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◆ 政商の学校 ~加計の獣医学部~ ◆ー(兵頭正俊氏)
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安倍晋三を国のトップに頂いて、

終わってしまっていた国に幾つもの止めが刺されようとしている。

ひとつは警察国家による監視社会の到来であり、ひとつは国家・国政の私物化である。

それが森友・加計学園事件に現実化している。

こういった日本を作ったのは野田佳彦である。

この野田の指揮の下、民進党(旧民主党)は、代表選を1か月も繰り広げる。

これで安倍は息を吹き返すことになる。

国会議員の投票で代表は選出すべきだったのだ。

教育の根本は人作りであるが、そこで金儲けが図られている。

その政商・加計孝太郎の暗躍に、積極的に国のトップ夫婦が関係している。

加計孝太郎にとって、「客員教授」なる存在は、政界やメディアをたらし込む、

ひとつの贈賄のようなものだった。

その加計学園の教育内容となると寒々としたものである。

相次ぐ学部・学科の新設で、広大な土地と建設費の無償提供、

それに年額約23億円の補助を受け続ける。

問題はその教育内容である。

千葉科学大の危機管理学部環境危機管理学科には、

「英語1」や「基礎数学」など大学教育水準とは見受けられない授業科目がある。

まさに「中学生レベルの講義内容」ということだ。

加計グループでは学科新設を繰り返す一方で、

14年までの15年間で少なくとも21の学科が募集停止に陥っている。

7月22日に、岡山理科大で行われた獣医学部の説明会。

集まった学生10人、保護者15人程度。

これが全員受験するとは限らないのだ。

政商の大学とはこういうものだ。

生徒の質、教育の質は問われないのである。

今治市に希望がないわけではない。

いまのところ武田宙大や黒川敦彦などが、

加計学園事件の闇にメスを入れようと奮闘している。

武田宙大による1000万円のワイロをもらった議員告発闘争。

市議会が解散になり、獣医学部誘致反対の議員が大量に当選すれば、

足元で安倍─加計の陰謀は崩されることになる。

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◆目次◆

1 民進党の1か月に及ぶ代表選

2 政商の学校

3 武田宙大による議員告発闘争

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(暑い日々が続いております。

しかし、あと10日ほどで、ふっと鼻先を秋の気配がよぎるようになります。

そのとき感じるある種の喪失感、寂寞は、

あまりの夏の猛々しさからくるのでしょうか。

皆さんも、十分体調に気をつけてお過ごしください。

ほぼ日曜毎に配信してきた

無料メルマガ『兵頭正俊の知らなきゃ滅ぶニュースの真相』PC用と、

同内容の携帯用は、今日(8月6日)の配信のあと、13日、20日と休み、

8月27日より再開します)


