(孫崎享氏)★都民の方、「荒木千陽」は誰か。その主張は?ご存知ですか。
都民ファースト代表。代表の考えも知らないで全国支持率9.1%、
公明は3.0%。おかしくないか。
郷原信郎は「都民ファーストの会は「秘密結社」か」と批判

1:9月11日、私は次のツイートをした。

「都民ファースト」。この政党って得体が知れない。

都民は少なくとも党首が小池百合子だから7月2日都民ファーストに投票した。

翌3日知事に専念すると代表に野田数。

9/11日経「都民ファースト、野田代表が辞任 後任に荒木氏」 荒木who?

忙しくても安倍首相は自民党総裁。不可思議な動き

2:ジャッグジャパン株式会社は8月03日から10日にかけて、

全国の有権者を対象にインターネットによる政党支持・政策志向に関する

世論調査を行った。http://thevote.jp/tokushu/2017/08/poll1/

その時の支持率は次の通り。

 自民党 28.2%

 民進   5.7%

 公明   3.0%

 共産   6.5%

 都民ファースト 9.1%

3:では都民ファーストを支持した人、現在の党首が誰だか知ってますか。

 「荒木千陽」です。

 男性か女性か、何歳ぐらいか、どんな主張を過去にしていたか。

 たまたま都議会選挙用のブログがありましたので、見てみます。

名前   荒木千陽(あらきちはる)

生年月日 1982年3月1日(35歳)

出身地  熊本県

最終学歴 久留米大学法科大学院法務研究科修了

職歴   元小池百合子衆議院議員 公設第一秘書

党派   都民ファーストの会 都政改革委員 中野区担当

荒木千陽さんの公約(政策)は以下の通りです。

①ワイズスペンディング(賢い支出)で都民ファーストを徹底する。

・戦略的な外郭団体の見直しを実行

・入札制度改革を実施し、一社入札や利権の関与などを防止する

・メリハリをつけて予算を編成し、人員を配置する

② 開かれた都政・都議会の実現。

・情報公開を徹底します。のり弁をなくし、予算編成もオープンに

・委員会や理事会のインターネット中継で、情報公開を徹底する

・政治倫理条例や不当口利き禁止条例を制定

③ダイバーシティを実現するスマートな福祉支援の実行。

・保育士の更なる待遇改善、保育サービスの拡充、
規制緩和などにより待機児童ゼロをめざします。

・公立学校の質の向上により、家計の負担を減らします

・「もったいない」の精神に基づき、食品ロスの低減を目指します

④ スマートシティ東京で都市間競争に勝ち続けます。

・アジアナンバー1の国際金融市場としての復活

・低炭素社会を目指し、環境技術のイノベーションをはかります

・LEDの普及などの省エネ対策をすすめ、環境先進都市をめざします

⑤セーフシティを目指した都市環境整備の促進。

・地域の不燃化・無電柱化・河川の整備などを促進し、
万全の帰宅困難者対策を構築する。

⑥万全の体制でオリンピック・パラリンピックを成功に導きます。

・万全のテロ対策を策定

・借金を残さないため、開催費の更なる圧縮

・後利用計画のレガシープランを策定

⑦多摩・島しょの魅力あふれる地域づくりの促進。

・島しょ地域においてクリーンエネルギーの普及拡大を推進します

・交通インフラの整備を推進し、渋滞解消を進め、
  多摩地域の利便性向上をはかります。

4:郷原信郎が斬る: 2017年9月14日

小池百合子知事による「小池都政」に対しては、

昨年来、【「小池劇場」で演じられる「コンプライアンス都政」の危うさ】

【「拙速で無理な懲戒処分」に表れた「小池劇場」の“行き詰まり”】

【「小池劇場」の”暴走”が招く「地方自治の危機」】などで徹底的に批判を続けてきた。

その小池氏が「都民ファーストの会」の代表に就任して臨んだ東京都議会議員選挙で

圧勝した直後に、代表を辞任し、議員でもない小池氏の元秘書の野田数氏が

代表に就任したことについては、

【“自民歴史的惨敗”の副産物「小池王国」の重大な危険 ~代表辞任は

「都民への裏切り」】で厳しく批判した。

選挙後に代表を辞任する予定であったのに、敢えてその事実を秘し、

選挙後も自らが代表を務める都民ファーストの公認候補ないし推薦候補であるように

偽っていたとすると、その「公認・推薦」というのは、

実質的には事実ではなかったに等しく、

「候補者に対する人・政党その他の団体の推薦・支持に関し虚偽の事項を

公にする行為」を「虚偽事項公表罪」として罰する公職選挙法の趣旨にも反する

許し難い行為である。

そして、何と、その野田数氏は、9月11日に、就任後僅か2ヶ月余で代表を辞任し、

後任には、同じ小池氏の元秘書の荒木千陽氏が就任したとのことだ。

荒木氏の代表選任は、「代表は選考委員会で選ぶ」と定める党規約に基づいて、

幹事長、政調会長と特別顧問の小池知事の3人からなる「選考委員会」で

決定したとのことだが、その「党規約」は公開されておらず、

党員である都議会議員も内容を知ることはできないという。

小池知事に関しても、都民ファーストに関しても、全く評価していないので、

多少のことでは驚かないが、

都議会議員選挙で公認候補として当選した55人の議員を擁する「公党」で

ありながら、党の組織にとって最も重要な代表選任の方法、

代表の権限等を定める規約が公開されていないというのは、

一体どういうことなのだろうか。

政党として届けられているのであれば、

選挙管理委員会には党規約が提出されているはずだ。

党員は議員であっても、情報公開請求で選管に開示を求めないと、

その内容を知ることができない、ということなのであろうか。

「都民ファーストの会」というのは、小池都知事のための「秘密結社」なのか。

我々都民は、その「秘密結社」のような組織が最大会派である都議会と、

それを背後で操る都知事の小池氏に、二元代表制の都政を委ねている。

しかも、そのような「政治勢力」が、「第三極」などとマスコミに囃し立てられ、

民進党の崩壊寸前の惨状の間隙を縫って、国政への進出を目論んでいるのである。

民主主義への重大な脅威にもなりかねない事態に対して、

我々は、最大の警戒を持って臨むべきであろう。

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