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◆ 国民に寄り添わない自民・民進劣化の理由 ◆ー(兵頭正俊氏)
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でたらめなオトモダチ政権を、スシ友メディアはこれまで物語としての支持率で

支えてきた。

しかし、この操作の虚構が、いくら何でも50%の支持率はないだろうと

国民に見破られてきた。決定的だったのは都議選の結果である。

慌てたスシ友メディアは、少しずつ支持率を切り下げ30%後半にまで下げてきた。

国民が怒っているのは安倍晋三そのものに対してであるから、

どんなに閣僚の顔ぶれを変えたところで、国民の不信や怒りは変わらない。

もしこれで支持率が上がったら、

内閣改造のせいにする新たな物語がはじまったのである。

スシ友国対は、安倍出席の予算委閉会中審査の日程調整などそっちのけで、

仲良く週明けに欧州に「視察」(という名の税金を使った遊び)に出かける。

帰ってくるのは27日という。

これで安倍晋三は、出席の気持ちはあるのだが、国対が外遊中で何も決まっていない、

と逃げることになった。

民進党は、都議選惨敗の責任をとって、

野田─蓮舫─山井の自民党補完スシ友勢力をやめさせなければ、

衆議院選挙でも惨敗するし、党も終焉を迎えることになるだろう。

いま民進党執行部を批判した者が、もっともまともに民進党を心配していたことが、

いずれわかるだろう。

自民党を劣化させたものは、日米合同委員会、小選挙区制、内閣人事局、小泉純一郎と

安倍晋三と竹中平蔵などである。

民進党を劣化させたものは、小選挙区制、連合、野田佳彦などである。

自民党のカルト政権ほどの不気味さはないが、深刻さでは民進党も同じだ。

この政党には、野党のくせに政権交代の意欲が皆無である。

国民に寄り添う気もない。

都議選敗北の責任を執行部がとらないのは、自民・民進とも同じだ。

カメラの前では喧嘩をしてみせるが、政策も党文化も酷似している。

国民が都議選で自民党を追い詰めたところで、

一気に野党は安倍退陣に追い込むべきだった。

しかし、わたしたちの目の前に突きつけられたのは、中休みであり、

与野党揃った海外旅行だった。

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◆目次◆

1 内閣改造で支持率は上がらない

2 野田─蓮舫─山井の自民党補完スシ友勢力の腐敗

3 自民・民進劣化の理由

4 国民に寄り添わない自民と民進

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1 内閣改造で支持率は上がらない

小池百合子が東京シロアリンピックの機運を盛り上げるために、

都の職員全員でラジオ体操を行うと発表した。

小池がだんだん素地を出してきた。

職場で毎日午後2時55分になったら、ラジオ体操をはじめる。

どこにいてもだ。

外国の人は、急に体操をはじめる都の職員を異様な好奇心で見ることだろう。

この国では、根に軍事国家がついて回る。どうしてもそれを払拭できない。

北朝鮮のミサイルに備えて避難訓練をやるかと思えば、

今度は東京シロアリンピックに向けての気合い入れ体操だ。

バカの国がどんどん本性を顕してきた。

そのうち竹やり訓練や、皇居に向かっての礼拝なども入ってくるのだろう。

東京シロアリンピックに反対している都の職員はどうなるのだろう。

やらされるのは苦痛で馬鹿馬鹿しいにちがいない。

しかし、学校での君が代斉唱並みに、

やらなければ処分されるようになっていくかもしれない。

期間は今月24日からパラリンピックの閉会式にあたる2020年9月6日までの間だ。

小池は「ラジオ体操は日本人のDNAに刻まれたスポーツ。

都民と国民の心を一つにしてほしい」と述べているが、

ついに、「日本人のDNA」が出てきた。

これこそ日本人の軍国主義のことである。

すでに他の自治体にも参加を呼び掛けているという。

小池が総理になったら何をやらされるか、国民は覚悟しておくべきだろう。
(五輪に向けて職員全員でラジオ体操 小池知事が提唱)
http://bit.ly/2vomsai