1 民進党の1か月に及ぶ代表選

安倍晋三を国のトップに頂いて、

終わってしまっていた国に幾つもの止めが刺されようとしている。

ひとつは警察国家による監視社会の到来であり、

ひとつは国家・国政の私物化である。

それが森友・加計学園事件に現実化している。

こういった日本を作ったのは旧民主党であり、とりわけ野田佳彦である。

この野田の指揮の下、民進党(旧民主党)は、代表選を1か月も繰り広げる。

これで安倍は息を吹き返すことになる。

もっと早く野田─蓮舫の自民党補完勢力は、離党者続出、

都議選惨敗の責任をとって、辞任すべきだったのである。

それがポストにしがみつき、やっと辞めてくれるかと思ったら、

野田は1か月の代表選を画策した。

これ以上、安倍晋三を喜ばす贈り物はない。

暑い最中に、「昔の名前で出ています。あなたが探してくれるの待つわ」と

やられたところで、一部の好事家を除いて誰も足も止めないだろう。

この国家の緊急事態である。

安倍晋三が青息吐息になっている状況だ。

国会議員の投票で代表は選出すべきだったのだ。

このあたりが、状況知らずで、国民に寄り添えない民進党のダメなところである。

しかも、国対の「話のわかるお兄ちゃん」山井和則が、

またしても自民党の要求を受け、稲田朋美の出ない10日の閉会中審査を承認して

しまった。

その後、どや顔で自民党への不平をいう。いつものお約束の猿芝居である。

本気で闘わなければ国民の支持は集まらない。

国会が静かで、民進党が代表選にうつつを抜かせば、

国民は国会に何も問題はないのだと勘違いしてしまう。

野田佳彦を切れないのだったら、民進党は解党した方がいい。

そうしないと優れた人材まで国民の信を失ってしまう。

2 政商の学校

森友・加計学園とも教育に係わる仕事である。

教育の根本は人作りであるが、そこで金儲けが図られている。

その政商たちの暗躍に、積極的に国のトップ夫婦が関係している。

それを追及されると、与党と官僚を動員して、うそと隠蔽でなかったことにする。

そのやり口も、森友学園は切り捨て、加計学園は救済する。

その違いは、安倍晋三との距離の近さから生まれている。

何という三流のクズ国家に日本はなってしまったことだろう。

その加計学園ではどういった教育が行われているのだろうか。

最近、調査能力のみならず、権力を監視するジャーナリズムとしての力が

新聞を凌駕している週刊誌が、こんな情報を伝えてくれている。

「客員教授の起用について、

学園内からは「本当に必要なのか」という声が上がっていた。

中でも、問題視されたのが当時テレビに出ずっぱりだった、

あの有名司会者の客員教授就任である。

<国民からの税金由来の年額約23億円の補助を受けている教育機関として

相応しい行いをすべきであるにも関わらず、

学生の教育に直接には関連しない御法川法男(みのもんた)の客員教授就任(略)は、

この教育という趣旨から逸脱していることは明らかであろう>

(中略)

みの氏の報酬について、学園側は教員らに対し「無報酬」と説明することも

あったという。

だが、当のみの氏は小誌の取材にこう語るのだ。

「今から6、7年前、加計グループの幾つかの大学で客員教授を務めていたのは

事実です。就任の経緯は覚えていない。報酬は確か月20万。

でも、1回も講義していません。

客寄せパンダだったんだろうね」
(「安倍首相を選挙応援 加計学園「公選法違反」疑惑」『週刊文春』8月10日号)

(引用終わり)

加計孝太郎にとって、「客員教授」なる存在は、政界やメディアをたらし込む、

ひとつの贈賄のようなものだった。

何かあったときはよろしく、月々20万のお小遣いを差し上げましょう、というわけだ。

金に色がついているわけではないので、

わたしたちの税金もそのなかに入っているといっていい。

御法川法男(みのもんた)が教育と何の関係があるのか。

なんと1回も講義していないのに、月々20万、年間240万、タダでもらっていたわけだ。

それ以上に高校生にとっては、これは詐欺である。

みのもんたの話が聞ける、と思って、

受験判断のひとつにした生徒もいたにちがいない。

みのもんたも、ここでは加害者なのだ。

この引用した文章の前には萩生田光一にも触れてある。

この安倍の子分、加計の客分にたいしては、

同じ加計学園グループの千葉科学大の客員教授として月10万円のお小遣いが

渡されていた。

その加計学園の教育内容となると寒々としたものである。

記事はこうも書いていた。

「とりわけ学内の反発を押し切り、「事実上加計氏のトップダウンで決められてきた」(前出・元教授)と言われているのが、相次ぐ学部・学科の新設である。

その一つが、千葉科学大の危機管理学部だ。

<危機管理学部は(略)東アジアにおける緊張などの不測の事態に

的確に対処出来る専門知識を養成するという、時代の最先端を行く学部と

推察しております>

大学の十周年記念誌(14年5月刊)で、同学部をそう礼賛した安倍首相。

だが、実態は全く異なる。

文科省設置審の「設置計画履行状況等調査」(14年度)によれば、

12年に新設された危機管理学部環境危機管理学科には

<「英語1」「基礎数学」など大学教育水準とは見受けられない授業科目がある>

として、厳しい「是正意見」がつけられているのだ。

実際、同学科のシラバスを見ると、英語1で学ぶのはbe動詞や一般動詞現在形、

基礎数学では不等式や一次方程式。

まさに「中学生レベルの講義内容」(前出・文科省関係者)だ。

「こうした内実に加え、都心から離れた銚子市に位置することから、

千葉科学大は長年、定員割れに苦しんでいます。

加計グループでは学科新設を繰り返す一方で、

14年までの15年間で少なくとも21の学科が募集停止に陥っているのです」
(加計関係者)」

(引用終わり)

