#ポプテピピック 『POP TEAM STORY #6「第30期電脳戦第6話」棋譜解説(KIF形式・一部JS将棋盤対応表記)


開始日時:'19/02/10/25:00
終了日時:'19/02/10/25:30
持ち時間:60時間
消費時間:▲59時間59分△59時間59分
表題:ポプテピピック 『POP TEAM STORY #6』
棋戦:第30期電脳戦
棋戦詳細:四天王戦第2局
戦型:一手損角替わり
場所:将棋連合東京会館
掲載:各テレビ局及び動画配信サイト
秒読み:60秒
先手:ポプ子挑戦者
後手:イッテゾン・ちえこ女王


手数----指手---------消費時間--
1 7六歩(77) ( 0:00/00:00:00)
*『一手損角替わりを、堂々と受けて立った形』に持ち込むにはこの初手が自然となる。
2 3四歩(33) ( 0:00/00:00:00)
*角道を開けて交換に備える。
*△8四歩では▲2六歩なら一手損角替わりの余地があるが、▲6八銀から矢倉や雁木に進みそうだ。
3 2六歩(27) ( 0:00/00:00:00)
*居飛車なら自然な一手だが、飛先を伸ばす事で保留している後手が一手損角交換にし易くなる。
4 3二金(41) ( 0:00/00:00:00)
*△8四歩で▲2五歩を見てから交換しても構わないが、ダイレクト向飛車を放棄しつつ囲いに手を掛けて態度を保留する。
5 7八金(69) ( 0:00/00:00:00)
*▲2六歩を突いているので、振飛車にされると相振飛車で返せず急戦にも向かないので決め過ぎの懸念がある。
*但し、相居飛車では囲いに手を掛けて態度を保留した一手となる。
6 8四歩(83) ( 0:00/00:00:00)
*直ぐに△8八角成もあるが、▲2五歩を突かせてから決行する展開となる。
7 2五歩(26) ( 0:00/00:00:00)
*先手ではもう保留できないので飛先を伸ばす。
8 8八角成(22) ( 0:00/00:00:00)
*△8五歩と追随する訳でなければ△9四歩の保留もあるが、ここで一手損角替わりを決行する。
9 同 銀(79) ( 0:00/00:00:00)
*△8五歩と突かれて▲7七角と上がっていれば、お互いに角に1手掛けているのでノーマル(0手損)角替わりとなる。
10 2二銀(31) ( 0:00/00:00:00)
*2筋交換に対応しつつ一旦は相似形に戻す。
11 3八銀(39) ( 0:00/00:00:00)
*▲2四歩は△同歩▲同飛△3五角で馬を作られて失敗する。
*▲4八銀もあるが、3八の方が棒銀の含みもあり攻撃的な右銀の活用となる。
12 3三銀(22) ( 0:00/00:00:00)
*未だ▲2四歩は突けないがそろそろ上がりたい。
13 6八玉(59) ( 0:00/00:00:00)
*玉を囲うだけでなく、3六歩型から仕掛ける際に△1五角が王手にならない配慮となる。
*
14 7二銀(71) ( 0:00/00:00:00)
*一手遅れているが居玉の方がプラスになる場合もあるとみて、右銀の活用を図る。
15 3六歩(37) ( 0:00/00:00:00)
*▲2七銀からの棒銀も有力だが、▲3七銀以下の早繰り銀を目指す。
*▲4六歩からの腰掛銀で、▲3七桂と起用する含みを残っている。
16 6四歩(63) ( 0:00/00:00:00)
*早繰り銀が見えているので、相性が優位とされる腰掛銀を目指す。
17 3七銀(38) ( 0:00/00:00:00)
*相腰掛銀は8四歩型が活きるので、腰掛け先の5六から遠ざりつつ早繰り銀を決行する。
18 6三銀(72) ( 0:00/00:00:00)
*後手も△4二玉や△8五歩の余裕はないとみて腰掛銀を急ぐ。
19 4六銀(37) ( 0:00/00:00:00)
*囲いが半端だが腰掛銀に組んだ。2五歩を切っていない形では、棒銀より出足が早い場合もある。
*公式戦では先手84勝82敗(千日手4・持将棋1)となっている。
20 5四銀(63) ( 0:00/00:00:00)
*腰掛銀が完成した。囲いの一部なので居玉でも差し支えない。
*角交換型では▲5六歩と突きにくいので、後手だけ△4四歩から4六銀の頭を抑える狙いになる。先手54勝73敗(3千日手・1持将棋)となった。
*△4二飛~△4五歩を狙いに△4四歩もあるが、先手11勝1敗となっている。
*
21 3五歩(36) ( 0:00/00:00:00)
*△4四歩~△4五歩の余裕を与えずに仕掛ける。
22 4四歩(43) ( 0:00/00:00:00)
*△同歩は▲同銀△3四歩▲2四歩から2筋を交換されて、△1五角の王手飛車もない。
