テレ東問題のまとめ



<10月15日>
番組放映

<10月16日、小市からテレビ東京に電話。当初の問い合わせ内容>
午前中に視聴者センターに電話。担当者不在とのことで、概要を説明し、後ほど再度電話することに。2度目の電話では、着信直後にカンボジアからのご連絡ですねと確認され、先方は事案を認識している様子だった。視聴者センターではない担当者(名乗らず)に転送され、下記内容を質問。

2017年10月15日にテレビ東京で放映された、「宇宙船オリエンタルの地球スマイル探査隊」という番組でカンボジアが取り上げられているのを見て、衝撃を受けました。
シエムリアプのキョンギュ遊園地。2013年に、安全バーが壊れていたジェットコースターから日本人が放り出されて死亡した、まさにその現場です。現在も違法状態のまま、安全バーが壊れたままで再開されていたとしても、日本人レポーターがそれに乗車してスリルがあると放映するのは、如何なものでしょうか。被害者やそのご遺族にあまりに失礼であるばかりか、違法営業を追認し、この番組を見た日本人が観光に訪れる可能性が増え、更なる事故を助長しているのではないでしょうか。しかも、振り落とされるというレポーターのコメントと字幕の後に、スタジオのタレントが爆笑して手を叩く映像。編集も、あまりに不見識かつ非常識です。
この番組では、サンライズ病院やプノンペン水道公社、つばさ橋など日本からの素晴らしい国際貢献事例を多く紹介していますが、こういった問題ある内容のせいで、全般的に軽薄に感じてしまいます。エンドロールをチェックしてみたら、協力として外務省とJICAの名前が明記されていて驚きました。恐らく両者のカンボジア担当者も、放映されたものを後から視聴して、私と同じような違和感と疑問を持たれるのではないかと、推察しています。カンボジアに住む一日本人として感じた、その他の疑問点は下記の通りです。
(2点目)
日本のODAで完成したツバサ橋。橋の上での停車は危険なので禁止されています。その橋の上で停車しての記念撮影がブームと取り上げ、あからさまに橋の上で違法駐車中の人をインタビューして紹介するのは、違法行為を助長しているのではないでしょうか。
(3点目)
アンコール遺跡取材では必須なはずの、エンドロールに表示されるべき遺跡保護機構の記載がありませんでした。たとえ民生機での撮影であっても、遺跡は撮影申請が義務付けられています。また、ワイヤレスマイクを胸につけてのレポートでしたが、レポーター付き取材は、その旨の事前申告も求められます。カンボジアの法令で必須であるはずの、遺跡保護機構からの許可は、はたして取得されていたのでしょうか。

先方に対し、当方の氏名とカンボジアでの携帯番号をお伝えした。

<10月17日、日テレアックスオン、永井様よりの電話回答>
(1点目)
キョンギュ遊園地については、ネットで事前リサーチして取材することにしたが、日本人の事故については全く知らなかった、日本の報道では遊園地の名前が書いていないので気づかなかった、誰からも指摘されなかったとの回答。現地に住む日本人であれば普遍的に知っている情報だと思うのですがと質問するが、現地コーディネーターに再確認したが、事故については知らないとのこと。
(2点目)
つばさ橋については、橋上で駐車して撮影するために、プノンペンから訪れるのが普通だと聞いており、違法性の認識はなかったとのこと。また、現地コーディネーターからも何の指摘もなく、確認したところ、撮影時に橋の袂には警備を確認したが、橋上では注意されていないので、違法と知らなかったとのこと。
(3点目)
アンコール遺跡の撮影許可は、クルー2名の写真を事前に登録し、合法的に取得している。また、機材の一時輸入通関の手続きも合法的に行なっているとの回答。エンドロールへの遺跡保護機構の記載については、確認したところ必要ないとの回答。

当方の知る情報と大きく異なるため、疑義とともにこれが誤った回答であった場合大きな問題となる、本当に撮影許可を取得されているのかという確認を三度念押し質問したところ、領収書を公開すれば信用してくれるのかとの打診がありました。当方の知るプロセスからは、遺跡撮影許可を証明する領収書という意味が理解できず、参考情報として私の知る許可プロセスをお伝えしようとしたところ、それは必要ないとのことでした。当方からは許可にあたっては遺跡保護機構総裁との契約書が存在し、また個別の許可書も存在するのでそれを拝見したいとお伝えし、すぐに確認するとの回答。また、カンボジアにおける取材活動全般についての許可も同様にお願いしました。

また、今回の問い合わせは、日本人がお亡くなりになった場所を笑いに使う点が許せないという私の感情から始まったこと。番組を拝見しているうちに気づいた他の疑問点も加えたこと。今後の日本からカンボジアでの取材全般に影響が及びかねないため、正規の手続きを踏み合法的に取材されていたのかの根幹を確認したいと思っており、重箱の隅を突っつくような番組内での事実誤認や表現手法、問題点を追求する意図は全くないという私の気持ちも、併せてお伝えしました。

