★噴飯物の「米シェール輸出日本協力」という読売のスクープ記事ー(天木直人氏)

きょう11月3日の読売新聞が一面トップで、
「米シェール輸出日本協力」という見出しのスクープ記事を掲載した。

 その要旨は次のごとくだ。

 11月6日の安倍・トランプ会談で日米両政府がエネルギー分野での協力を

強化する覚書を締結することがわかったと。

 米国が力を入れているシェールガス(天然ガスの一種)の輸出拡大に応えるために、

アジア・アフリカなど新興国向けにインフラ整備の資金援助を行うと。

 つまり、これらの国の多くは米国のシェールガスを受け入れる施設が

整っていないため、日本が代ってつくってやるというわけだ。

 米国では増産でシェールガスが値崩れし、関係企業の倒産まで出ているという。

 そのためにも、米シェールガスを海外へ輸出する手伝いをして、

トランプ大統領を喜ばせ、かわりに対日貿易赤字への不満をかわそうとする

狙いなのだ。

 あわせて、日本企業に受注させてテコ入れする。

 一石二鳥である。

 いかにも経産官僚の考えそうなことだ。

 しかし、これは浅知恵だ。

 いくらそう目論んでも、トランプ大統領が対日要求をあきらめるはずがない。

 政府に頼ってばかりいるから、日本企業はどんどん劣化していくのだ。

 このような国策を、国会で一切審議することなく、安倍政権の一存で決める。

 安倍首相はどこまで予算を私物化するつもりなのか。

 野党が追及しなければウソだ。

 このような国策を、読売新聞にスクープさせて知らせる。

 安倍首相はどこまで読売新聞を御用新聞にするつもりか。

 読売新聞に出し抜かれた各紙は怒らなければウソである。

 怒るついでに、こんな支援は邪道だとメディアは批判しなければいけない。

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