★「キムチを食べて頭がおかしくなったか」と韓国を罵倒した中国ー(天木直人氏)

「キムチばかり食べて頭がおかしくなったのか」

 この強烈な罵倒は、日本のネトウヨが口走った言葉ではない。

 中国共産党機関紙である人民日報の英語版である環球時報(7日付)の

社説の言葉である。

 米国の圧力に屈し、中国の嫌がる米軍の高高度ミサイルを導入・運用し始めた

韓国に対する怒りの言葉だ。

 しかし、韓国は中国に対して怒ることはできない。

 怒っても中国には勝てない。

 なぜならば、高高度ミサイル導入は、

中国と米国の軍事的対立のバランスを崩すものであるからだ。

 いま中国は米国とアジアにおける軍事覇権をめぐって歴史的対立関係にある。

 かつては考えられなかった事であるが、いまや中国は米国にとって、

ロシアと並んで米国の軍事覇権に挑戦出来る唯一の国になろうとしている。

 このままいけば下手をすれば米国でさえかなわない世界一の軍事覇権国家になる

かも知れない。

 それでは、このまま米中の軍事的対立が高まれば、いずれ米中戦争が起きるのか。

 決してそうはならない。

 米中は、軍事的覇権国家であるがゆえに、決して直接戦う事はない。

 最後は共存の道を選ばざるを得ないのだ。

 その共存とは、いわゆる軍事覇権国家同士による世界分割支配ということだ。

 中国はかつて米国に太平洋の米中二分割論を申し入れた。

 米国はそれを一蹴したが、いずれそうならざるを得ない。

 軍事力で国を守ろうとすれば結局こうなるのだ。

 軍事覇権国の支配に屈し、そのいずれかに組み入れられる事になる。

 軍事力に頼る限り、軍事覇権国家に潰されるか、絶対服従しかない。

 日本は、韓国を反面教師にしなくてはいけない。

 安倍首相のように韓国と競って米国との軍事同盟最優先の政策を続けていると、

いまに梯子を外される。

 日本はその事に脅え続け、最後は日本は米国にも中国にも従属させられる事になる。

 どうすればいいのか。

 軍事覇権国に勝てるのは憲法9条を掲げた日本しかない。

 世界の大多数の国は軍事覇権主義に反対だ。

 少なくとも世界の国民はみな軍事覇権主義に反対だ。

 そのような世界の国民を味方につけることこそ最強、最善の

安全保障政策なのである。

 それを訴える新党憲法9条はまさしく時代を先取りした政党である。

 いまこそ日本国民は新党憲法9条を実現させなくてはいけないのである。

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