【米】米国覇権の危険な衰退 Anti-Media September 9, 2017



 「米国は世界の警察官ではない」とオバマが発言して、アメリカ自身が世界覇権を放棄した。反戦を掲げて大統領になったオバマの当初は2つだった戦線が末期には7つになった。戦線が広がりすぎて収拾がつかなくなった。日本を例外として戦後の建国がアメリカにはできないことが明らかになった。冷戦時代に有効だった睨みがもう利かない。中露が公然とアメリカ支配に挑戦中だ。オバマ末期のアジア・ピヴォットも雲散霧消しかねない気配さえある。だが、中露が普遍的な世界ルールを作り出せるか、となれば特に中国的秩序は怖気を揮いたくなる。グローバリズム反対のトランプ政権が世界の統合を果たすとは見えない。Gゼロ時代の世界秩序がどうなるのか。新しい多極的秩序の始まりに抵抗する腐敗し危険なアメリカ覇権と説く<a href="http://theantimedia.org/dangerous-decline-american-hegemony/" target="_blank">表記</a>をつまみ食いする。
《摘要》
1。自己満足は常に不当ながら、最初のもの[核攻撃のやり合い]はますます起こりそうにない。スチーブン・バノンに勝るとも劣らない全球的戦略家が米国の予防攻撃の可能性について観察した通り、「軍事的解決策なし。忘れろ。伝統的武器からの(攻撃で)最初の30分でソウルの1千万人が死なないと私に見せる方程式の一部を誰かが解決するまで、私にはあなたの語っていることが分からない。此処に軍事的解決策はない。彼らが我々を捕獲した」。

2。これはドナルド・トランプ、バノンの元ボスがそれでも発作的なことをできないと意味しない。結局、こ奴はキューバ危機の最中ケネディー政権のために働いた歴史家ウイリアム・R・ポークが指摘する通り、ビジネス交渉で予測不能であることに誇りを持つ男なのだ。だから多分トランプはそれが少々DPRKの核心に至る膨れ上がる考えかもしれないと考える。

3。それが選択肢の2番目を残す。主題について最良に知る2人がロシア大統領ウラジミール・プーチンと中国主席習近平だ。両者ともひとつの国が判事、法廷及び高級執行官を務めることになる志ん世界秩序の下、長年にわたり凌ぎ合ってきている。これこそ、勿論、米国だ。

4。東部ウクライナでのモスクワの活動が非正統的と米国が言うなら、その時は、世界に唯一残る「超大国」としてロシアが応分に苦しんでいるとそれを診断するだろう。中国が中央アジア或いは西太平洋でもっと多くを言いたいと要求するなら、その時は正しい思考の世界中の民衆が彼らの頭を悲しく揺らすだろうし、いつも米国外交政策と同義の国際的民主主義を掘り崩すと責め立てるだろう。

5。そうした環境ではロシア或いは中国が控訴できる相手が誰もなくー制度もない、何故なら米国が控訴部門を担当しているからだ。米国は、ビル・クリントン下の国務長官マドレーヌ・オルブライトの不滅な言葉にある「不可欠な国家」だ。何故なら「我々は将来に向けて他の国々よりも高く立ちもっと遠くまで見るからだ」。そうした驚くべき聡明さを前提にすれば、可能性としてどのように他国が反対し得ようか。

6。併し今や朝鮮半島の小なれど確信に満ちた国家が米国を嘲弄していて後退を強いている。米国は最早さほど視野が長期的に見えない。北朝鮮がバノンの言う通り本当に米国をチェックメイトしたなら、その時は他の国々が同じことをしたいだろう。アメリカ覇権がそのふっくらしたヘアスタイルを除いて裸の太りすぎた71歳の老人だと暴露されるだろう。

7。金の行動ほど奇妙奇天烈なことが時々あり得るように、彼の狂気には手法がある。プーチンがBRICsサミット期間中にブラジル、インド、中国及び南アフリカに説明したように、DPRKの「最高指導者」は如何にアメリカがリビアやイラクを破壊したか見てきて、それ故に核配送システムが唯一米国の侵略に対する成功疑いなしの保証だと結論付けた。

8。「我々全員がイラクとサダム・フセインに起きたことを覚えている」と彼が言った。「彼の子供たちが殺された。思うに彼の孫が撃たれた、国全体が破壊され、サダム・フセインが絞首刑にされた…我々全員がどのようにこれが起きたかを知り、北朝鮮の国民はイラク…で起きたことをよく知っている。彼らは草を食べるだろうが、自分らが安全だと思わない限り核プログラムを中止しないだろう」。

9。金の行動が究極的に性質上防衛的なので、論理的解決策は米国が引き下がり交渉に入ることやもしれない。併しトランプは、面子を保つに切実で、即時に結論を出した。「お喋りは解答じゃない!」と彼はツイートした。それでもそうした恫喝はアメリカがこれまで以上にもっと救いようなく見せるだけだ。

10。多国間主義が中心舞台にある一方で、一極主義は傍観者へと滑り落ちるだろう。1989年以来、米国の全球的GDP比が20%以上低下したことを所与とすると、後退は不可避だ。 アメリカは、軍事的および政治的利点を最大限に活用して補おうと努力してきた。それは、仮令世界で最も聡明な指導力を持つにせよ、負けになる前提かもしれない。でもそうならない。代わりに、同国には国際的な笑いのネタである大統領、機能不全の下院、ネオコンの夢の世界で敗北した外交政策体制がある。結果として、撤退が秩序なき敗走に転じつつある。

11。キノコ雲がロスアンゼルス上空に上がらないと想定すれば、世界は北朝鮮危機から抜け出てそれが登場した時よりも非常に違った場所になるだろう。勿論、キノコ雲が上がれば、さらに一層そうなるだろう。(止め)

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