森友・加計学園事件で特徴的なのは、

その教育の内容があまり採り上げられないことだ。

それがやっと正面から問題にされるようになってきた。

両学園とも、籠池泰典と加計孝太郎という、強烈なキャラクターによって、

トップダウン方式でことが進められてきた。

籠池の場合は、泥臭い、大阪のおっさんの失敗談で、

いまは夫婦とも酷暑の獄に繋がれている。

このふたりには安倍夫婦に見捨てられた不憫さがつきまとうのを、どうしようもない。

それに対して加計孝太郎のやっていることは、質量とも遙かに悪質である。

相次ぐ学部・学科の新設で、広大な土地と建設費の無償提供、

それに年額約23億円の補助を受け続ける。

問題はその教育内容である。

文春は、同じ加計グループの千葉科学大の危機管理学部を問題にしている。

千葉科学大の危機管理学部環境危機管理学科には、

「英語1」や「基礎数学」など大学教育水準とは見受けられない授業科目がある、

ということだ。

「同学科のシラバスを見ると、英語1で学ぶのはbe動詞や一般動詞現在形、

基礎数学では不等式や一次方程式。

まさに「中学生レベルの講義内容」」ということだ。

なぜなのか。そうしないと講義を先に進められないからだ。

これは全国の国公立・私立大学で教師たちが悲鳴をあげている現実である。

これをさらに安倍晋三が壊していく。

「加計グループでは学科新設を繰り返す一方で、

14年までの15年間で少なくとも21の学科が募集停止に陥っているのです」
(加計関係者)」というのは衝撃的だ。

こんな大学の獣医学部新設に土地と大金を差し出して、

今治市はほんとうに大丈夫なのか。

政治は、市民の血税を使って他にすることが、しなければならないことがある筈だ。

記事はこうも書いていた。

3 武田宙大による議員告発闘争

「7月22日、岡山理科大で行われた獣医学部の説明会。

だが、用意された約100席に対し、学生10人、保護者15人程度しか集まっていない。

最先端のライフサイエンス研究との謳い文句とは裏腹に、

入試広報部長は「入学手続き率が分からないので、

最初からどんどん合格者を出すのが常套」と合格しやすさをアピールする

ばかりだった。

また、獣医師の地域的な偏在の解消に繋がるという点が、

四国での獣医学部新設の後押しとなったが、

「実際に四国に残ると見られるのは、卒業後9年間の四国勤務が条件で、

授業料の半額以上の奨学金を貸与する<四国特待生制度>の20名くらい。

後は、東京など大都市圏に行くと見られます」(獣医師会関係者)」

(引用終わり)