でたらめなオトモダチ政権を、スシ友メディアはこれまで物語としての支持率で

支えてきた。

しかし、この操作の虚構が、いくら何でも50%の支持率はないだろうと

国民に見破られてきた。

決定的だったのは都議選の結果である。

今回の都議選は地方選挙ではなかった。

まっすぐ安倍晋三の国政が問われた選挙だった。

その審判の結果は、自民党が獲得した議席が、

いまや公明党、共産党と肩を並べるまでに激減した。

慌てたスシ友メディアは、少しずつ支持率を切り下げ30%後半にまで下げてきた。

30%を切ったところも出てきた。

ほんとうの支持率は5%(東京新聞)から20%(地方紙)といったところだろう。

慌てたのはスシ友メディアだけではない。

安倍晋三も狼狽し、急遽、集まって態勢の建て直しが謀議された。

「首相動静 ─ 7月13日

6時49分、東京・紀尾井町のホテル「ザ・プリンスギャラリー東京紀尾井町」。

レストラン「WASHOKU 蒼天」で

曽我豪・朝日新聞編集委員、
山田孝男・毎日新聞特別編集委員、
小田尚・読売新聞グループ本社論説主幹、

石川一郎・BSジャパン社長、
島田敏男・NHK解説副委員長、
粕谷賢之・日本テレビ報道解説委員長、
田崎史郎・時事通信特別解説委員

と食事」
http://bit.ly/2ukem5B

ご苦労なことだ。

何かといえば東京の大手(「記者クラブ」)メディアを懐柔して、

支持率を上げてもらってきたのが、もう通じなくなっているのだ。

内閣改造で支持率を上げるって? 

国民が怒っているのは安倍晋三そのものに対してであるから、

どんなに閣僚の顔ぶれを変えたところで、国民の不信や怒りは変わらない。

もしこれで支持率が上がったら、

内閣改造のせいにする新たな物語がはじまったのである。

ところで付き合いのいい民進党も、自民党に付き合って惨敗した。

2 野田─蓮舫─山井の自民党補完スシ友勢力の腐敗

もともと民進党は、一部を除いて政治の素人集団である。

だから、安倍─山口─神津(連合会長)─野田─蓮舫翼賛スシ友体制などを作って、

粋がる。これがプロの政治だと勘違いしているのだ。

野田佳彦は、反小沢、反日共が売りの政治家だ。

実質的には二大政党制に反対であり、米国、経済界、官界の

パペットとして民進党に潜り込んでいる。

だから野党共闘にも本音は反対である。

一時期、蓮舫の都知事選出馬が取りざたされた時期があった。

これが急に民進党代表選への出馬に切り替わった。

ここには野田佳彦の策謀があったのだとわたしは見ている。

蓮舫に都知事に出られたのでは、野田佳彦は民進党における足がかりを失う。

それで代表選に蓮舫を担ぎ、みずから幹事長になったのである。

この方が何かと自民党と連携を取りやすい。

その結果、野田─蓮舫─山井(国会対策委員長)の自民党補完スシ友勢力が構築された。

竹下・山井のなれ合い国対委員長コンビで共謀罪の会期内での成立を実現した。

このスシ友国対は、安倍出席の予算委閉会中審査の日程調整などそっちのけで、

仲良く週明けに欧州に「視察」(という名の税金を使った遊び)に出かける。

帰ってくるのは27日というから、やはりアマチュアなのである。

これで安倍晋三は、出席の気持ちはあるのだが、

国対が外遊中で何も決まっていない、と逃げることになった。

民進党は、都議選惨敗の責任をとって、

野田─蓮舫─山井の自民党補完スシ友勢力をやめさせなければ、

衆議院選挙でも惨敗するし、党も終焉を迎えることになるだろう。

民進党については、こんなツイートが目にとまった。

「平野浩

民進党細野豪志氏が小池新党に加わる可能性あり。

完全に党内に居場所を失っているからだ。

自身が率いる自誓会も事実上解散の状態。

細野氏は自民党入りを考えている。

静岡県知事選に出ようとしたのもその布石だ。

だが小池新党なら参加できる。

もし実現すると首都圏選出の民進党議胃が雪崩を打つだろう。

壺井須美子

蓮舫、野田、山井、執行部では常に自民党に迎合忖度して

臨時国会開催が実現しないのではないか。

臨時国会を開いて加計孝太郎、安倍首相を始め、

官邸と総理 府の加計関与重要人物を全て証人喚問しない限り、

加計の闇は明らかにならない。

国民の側に立つのであれば民進党は執行部の早急な取り替えを!

国籍問題突如浮上作戦は蓮舫野田執行部には大成功だ。

彼等は都議会選大敗で、辞任が避けられない状況にあった。

しかし今、蓮舫辞めろと言えば、レイシストのレッテルが貼られことになった。

彼等は辞任すること無く居座れるだろう。

差別と言う人間の最も醜悪な物を延命のために利用した彼等は実に醜悪だ。

蓮舫野田延命すれば野党共闘は可能牲がなくなり安倍自民党政権が続く。

今後民進党内部で「可哀想な」蓮舫を辞任させれば、

民進党支持率はさらに下がるかもしれない。

野党議員も国民も、アベのやり口にも負けないこんな謀略を乗り越え、

国民のために、なんとかアベの暗黒腐敗社会を倒さなくては! ね!

