(孫崎享氏)★離島防衛に空母。寝言は止めて欲しい。
戦艦大和は爆撃でハチの巣のようになり沈没。
空中戦で中国に勝利することはない。
ミサイルの飛びかう時代空母が島の周辺に行ったら守れる時代でない、
戦闘機の離陸する滑走路をミサイルで破壊すれば飛べない

A:事実関係 26日読売「護衛艦「いずも」空母化…離島防衛の拠点に」

政府は、海上自衛隊最大級の護衛艦「いずも」を、

戦闘機の離着艦が可能となる空母に改修する方向で検討に入った。

 自衛隊初の空母保有となり、2020年代初頭の運用開始を目指す。

「攻撃型空母」は保有できないとする政府見解は維持し、

離島防衛用の補給拠点など防御目的で活用する。

米軍のF35B戦闘機の運用を想定しており、

日米連携を強化することで北朝鮮や中国の脅威に備える狙いがある。

 複数の政府関係者が明らかにした。

いずもは、広い甲板を持つ空母に似た形状の護衛艦で、

全長248メートル、満載排水量約2万6000トン。

ヘリコプター14機を搭載可能とされる。

空母化すれば、F35Bを約10機搭載できる見通しだ。

 改修では、F35Bのジェットエンジンが発する熱に耐えられるように

甲板の耐熱性を上げる。

B:評価 

・戦艦大和はどの様に撃沈されていったか。

1945年4月7日12時34分、大和は鹿児島県坊ノ岬沖90海里の地点で

アメリカ海軍艦上機を50キロ遠方に認め、射撃を開始した。

8分後、空母ベニントンの第82爆撃機中隊急降下爆撃機4機が艦尾から急降下する。

中型爆弾500kg爆弾8発が投下され、アメリカ軍は右舷機銃群、艦橋前方、

後部マストへの直撃。

13時2分、第二波攻撃。アメリカ軍攻撃隊94機中、大和に59機が向う。

14時23分、上空のアメリカ軍攻撃隊指揮官達は大和の完全な転覆。

・少し古くなるが2010年時点で台湾に向かえる中国軍は次の様とされている。

     (かっこないは台湾を射程内に収める配置)

戦闘機  1680(330)

爆撃機   620(160)

これらに自衛隊機がどう立ち向かえるか

・ランド研究所が二〇一五年、

「アジアにおける米軍基地に対する中国の攻撃
(Chinese Attacks on U.S. Air Bases in Asia、An Assessment of Relative Capabilities, 1996–2017)」と題したレポートを発表した。

主要論点は次の通り。

○中国は軍事ハードウエアや運用能力において米国に遅れを取っているが、
多くの重要分野においてその能力を高めている。

○中国は自国本土周辺で効果的な軍事行動を行う際には、
米国に挑戦するうえで全面的に米国に追いつく必要はない。

○特に着目すべきは、米空軍基地を攻撃することによって
米国の空軍作戦を阻止、低下させる能力を急速に高めていることである。

○一九九六年の段階では中国はまだ在日米軍基地をミサイル攻撃する能力はなかった。

○中国は今日最も活発な大陸間弾道弾プログラムを有し、
日本における米軍基地を攻撃しうる一二〇〇のSRBM(短距離弾道ミサイル)と
中距離弾道ミサイル、巡航ミサイルを有している。

○ミサイルの命中精度も向上している。

○滑走路攻撃と基地での航空機攻撃の二要素がある。

○台湾のケース(実際上は尖閣諸島と同じ)は嘉手納空軍基地への攻撃に焦点を当てた。台湾周辺を考慮した場合、嘉手納基地は燃料補給を必要としない距離での
唯一の空軍基地である。

○二〇一〇年、中国は嘉手納基地攻撃で嘉手納の飛行を一〇日間閉鎖させることが
可能であった。

○二〇一七年には、中国は嘉手納基地を一六〜四七日間閉鎖させることができる。

○ミサイル攻撃は米中の空軍優位性に重要な影響を与える。
それは他戦闘分野にも影響を与える。

○空軍を多くの基地に分散させるなどして、中国の攻撃を緩和することができる。

○米中の軍事バランス

         台湾周辺    南沙諸島

一九九六年 米軍圧倒的優位   米軍圧倒的優位

二〇〇三年 米軍圧倒的優位  米軍圧倒的優位

二〇一〇年 ほぼ均衡 米軍圧倒的優位

二〇一七年 中国優位   ほぼ均衡

・離島防衛に空母と云っている。

 空母が島の前にいると守れるとでも思っているのであろうか、

 爆撃機で破滅する、ミサイルで破滅する、

 嘘と詭弁の安倍政権はここでも。

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