★玉城デニー氏出馬表明。
一般的に、沖縄の勢力図は、自公側約50%、野党共闘30%、
浮動票20%と言われる。
辺野古反対のうねりが出れば、野党側が勝つ、辺野古反対が薄れれば自公が勝つ、
こういう流れ。翁長知事死去をうけ、辺野古米軍基地が争点化。-(孫崎享氏)

A:事実関係1「玉城デニー氏が立候補表明 オール沖縄が支援の見通し」(朝日)

9月13日告示、30日投開票の沖縄県知事選で、
自由党幹事長の玉城デニー衆院議員(58)=沖縄3区=が29日、那覇市で会見し、立候補を正式に表明した。急逝した翁長雄志知事を支えてきた「オール沖縄」勢力の
支援を受ける見通し。玉城氏は「翁長知事の遺志を継ぎ、辺野古の新基地建設を
阻止する」と語った。

知事選には、安倍政権が全面支援し、自民、公明両党が推薦する

前宜野湾市長の佐喜真淳(さきまあつし)氏(54)がすでに立候補を表明している。

選挙戦の構図は、玉城氏と佐喜真氏の対決が軸となりそうだ。

玉城氏はラジオDJや沖縄市議を経て、2009年に衆院議員となり現在4期目。

米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古への移設に反対の立場をとっている。

事実関係2:琉球新報

玉城氏は辺野古新基地建設阻止を貫いた翁長氏に触れ、

「県民が持つ力を誰よりも信じ、

揺らぐことのない決意が県民とともにあることを最期の瞬間まで、

命懸けで私たちに発し続けた知事の強さ、

思いは県民の胸の奥に確かに静かに刻まれている」と述べた。

一方、「知事が誰よりも望んだ心を一つにすることへの、心ない攻撃がある。

民意、地方自治を踏みにじる形で辺野古新基地建設を強行するこの国の姿だ」と

批判した。県が手続きを進める辺野古埋め立て承認の撤回については

「全面的に支持する」と述べた。

B:評価

・選挙戦は、「オール沖縄」が推す玉城氏と自公が推す佐喜真氏の対決となる。

・一般的に、沖縄の勢力図は、自公側約50%、野党共闘30%、
浮動票20%と言われる。

・辺野古反対のうねりが出れば、野党側がかつ、辺野古反対が薄れれば自公が勝つ、
こういう流れにある。

・今回はいやがおうにも、辺野古反対が焦点になるとみられる。

 一つには今回の選挙は翁長氏、死去に伴う選挙であり、

翁長知事には辺野古基地建設の強い思いがある。

 また、県側は、埋め立て承認の撤回を検討しており、

これに対する政府の反発が出てくる。

・玉城氏は58歳、沖縄市エフエムコミュニティ放送の

「OKINAWAミュージック・タペストリー」の総合プロデュースと

パーソナリティを行い、人の気持を掴むのに秀でている。

 選挙も強い。

・玉城氏の活躍に期待したい。

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