民主党にもウォール街のシンパ


民主党にもウォール街のシンパ

当時、思慮深いエコノミストと研究者は、
右派であろうと左派であろうと、
金融産業がアメリカの拡大する経済格差に影響を与えていることを憂慮していた。
元財務長官ローレンス・サマーズから、ネオコンの論客フランシス・フクヤマに至るまで、
幅広い分野の専門家がその傾向はミドルクラスを脅かし、政治システムを制圧してしまうと
懸念していた。
そうであっても、オバマがこの重要問題を持ち出すと、
ウォール街寄りの民主党員が怒りを爆発させた。

(中略)

ビル・クリントンが、とどめの一撃を加えた。

CNNのインタビューで、
「これがよくない仕事だという見解に陥るべきではないと思う
ーーこれはまっとうな仕事だ」と述べた。

クリントン元大統領の娘チェルシーは、
年商140億ドルのプライベート・エクイティ及びヘッジファンド会社、
アヴェニューキャピタルグループのアソシエートだった。

アヴェニューキャピタルの共同創業者マークラスリーは、クリントンの重要な支援者で、
クリントンの義理の息子マーク・メズヴィンスキーのファンドに100万ドルを投資していた。
クリントン政権には、ウォール街の大物が多数加わっていた。

(中略)

企業国家アメリカの勝者がすべてを取るという理論を、
一般大衆は明らかに不快に思っていた。

しかし、プリンストン大学のマーティン・ギレンス政治学教授によれば、
富裕層が政治プロセスに及ぼしている影響がとてつもなく大きいために、
「ほとんどの場合、大多数のアメリカ国民が何を望んでいても、
ほとんど影響をおよぼすことができない」という。

http://bit.ly/2wO3cVx

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