*受けの形だが、8四歩型を活かした反撃には不向きだ。
*公式戦では先手が8勝1敗と勝ち越している。△3五同歩が51勝71敗(1持将棋・2千日手)な点からも、後手の忌避が窺える。
*6三銀+4二飛型で突いた方が、乱れた3筋を避けて右玉に囲える分優っているだろう。
23 3四歩(35) ( 0:00/00:00:00)
*△4五歩と追われるのは織り込み済みで、3筋の歩交換を達成する。
24 同 銀(33) ( 0:00/00:00:00)
*先手右銀の5段目への進出は阻止したが、2四が手薄になった
25 7七銀(88) ( 0:00/00:00:00)
*直ぐに▲2四歩が自然だが、壁銀を解消する自陣整備の一手を優先する
26 3三桂(21) ( 0:00/00:00:00)
*△4五歩▲3七銀△3三金と2筋交換を阻止したい。
*将来△3六歩と垂らして3筋から逆襲する際に3三桂が援軍となるが、先手の攻勢が問題となる
27 2四歩(25) ( 0:00/00:00:00)
*△2五銀と歩を払われる前に交換しつつ逃がす。
28 同 歩(23) ( 0:00/00:00:00)
*歩に逃げられてしまったが、一旦は交換に応じる。
29 同 飛(28) ( 0:00/00:00:00)
*素直に交換しつつ、3四銀取りにもなっているので形を乱せる。
30 2三金(32) ( 0:00/00:00:00)
*形が乱れるが、3四銀毎しっかり受ける。
*△2三銀と逃がすと、▲2八飛△2四歩に▲3五銀が残る。
31 2八飛(24) ( 0:00/00:00:00)
*乱暴は出来ないので元の位置に引く。
*▲2六歩は△2五歩が先手になるので損となる。
32 2四歩打 ( 0:00/00:00:00)
*△4五歩は▲3五銀があるので、控えめに受ける。
*△2五歩は先手でないので、2四に隙間が残る分却って頑張り過ぎとなる。
33 6六銀(77) ( 0:00/00:00:00)
*右銀の最進撃を図るなら▲3六歩もあるが、左銀との呼応を目指す。
*『中央の厚みで、後手陣を押し潰そうとしている』第1弾となる。
34 8五歩(84) ( 0:00/00:00:00)
*7七から銀が逸れたので、8筋からの反撃を図る。
35 7七桂(89) ( 0:00/00:00:00)
*▲5五銀右は△同銀▲同銀に、△8六歩▲同歩△同飛▲8七歩△8五飛がある。
*そこで▲6四銀も有力だが、一旦左桂を起用しつつ阻止する。
36 4二玉(51) ( 0:00/00:00:00)
*漸く居玉を避けたが、2~3筋の悪型が簡単には解消されないので問題となる。
*4四歩及び6四歩を守りにくい点も災いしそうだ。
37 3五歩打 ( 0:00/00:00:00)
*左銀を追うと4四歩を守らせてしまうが、3筋の拠点を評価した歩打ちから攻撃を再開する。
38 4三銀(34) ( 0:00/00:00:00)
*逃がしつつ好型を維持する。
*△4五銀左は▲同銀△同銀▲3四銀で受けにくい。
39 5五銀(46) ( 0:00/00:00:00)
*切り札を放つ。
*▲5五銀左では△4五歩▲5四銀△同歩で息切れするが、こちらは△6五歩に▲同桂で差し支えない。
40 4五桂(33) ( 0:00/00:00:00)
*▲5四銀△同歩▲3四銀と、▲6四銀△6二歩▲7五角の両睨みで受けにくい局面になった。
*△3六歩は▲5四銀△同歩▲3四銀なら△同銀▲同歩△2五桂でいなせるが、5七への桂の睨みがないので▲6四銀を誘発する。
*▲4六歩を誘う渾身の勝負手と言える。
41 4六歩(47) ( 0:00/00:00:00)
*▲6四銀と出て、△3六歩に▲4六角か▲3八金と受けても良い。
*△3七角に前者は▲同桂△同歩成▲7三銀成・後者は▲同桂△同歩成▲2六飛で支障ない。
*4筋を直撃する狙いもあるので一番厳しい手だが。
42 3七桂成(45) ( 0:00/00:00:00)
*と金が出来なければ△3七角はあり得ないので、只捨てして取り返しを図る。
*5筋の銀は、お互い相手に取らせたい状況となった。
43 同 桂(29) ( 0:00/00:00:00)
*駒得となったが、どこで桂を使えるだろうか。
44 3六歩打 ( 0:00/00:00:00)
*貴重な1歩だが後継手段となる。
*先手はどこかで見切って再攻撃したい。
45 5四銀(55) ( 0:00/00:00:00)
*渾身の勝負手が責め急ぎを呼んだ。
*▲3八金△3七歩成▲同金△2五桂▲4七金といなし、△5五銀▲同銀△3七銀▲1八飛△2九角に、▲5六角がお互いの金に作用する攻防の一手となるので、はっきり先手が良かった。
