★習近平の足もとにも及ばない安倍首相の対ジブチ外交ー(天木直人氏)

こんなところに注目するのは私ぐらいだろうと苦笑しながら書いている。

 きょう11月24日の朝日新聞が、北京発延与記者の報道で教えてくれた。

 ジブチのゲレ大統領が23日、北京で習近平国家主席と会談し、

戦略的パートナーシップを築くことで一致したと。

 ジブチと言えば

中国軍が国外初の軍事基地を設けた東アフリカの要衡に位置する国だ。

 その国の大統領を北京に招待して歓迎し、

一帯一路にからめてインフラや鉄道などのあらたな建設支援を供与しながら、

安全保障の結びつきを強化しようとしているのだ。

 ジブチのような小国といえども、

習近平自らが相手にして周到な首脳外交をしている。

 ひるがってわが安倍首相はどうだ。

 ジブチと言えば、小野寺防衛大臣が、

海賊対策のために派遣している自衛隊のジブチ駐屯地の敷地を拡大すると

記者たちに語った国だ。

 その理由が、近隣地に中国軍がやってきてはたまらないと、

先駆けて買収したと誇らしげにバラシタ経緯がある。

 安倍首相に至ってはジブチがどこにあるかさえ知らないに違いない。

 この彼我の外交力の違いはどうだ。

 ついでにいえばムガベ独裁体制が揺らいでいるジンバブエである。

 ムガベ独裁体制がどうなろうと、その後の体制がどうであろうと、

中国は早々とジンバブエとの関係構築に手を打っている。

 安倍首相の地球儀俯瞰外交には到底マネの出来ない習近平の周到な実利外交である。

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