<10月17日、日テレアックスオン、永井様よりの電話回答2回目>
Facebookで私の投稿を見た。(1時間前の電話では事実確認した上での電話回答とのことだったが、)事実関係が確定していない情報確認の最中であるとして、永井様の上長よりのご要望で途中経過の公開は差し控えていただきたいとの要望を伝えられる。こういった形で公開されると、今後、信頼関係のもと率直なコミュニケーションができなくなるとのこと。また、遺跡撮影の領収書があるのでそれをお見せする、メアドを教えてほしいとの依頼。

<10月17日、小市から永井様携帯に電話>
先方の要望を受け、先ほど投稿した先方よりの中間報告は一旦削除したと報告。領収書が届いていない旨の指摘。

<10月17日、永井様から小市へのメール>
小市さま
 
お世話になっております。
日テレアックスオンの永井です。
さきほどお話しいたしました、領収書の写真を
添付しました。
 
クメール語は私は読めませんが、600ドル支払った
領収書と理解しています。お気づきの点などございましたら
お知らせください。
よろしくお願いいたします。
 
<10月17日、小市から永井様へのメール>
永井様

メール拝受。領収書拝見しました。電話でお伝えした通り、これは領収書であり許可書ではありません。正規に許可を得ているのであれば、全ての撮影において契約書を交わし、許可書を受領しているはずです。
先のお電話では、当方からテレビ東京には問い合わせしていない事前通関の許可についても言及いただき、全て許可を取得しており合法的な取材だとの見解を頂戴しております。その立証となる、1.カンボジアにおける当番組の取材許可、2.機材の事前一時通関許可、3.アンコール遺跡撮影の許可、この3点について、ご確認いただければ幸いです。

小市拝

<10月19日、小市から永井様へのメール>

永井様

お世話になっております。
許可書のご提示をお待ちしておりますが、その後いかがでしょうか?
メールの不到達等の可能性もあると思い、再度メールを発信させていただきます。

小市拝


<10月19日、小市から永井様への電話>

呼び出し音は鳴るものの応答せず。

<10月20日、小市から永井様へのメール>

永井様

お世話になっております。
書類の所在を確認する、安易な単純作業だと理解しています。ご返答は、まだいただけないのでしょうか?。
メール受領の確認とご回答をお願いします。

小市拝

<10月20日、小市からの改めての質問メール>

永井様

お世話になっております。17日以降ご返信いただけておりませんが、当方よりのメール、受信されておりますでしょうか?。改めて遊園地と橋についてもご質問させていただきます。このままご返信が頂けないようであれば、当件についてのコンタクト先喪失と判断し、番組を放映したテレビ東京に再度直接のご連絡お問い合わせをさせていただきますので、予めご了承ください。

(1点目)
日本人の死亡事故については知らなかったとのご回答をいただきました。死亡事故を知らなかったとしても、番組において安全バーが壊れている危険な状態をアピールし、それにレポーターが搭乗して「振り落とされる」と叫ぶシーンを放映しても良いと思ったのは何故ですか?。この番組を見た視聴者による二次被害のリスクについては、どうお考えでしょうか。取材者が危険を認識していたのは明白ですし、まさにレポーターのコメントの通り、振り落とされて日本人がお亡くなりになっています。

(2点目)
橋上駐車は違法だと知らなかったとの回答を頂戴しました。橋上での駐車は危険で事故の原因となるため禁止されているというのは、国を問わず広く常識と思っていました。日本でも、沖縄等での橋上での違法駐車問題が報道されており、まずは違法の可能性があるとの前提で取材に入るのが通例でないでしょうか。何故にカンボジアにおいては各国と異なり橋上駐車が合法と判断されたのでしょうか?。

(3点目)
取材許可については通関の事前申請を含めて取得しており合法的な取材だったとの回答を頂戴しております。その立証となる、1.カンボジアにおける当番組の取材許可、2.機材の事前一時通関許可、3.アンコール遺跡撮影の許可、この3点のご提示をお待ちしているところです。17日の電話では、その日のうちにとのニュアンスだったと理解しておりますが、その後メールでのご返信をいただけておりません。担当ディレクターもしくは番組のご担当者が保持していると思われますが、いつご開示いただけるのでしょうか?。また、疑義のもとになったエンドロールへの遺跡保護機構の名称記載についても不要だとの回答を頂戴しましたが、私の見解は異なります。不要とされたその根拠をご明示ください。

小市拝

<10月23日>
17日以降、先方よりの連絡は無いため、テレビ東京のお問い合わせフォームに連絡。

<10月23日カンボジア時間14:40テレビ東京視聴者センターに電話>
担当者不在。「明日の日本時間夕方の6時30分ごろなら在席している」ので、再度電話してほしいとのこと。誰でもいいので、組織としてこちらのいうことを聞いて伝達してほしいと要望。視聴者センターの担当者に、過去の経緯を再説明。メールで質問している3点に加え、なぜ回答がなく無視されているのかについても回答をお願いした。