46 3七歩成(36) ( 0:00/00:00:00)
*勇み足で返した敗着となった。
*陣形さも付けられているので、△同歩で▲5五銀を防ぎつつ攻め駒を責めて、『駒得を活かして』という展開だけは避けたかった。
47 4三銀成(54) ( 0:00/00:00:00)
*駒得なので当然だが、そろそろ先に貰った桂の使い道が見えて来た。
48 同 玉(42) ( 0:00/00:00:00)
*もう駒損は仕方ないので、何とか△2八とから△3六角の攻防の一手を間に合わせたい。
49 5五桂打 ( 0:00/00:00:00)
*王手は追う手の様だが、6三に効かして敵陣右翼への逃走を妨害している点が大きい。
50 4二玉(43) ( 0:00/00:00:00)
*△5二玉または△3二玉は▲4三角が厳しいが、△3三玉は今度こそ▲3四銀なのでここしかない。
51 4三銀打 ( 0:00/00:00:00)
*得した銀を被せる様に打って、寄せが見えて来た。
52 5一玉(42) ( 0:00/00:00:00)
*5五桂は脅威ながら何とか自陣右翼に逃走する意図だが、先手は自陣を顧慮せずに攻め続けられる。
53 4二角打 ( 0:00/00:00:00)
*大鉈を叩き付けるかの様な打ち込み。
*駒損を回復されても、飛の効きを我が物に出来れば寄せ切れる。
54 同 飛(82) ( 0:00/00:00:00)
*飛は渡したくないが、△6二玉は▲6三銀△7一玉▲5三角成△6二銀に▲5二馬と潜り、△8三角に▲6一馬△同角▲5二金が詰めろで一手一手となる。
55 同 銀成(43) ( 0:00/00:00:00)
*要の飛を奪って後一息となった。
*2八飛を取られても、まともな王手すら掛からないのは頼もしい。
56 同 玉(51) ( 0:00/00:00:00)
*自陣左翼は危険だが、少しでも攻め駒を減らさないとならない。
57 4三飛打 ( 0:00/00:00:00)
*筋は飛を温存する▲4三銀だが、△3二玉には▲4一銀で2三金を狙って必至となるのでこれでも良い。
58 5一玉(42) ( 0:00/00:00:00)
*2三金を見捨てて少しでも飛から離れる逃げ方。
59 5三飛成(43) ( 0:00/00:00:00)
*▲2三飛成が△5三龍以下の詰めろなのでそれでも勝ちだが、強力な一間龍を作って一気に肉薄する。
60 5二金(61) ( 0:00/00:00:00)
*合駒すると△4二銀までなので移動合するが、如何にも心細い。
61 6三桂(55) ( 0:00/00:00:00)
*ちょっと軽過ぎる筋だが、△6一玉に▲7一桂成△同玉▲5二龍を用意している。
*▲6二銀△4一玉▲2三龍△3二銀▲2四飛は、△1四角が攻防の一手となるのでやや気持ち悪い。
62 4一玉(51) ( 0:00/00:00:00)
*結局危険地帯に追い遣られてしまった。
63 3二銀打 ( 0:00/00:00:00)
*▲2三龍△3二銀▲5一金でも勝ちだが、一間龍の威力で合駒の効きにくい寄せを続ける。
64 同 玉(41) ( 0:00/00:00:00)
*2三金に近付いたが、受けに効いていない点が痛い。
65 5二龍(53) ( 0:00/00:00:00)
*再び一間龍となり、とったばかりの金のお陰で合駒を無効化出来る。
66 4二銀打 ( 0:00/00:00:00)
*直ぐ取られてしまいそうだが、△2一玉は▲2四飛で一手必至となる。
67 4三金打 ( 0:00/00:00:00)
*一間竜の威力で、楔を打ち込む様な金打ちが実現した。
68 2一玉(32) ( 0:00/00:00:00)
*△2二玉は▲4二龍で即詰みだが、下段に落とされてしまった。
69 4二龍(52) ( 0:00/00:00:00)
*こうなると駒得が大きく、2八飛なしでも寄せ切れそうだ。
70 3一銀打 ( 0:00/00:00:00)
*投げないならこの程度だが。
71 3二銀打 ( 0:00/00:00:00)
*最早技は不要で、力尽くで即詰みとなる。
72 1二玉(21) ( 0:00/00:00:00)
*金銀何れを取られても詰まされそうだ。
73 3一銀(32) ( 0:00/00:00:00)
*▲2三銀成△同玉▲3三龍は2八飛がいないと詰まないが、こちらは△2二合駒にバラして▲3三金以下なしでも詰む。
*終盤での『大駒の捌きが見事でした』が、小駒でのお膳立てが絶妙で先手の解消となった。
74 投了 ( 0:00/00:00:00)
まで73手で先手の勝ち

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