★戦略のなさを露呈したこのタイミングの経済大型ミッション訪中ー(天木直人氏)

けさ早朝のNHKが報じた。

 榊原経団連会長率いる大型経済ミッションが訪中すると。

 この記事は今朝のどの新聞も報じていない。

 日経新聞すら報じていない。

 ということは、急きょ派遣されることになったのではないか。

 そこで思い起こされるのがトランプ大統領の訪中の時の事だ。

 あの時中国は28兆円のプロジェクトを提示し、

トランプが帯同した米財界と合意文書を交わした。

 いずれ米国は中国が提唱するインフラ投資銀行に参加し、

一帯一路にも参加するだろう。

 そうなれば日本だけが取り残される。

 それを見越して急きょ経団連が訪中ミッションを送ることになったとすれば

あまりにも戦略がなさすぎる。

 あるいは、習近平の中国が、トランプ訪中の際の28兆円のお土産を

宣伝したい為に、日本の財界の訪中受け入れを後回しにしたのだろうか。

 はたして明日の各紙はこの大型ミッションの背景にある真実を

どう解説するのだろうか。

 いずれにしても、この経済ミッションの派遣の裏にある安倍首相の

対中包囲網政策と、中国市場に期待する日本の経済界の思惑に齟齬があるとしたら、

安倍首相の言いなりに終始して来年任期を終える榊原経団連会長の責任は

大きいということである。

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