INによるメドベちゃん移籍記事全訳です。オーサーコーチのインタビュー。元記事はこちら。http://www.icenetwork.com/news/2018/0


ブライアンオーサーは、五輪直後というのはコーチと選手間の関係に変化をもたらすことをすでに知っており、彼の元に来たいというスケーターから連絡が来ることは予期していた。
しかし、4月2日に彼の元にエフゲニアメドヴェーデワから来たメッセージは、全く想定していないものだった。
「全くもって驚きでした。」とオーサーは言う。
オーサーはすぐさまトレイシーウィルソンに連絡をとり、「君はきっと僕が今から言うことを信じないよ。」と言った。

メドヴェーデワの最初のメッセージは、オーサーが監督に携わったアイスファンタジアが行われる韓国で4月末に会談を持ちたい、というだけのものであった。
月曜日のメドヴェーデワがトゥトベリゼコーチの元を去るというロシア連盟発表の後電話でインタビューに応じたオーサーは、
「なんのことかはなんとなく予測がついていました。」と話す。
キムヨナを2009年に世界女王、2010年に五輪女王に導いたのち、オーサーはこのスポーツで最も高名かつ成功したコーチとして知られるようになった。過去5シーズン中に、彼は羽生結弦に2つの五輪金メダル、2度の世界王者、ハビエルフェルナンデスに2度の世界王者と五輪銅メダルをもたらした。

オーサーは4月22日にソウルでメドヴェーデワとその母親とのミーティングに臨んだ。ミーティングが終わる頃には、信じられなかったことが現実となることに気づいていた。
「彼女は、変化を求めている、とだけ言いました。理由は言いませんでした。彼女が今のコーチング環境について悪いことは言いたくない、と話したので私はすぐに彼女に尊敬の念を抱きました。」

メドヴェーデワはトゥトベリゼコーチに11年間師事してきた。2018シーズン、足の疲労骨折やザギトワ選手の台頭により確実と考えていた金メダルを逃したことで、二人の関係には亀裂が生じていた。
メドヴェーデワがコーチを変更するという噂はザギトワが1.31点の僅差で優勝したころからインターネットでは囁かれていた。ロシアメディアは金曜からこれについて報道を始めた。
ロシアのテレビインタビューで、トゥトベリゼはメドヴェーデワから数週間メールの返信がないことや、コーチ変更については報道で知った、などと話した。そして、メドヴェーデワが五輪でザギトワが五輪に出ないようにできなかったのか、と訴えてきたと話した。
トゥトベリゼはAPに対し、「とても子供っぽい発言がありました。アリーナをもう一年ジュニアに留められなかったの?と。私は皆にチャンスは平等に与えなくては、と答えた。」と話した。

月曜にロシア連盟より発表された声明で、メドヴェーデワはトゥトベリゼとコーチ陣に対しこう謝意を述べた。
「長く、成果を上げ、時には苦しい練習に感謝します。彼らは私にスケートを与え、誇りに思える結果に導いてくださいました。時間が経つにつれて、二人にとってこれがベストだったのだとわかってくれることを願います。」
ロシア代表として、サンボ70に所属は続けるという。オーサーは、彼女が6月末にトロントに来ると予測していると話した。

五輪後の検査の結果、医師のアドバイスに従い世界選手権には出場を見合わせた。オーサーは、足の怪我と背中の問題両方に対してリハビリが必要だと考えているが、チャレンジャーシリーズ、GPSには間に合わせることが目標だと話す。
羽生には、メドヴェーデワがトロントに来るかもしれない、と伝えてある。おそらく羽生やフェルナンデスには、メドヴェーデワ本人が決断を下す前にTCCの環境について尋ねていたのではないか、と考えている。羽生はオーサーに、競技を続けるつもりだ、と話しているという。

ソウルでの会合では、今の状況に捉われるのではなく、前に進むことに集中した、とオーサーは言う。それ以来、毎日何度かのメールをしているとのことだ。
「最も重要なことは、彼女には自分だけのスケートの声が必要だということです。われわれは音楽や方向性について話し合いました。これは彼女には今まで許されていなかった贅沢です。これまでは、「これを滑りなさい。スピンはこの順番、このポジションで。」という感じだったと聞きました。」
オーサーは彼女がスケートへの情熱を保ち続けているという印象を受けた。ゴールは五輪女王だという。
「私は、わかった、それは心に留めておこう、と話しました。けれど、それまでの全ての世界選手権を勝つ必要はないんだよ、とも。これは目標を持つ全ての人への重要なメッセージだと思っています。」

オーサーは、ソウルでの会合まではメドヴェーデワとはすれ違うときに挨拶を交わす程度だったと言う。
「印象としては、とても競争心が強く、いざという時に力を発揮し、ヨナと同じく気がとても強い選手、という感じでした。」
2015年11月から、骨折から復帰した2018年のユーロでザギトワに負けるまで、メドヴェーデワは負けなしで知られていた。
「まずしなければならないことは、身体を良くするためのプログラムを始めること。だから、トロントに来てすぐに氷に乗らなくてもいい、と話しました。」
メドヴェーデワはオーサー、トレイシーウィルソン、デビッドウィルソンに師事するとのことだ。
「彼女は全く新しい自分を見つけることになります。彼女は素晴らしい経歴を持っていますが、私はそれは氷山の一角だと思っています。彼女にはもっと素晴らしいことができる、と。」
このコーチ陣は、ジャッジが見逃すことが多いために賛否両論の的となっている彼女のフルッツを矯正できるだろうか?
「ベストを尽くします。」とオーサーは話した。「すでに見はじめました。誤魔化したり、コーナーで跳ばせたりはしませんよ。簡単ではありませんが、彼女は受け入れる準備ができています。挑戦するつもりでいる。」

オーサーにとっても変化の時だ。エリートロシア選手をコーチするのは初めてのことだし、のちに王者となるヨナ、フェルナンデス、羽生は皆、彼女ほどの実績をすでにあげてはいなかった。
「簡単ではないでしょうね。前のコーチ達は彼女のことを私よりもとてもよく知っています。たくさんコミュニケーションを取らなくては。」
キムや羽生にとってもそうであったように、TCCCがプライベートなクラブであることは、この状況には手助けになる。自国のメディアの目から隔離された状況で練習に専念できるからだ。メドヴェーデワの移籍はロシア国内では大きなニュースとなっている。
「悪い日があれば、それも仕方ない。私は彼女が地球半周を移動して変化を求めていることを、良いことだと思っています。」

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