こうなると、もう悲惨である。

7月22日に、岡山理科大で行われた獣医学部の説明会。

ここに集まった高校生の数ほど、今治の加計獣医学部の未来を暗示するものはない。

わたしも幾つもの高校・大学の説明会に、

主催者としても保護者としても顔を出したことがある。

大抵はもっとも収容力のある体育館か講堂で開催する。

前方に生徒席を数百設営する。ほぼ同数の保護者席をその後ろに設営する。

保護者の駐車場としてグラウンドを開放したものだ。

新設される加計の獣医学部説明会の場合、用意されたのは、わずか100席ほど。

集まった学生10人、保護者15人程度。

これが全員受験するとは限らないのだ。

「最先端のライフサイエンス研究との謳い文句とは裏腹に、

入試広報部長は「入学手続き率が分からないので、

最初からどんどん合格者を出すのが常套」と合格しやすさをアピールする」。

寒々としてくる。

政商の大学とはこういうものだ。生徒の質、教育の質は問われないのである。

また、獣医師として働くためには、獣医師国家試験に合格しなければならない。

現在の応募状況で優れた高校生が集まるのか。

さらに優れた教師は集められたのか。

かりに獣医師国家試験に合格しても、

「実際に四国に残ると見られるのは、卒業後9年間の四国義務が条件で、

授業料の半額以上の奨学金を貸与する<四国特待生制度>の20名くらい。

後は、東京など大都市圏に行く」とすれば、地元のメリットも少ないだろう。

このあたりが今治市の認識の甘いところだ。

今治市に希望がないわけではない。

いまのところ武田宙大や黒川敦彦などが、

加計学園事件の闇にメスを入れようと奮闘している。

黒川敦彦のツイートを読んでみよう。

加計学園事件の状況は、ここにある。民進党の代表選ではない。

「黒川敦彦@今治で加計問題追及中無言電話があるとSNSに書くと大拡散されて、

無言電話が大分減った。

加計・安倍支持者アカウントからの攻撃も減って来た。

火に油を注ぐということを理解したらしい。

リツイートで応援下さってる皆さま、ありがとうございます。

ここまで来たら目立った方が身の安全を確保できるので書き続けます!

先週から話題の武田さんの1000万ワイロもらった議員告発騒動。

市議会報告会で最後掴み合いの騒ぎでした。

音声UPします。

武田さんはずっと無視をする市議に対して精一杯問いかけました。

でも市議たちは申し合わせて無視。

武田、今治市議会、報告会、1000万ワイロ告発で乱闘騒ぎ。
https://youtu.be/XxmuJiVTMcQ


武田さんのワイロもらった今治市義を告発事件の余波で、

今治市内は誰がワイロもらったか!?という噂で持ちきりだ。

山本順三参議院議員がワイロもらってるというリアルな噂が出はじめた。

菅良二市長は山本順三のサポートもあって安倍総理が動いてくれてると言っていた。

調査を進めたいと思う。

当会が未発表の資料を、ライフサイエンスの専門家に見せたところ、

加計のBSL3のラボはバラックだ。

こんなもんで、SARSや鳥インフルエンザなどを扱ったら、

人が死ぬ、と言われた。

加計のBSL3はバラックで、管理経費もケチったら、本当にバイオハザードになる。

到底笑えない冗談だ」

(引用終わり)


黒川敦彦に無言電話があるらしい。

これをSNSに書くと、無言電話が大分減ったという。

ということは、SNSも監視されているということだ。

「目立った方が身の安全を確保できる」というのは鉄則なので、

脅しがかかるたびに公開することだ。

武田宙大による1000万円のワイロをもらった議員告発闘争。

この音声は生々しい。

市議会が解散になり、獣医学部誘致反対の議員が大量に当選すれば、

足元で安倍─加計の陰謀は崩されることになる。

その後、今治市は、誰がワイロをもらったか、の話題で持ちきりになっている。

そのなかには山本順三参議院議員がワイロもらった噂もあるという。

安倍晋三 ─ 山本順三 ─ 菅良二市長の腐食のラインは、いつまでもつか。

「加計のBSL3のラボはバラックだ。

こんなもんで、SARSや鳥インフルエンザなどを扱ったら、人が死ぬ」と

ライフサイエンスの専門家は語っている。

この加計のBSL3が、もっとも気になる施設だ。

今治市民ももっと警戒した方がいい。

福島第1原発の人災もそうだが、日本人は危機の管理が非常に苦手である。

国会でも共産党などが福島第1原発の危険を指摘していたのだが、

安倍晋三は取り合わなかった。

それが3.11で人災として現実化した。

その後も危機管理は、ジェノサイドを、政府が率先してやるほどのお粗末さである。

なかったことにしてしまえば、自分たちの咎も隠蔽できるといわんばかりだ。

100部隊や731部隊は過去のことではない。

軍産学複合体の要請は、もっとも弱い環にゆく筈だ。

それは理事長が政商であり、経営が傾いている大学である。

獣医学と生物化学兵器との近似性については、

100部隊や731部隊を通じてすでに何度も指摘してきた。

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