<10月24日カンボジア時間16:40テレビ東京視聴者センターに電話>
担当者不在、本日の「日本時間16時30分とお伝えした」という視聴者センター担当者。完全な虚偽発言だ。既に退席済みなので明日掛け直してほしいとのこと。もう電話したくないとお伝えし、メールでの回答を要望。視聴者センターから担当に再度の確認を取ったところ、明日メールで回答いただけるとの返答。

<10月25日カンボジア時間09:20テレビ東京から不在着信があり、こちらから折り返し電話>
岩尾様が対応。カンボジア側からの質問は、回答期限を切っていないですねとの念押しを何度もされる。また、昨日の電話約束も、岩尾様は日本時間の16:30と聞いていた。昨日からなんども電話をかけているが、カンボジア側の私が電話に出ないので回答できていないとの発言。当方からは、カンボジアでは国際電話の発信番号が表示されないケースがあり、物理的に折り返しの返信ができない場合もある、またメールでの回答をお約束されたはずと発言。岩尾様は、昨日約束したメールでの回答を拒否、日テレアックスオンの永井様から電話させるので、電話に出てくれとのこと。今から30分以内にお電話いただければ、電話に出れるとお伝えした。

<10月25日カンボジア時間 09:50、日テレアックスオン永井様よりの電話>
遊園地と橋については、貴重なご意見ありがとうございますとのみ。当方よりの質問には答えてもらえなかった。許認可については、すべて取得していることを確認しました。確認に手間取り回答が遅くなった点、お詫びします。その名義や詳細については、個別にお答えできません。エンドロールに遺跡保護機構等の名称をクレジット記載する必要はありませんとの回答。

遺跡保護機構はクレジットが必須との見解だがと聞くと、その点は確認してみるが、許可を取得している確認は取れてその旨回答したので、これで当方との連絡は終了するとの趣旨の発言。


<10月25日午後>
当方から情報省及びアンコール遺跡保護機構に、該当する取材許可があったか問い合わせ。

<10月26日>
カンボジア王国政府情報省から調査結果の回答があり、テレビ東京、日テレアックスオン、Asia Production Serviceのいずれの名前でも、該当する取材許可申請は見つからないとのこと。カンボジアロケは、無許可取材の疑いが出てきた。

<10月26日、日テレアックスオン永井様にメール>

永井様

昨日はお電話ありがとうございました。

取材許可はすべて取得しているが、その詳細については回答できないとの返事を昨日頂戴しましたので、カンボジア王国政府情報省に直接問い合わせてみました。先ほど調査結果の回答があり、テレビ東京、日テレアックスオン、Asia Production Serviceのいずれの名前でも、該当する取材許可申請は無いとのこと。

不要な疑念を晴らすためにも、取材許可を立証する資料や情報の公開を、改めて要望します。まずは、お手元にある情報省よりの取材許可について、許可の日付と許可番号のみでも結構ですので、27日日本時間16時までにご回答いただけますようお願い申し上げます。

小市拝

<10月27日、Youtube公開内容の改変を発見>
番組公式ページを見たところ、youtubeでの公開内容が改変されているのを発見。私の指摘した遊園地シーンが削除されています。さらなる情報拡散を防げたという点は評価したいと思いますが、私には何の連絡もありません。

番組公式ページ
http://www.tv-tokyo.co.jp/earth_smile/

放映直後の公開データ(すでに削除されています)
https://www.youtube.com/watch?v=njDoIWVp2a4
新しい公開データ
https://youtu.be/eoYZ7xF2IVs

改変で削除された部分の画像

<27日現在の参考情報:カンボジアにおける取材許可プロセスと確認できている現状>
テレビ等の取材は、まず情報省に取材許可を申請。情報省よりの許可レターを取得。その後、関係諸機関に個別の許可を申請する。
アンコール遺跡群の取材許可は、情報省からの許可後にその許可書を添えて遺跡保護機構( APSARA National Authority)より取得する。申請後、申請代表者が保護機構に出頭し、取材条件や金額を定めた契約書に署名し、双方が一部ずつ保持する。同時に料金を支払い、総裁の署名捺印のある許可書を受領。各遺跡において、この許可書を現地係員に掲示しないと、物理的に撮影は認められない。

1 情報省に確認したところ、該当する申請は見当たらないとの回答。
2 遺跡保護機構に関しては、領収書なるものを提示されたが、公印等のない手書きのものだった。また、許可書等の開示をいただけていない。

<27日現在の参考情報:遺跡保護機構との契約書に明記されているはずの条項>
契約書には下記の条項があるはずだが、テレビ東京はクレジット記載は必要ないとの回答、またその理由については回答いただけていない。

1.4.4 the recipient commits to mention the name of the APSARA National Authority in the generic in case of video documentary or cinematographic shooting.

<10月27日カンボジア時間 11:50、日テレアックスオン永井様よりの電話>
必要な取材許可は取得しているが、その詳細についての回答はできません。すでにご回答済みであり、今後お問い合わせいただきましても対応致しかねますとのこと。当方よりの今後の問い合わせは、テレビ東京により拒絶されました。










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