(孫崎享氏)★マスコミ看過すべきでない。東京新聞、望月記者への圧力。
「未確定な事実や単なる推測に基づく質疑応答がなされ、
国民に誤解を生じさせるような事態は断じて許容できない」と内閣広報室。
質問に正確に答えれば、国民に誤解を与えない。

今日、記者会見は、首相や、官房長官の意見を一方的に述べる機会となっている。

本来、記者は、これに対し疑問を行い、事態を鮮明にしていくのが、

記者の役割である。

その役割を行っているのが、東京新聞の望月記者だ。

これに対し、凄まじい圧力がかかっている。

私が、望月氏を支援するツイッターを行っても、ネトウヨが攻撃してくる。

「2ちゃんねる」での望月氏叩きは凄まじい。

こうした中、内閣広報室が東京新聞に、こうした事態を招かぬよう書面で要請した。

9.1産経新聞「首相官邸広報室、東京新聞に注意 菅義偉官房長官会見での
社会部記者の質問めぐり」

「 首相官邸報道室は1日、学校法人「加計(かけ)学園」の獣医学部新設計画を
めぐり、8月25日の菅義偉官房長官の記者会見で、東京新聞記者の質問に
不適切な点があったとして書面で東京新聞に注意を喚起した。

 質問したのは、加計問題などで菅氏を追及している社会部記者。
加計学園が計画する獣医学部施設の危機管理態勢をただす中で
「(計画に対する)認可の保留という決定が出た」と言及した。

 獣医学部の新設計画は大学設置・学校法人審議会が審査し、
答申を受けた文部科学省が認可の判断を決めるが、この時点では
まだ公表されていなかった。

 官邸報道室は東京新聞に宛てた書面で
「未確定な事実や単なる推測に基づく質疑応答がなされ、
国民に誤解を生じさせるような事態は断じて許容できない」として、
再発防止を強く求めた。」

この動きは極めて危険である。

質問者に対して「未確定な事実や単なる推測に基づく質疑をするな」という枠を

求めている。

かりに如何なる質問であっても、回答者が適切な応答を行なえば、

「国民に誤解を招く」自体は起こらない。

こうした要請は、多分、ロシアの報道環境でも起こらない。

あまりにも危険な動きである。

 マスコミ全社はかかる要請が内閣広報室から東京新聞に出されたことに

断固反対すべきである。

 看過はマスコミの自殺行為である。

Reply · Report Post