キョードー英文記事にもオーサーコーチの談話が。全訳です。先ほどの記事とはまた違う話もたくさん。


日本のスーパースター、羽生結弦は「五輪連覇に向けて100%準備できている」とブライアンオーサーコーチが明かした。

個人戦出場および団体戦には出ないことを明言した翌日、オーサーはこの世界王者には、足首の怪我からの回復過程でプログラムから外した4回転ルッツも必要ないと強調した。

「この数週間で全てが整ってきて、我々は皆楽観的でうまくトレーニングできている、と言える。」オーサーは江陵アイスアリーナで報道陣にこう話した。
「今から試合までの、一分一秒全ての時間が大切だ。しかし、彼がこの状況をいかにうまくマネジメントしたかには感銘を受けている。1日1日良くなっているが、我々にはゴールがある。何に努力しなければいけないか、それを達成するには何が必要かわかっていて、それをこなしていくだけだ。」
羽生は11月、NHK杯の練習中に靭帯損傷を負った。回復は当初の予想よりも遅れ、氷上トレーニングを再開したのは先月のことだった。
「完全に身体が戻っていない今、連覇の可能性は?」と尋ねられたオーサーは、
「彼は100%まで戻るよ。」
と答えた。
「僕らがどれほど早くピーキングできるかは驚くほどだ。去年の夏、7月にトレーニングを再開した時にもう五輪の準備ができている、といったことを覚えている。8月にはもう準備万端だった。準備はこのころにはすでに終わっていて、銀行に預けていたようなものだし、こうして結実したのだから神に感謝しなくては。」
「今はまたピークを作っているところ。主にコンディショニングの段階で、ランスルーをやっている。けれど、オフアイスでたくさんコンディショニングをしてきたから、ある意味今までよりも強い身体になっているとも言える。けれど時間は必要だ。」
オーサーは4Lzをのぞく全ての4回転の状態は良い、と話した。
「4Lzを跳ばないのは、彼自身、そして皆で決めた決断だ。まだそこに至る準備はできていないし、僕は初めから4Lzは必要ないと言ってきた。」
「つまり、君のゴールはなにかということ。五輪連覇するには、何が必要か。彼には素晴らしいジャンプが備わっていて、おそらく世界一のジャンパーだ。素晴らしい振り付けであり、スピンであり、スピードであり、彼がいかにリンクをその存在感で満たすか。彼にはその全てで特筆すべきものがあり、そこに集中する。」
団体戦不出場の決断は難しいものだったが、賢いものだったと話す。
「前回は出場したので、彼には難しい決断だったろう。でも僕は、自分自身のことを考えるようにアドバイスした。彼には五輪連覇という目標がある。ならば、それをどう達成するか、を考えなくては。NHK杯での怪我は予定には無かったが、起こってしまったことは仕方ない。いかに100%まで回復するかを考えなくてはいけなかった。彼は自分自身のことを考え、個人戦に集中する必要がある。日本は彼がいなくてもチームとして強いし、これは賢い決断だったと思う。」
羽生は66年ぶりの五輪連覇を狙っている。

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