営業本部長となり、
麻生氏は営業本部バーソナル・バンク長となっている。

(なお、岡崎氏は、2018年3月31日をもって辞任により取締役を退任している。)

 このように、岡崎氏の取締役としての職務には、
営業本部管掌取締役としての時期と、
取締役営業本部長(兼管掌取締役)としての時期の2つが存在しているから、
それぞれの時期で岡崎氏がどのような義務を負っていたかを先に検討する。

 まず、管掌取締役であった時期については、当時のカスタマサポート本部
(今でいう営業本部)の所掌範囲について監督義務を負担していたことになる。(p.256)

この監督義務は、受動的で積極的審査の義務を負わない義務ではなく、
管掌分野を能動的積極的にに監督する義務である。

具体的には、業績のモニタリングを行う必要があるほか、
内部統制のモニタリングを行う必要もある。

 ここでいう業績のモニタリングについては、
売上のような総額の動向だけでなく、
営業戦略に結びつくような情報
(商品別内訳であるとか、何が理由で融資実行額が増えているのか等)
も対象になるものと考えられる。

 さらに内部統制のモニタリングとしては、営業本部として不適切な融資が増えれば
不良債権が増加して銀行に損失が生じることとなる以上、これを防ぐべく、
管理情報やリスク情報を積極的に入手し、問題が起きていないか、新しいリスクはないか、
その対応ができているか等を報告させる必要があったものと考えられる。

 以上は管掌取締役としての善管注意義務に含まれるが、
さらに、営業本部長であった時期については、
監督に留まらず執行自体も担っていたのであるから、
その当時の岡崎氏は、直接的に麻生氏以下の営業本部の各従業員を指揮命令して、
業績の維持・向上や営業本部における内部統制を構築・運営する義務を負っていた
(管掌取締役よりもさらに能動的・主体的な義務を負っていた)ものと認められる。(p.257)

https://www.surugabank.co.jp/surugabank/kojin/topics/pdf/20180907_3.pdf

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