
sheltem · @sheltem_at_twit
4th Oct 2017 from TwitLonger
2012年の労働改革と スペインの苦悩
バブル経済期の経済発展モデルは、
「高い資格が就業の可能性を高める」論理を
無効にしてしまった結果(ビラ・ティエルノ 2014)、
教育訓練を受けていない若者と
高度な能力を持つ若者の両方に対して、
異なる形の雇用促進インセンティブを工夫することが
必須となっている。
ところが、2000年代前半の好景気を牽引した
建設業のような典型的な低生産性部門では、
労働条件を徹底的に劣悪化する以外の方法で
雇用拡大を 達成することが難しい。
2012年の労働改革で示さ れたような諸方策は、
現状では雇用情勢の改善に 役立たないばかりか、
労働者の権利保障を容易に 引き下げる手段を
数多く導入したことによって、
底辺への競争を促進する。
このことを避けるには
スペインの産業構造それ自体の再編成が必要なのであり、
その圧倒的困難に背を向けながら
労働市 場の柔軟化を追い続けてきた中に、
今日のスペインの直面する問題がある。
http://www.rochokyo.gr.jp/articles/1505.pdf