あべともこ(衆議院議員・小児科医)

民進党では東京都議選総括の為、各ブロック会議を開催。

そもそも執行部がまず自らを総括しないで、各ブロック毎の意見云々は責任逃れ。

今回の敗北の第一の原因は、共謀罪審議で衆議院で全面審議拒否してでも反対する、

という姿勢を示さずに参議院に送ったこと、即ち国会対応の覚悟のなさである」

(引用終わり)

敵は自公であって、民進党を批判するのは利敵行為だからやめるべきだという意見が、

民進党周辺から出てくる。

黙っていて、野田─蓮舫─山井の自民党補完スシ友勢力が都議選惨敗の総括を

きちんとして、責任をとってくれたらいいのだが、そんな気はさらさらない。

また、肝腎の民進党周辺の知識人に政治音痴が多く、

けっして執行部の辞任を求めない。これでいいのか。

衆議院選挙の展望はあるのか。

小池百合子に新党を作られたら、民進党はお終いである。

それだけではない。

野田─蓮舫の「低投票率マシン」「減票マシン」は、

「まだ小池新党の方がマシ」と、共産、自由、社民3党の支持票まで減らす。

どうかそのことに気付いてほしい。

野田佳彦は、将来、政権交代が起きたら、過去の民主党政権と同じように、

自公との翼賛体制を作り、さらなる消費税増税を図るだろう。

本質的なバカなのだ。いまのうちに降ろさなければいけないのである。

突如、起きた二重国籍問題で、都議選の責任問題が片隅に追いやられた。

このあたりに、この二重国籍問題を持ち出した連中の真の動機がある。

自民党は蓮舫に続けてほしいのだ。

いまでは都議選惨敗の責任で蓮舫を批判すると、レイシスト呼ばわりされる。

まんまと切り抜けたわけだ。

しかし、これで民進党の衆議院選挙における惨敗が決まった。

選挙前に、都議選同様に大量の議員が小池新党に入るだろうから、

存続も危ぶまれる事態になろう。

いま民進党執行部を批判した者が、もっともまともに民進党を心配していたことが、

いずれわかるだろう。

さて、今回も、前号に続いて、もう一度、

村上誠一郎の「安倍首相が自民党を劣化させた」(『文藝春秋』2017年8月号)を
取りあげ、自民党の劣化の理由と、今回は民進党劣化の理由をもあわせて考えてみる。

3 自民・民進劣化の理由

村上誠一郎は書いている。

「よく「日本はいくら借金しても大丈夫だ」といった暴論も耳にしますが、

あまりに能天気だと言わざるをえません。

現在、国民の金融資産は1,800兆円あると言われていますが、

住宅ローンを除いた正味の資産は1,300兆円。

対して国と地方の借金も合わせて1,300兆円と、ほぼイコールです。

船でたとえるならば、あとコップ1杯の水を注ぐだけで喫水線を超えて

ブクブクと沈んでいく。そんな危機的状況にあります。

アメリカや世界の中央銀行は、GDPの20%から25%の国債を買うと、

それ以上の購入をストップさせます。

無制限に国債を買い入れると、やがて市場の信用を失ってしまうからです。

ところが日銀の保有する国債残高は420兆円。GDPの80%近くに相当します。

異次元緩和を陣頭指揮する黒田東彦(はるひこ)日銀総裁は、

来春には任期満了を迎えます。

私はかつて財務副大臣時代に財務官だった黒田氏と一緒に仕事をした仲ですが、

「黒田さん、あなたもか」という気がしてなりません。

日銀は通貨の番人であり、安倍政権の番人ではないはずです。

通貨に対する不安は、一部ですでに表面化し始めています。

私の同級生の中にも、衣食住にはことかかないタイやマレーシアに移住して、

数ヘクタールの水田を買い、資産をゴールドや米ドルにリスク分散させている人間が

少なからずいます。

彼らから「日本の政府は、国民の金融資産を守る気がないのか」と怒られるのですが、

その憤りはよく理解できます」

(引用終わり)

「日銀は通貨の番人であり、安倍政権の番人ではないはず」というが、

いまは司法も行政も安倍政権の番人になっている。

東京地検が森友・加計学園事件に動かない。

そのことを自民党は知っていて、腐敗を深化させている。

安倍のオトモダチであれば、官邸お抱えレイピスト山口敬之の「準強姦」でさえ

もみ消してもらえる。

「通貨に対する不安は、一部ですでに表面化し始めています。

私の同級生の中にも、衣食住にはことかかないタイやマレーシアに移住して、

数ヘクタールの水田を買い、資産をゴールドや米ドルにリスク分散させている人間が

少なからずい」るというが、国外脱出を企てる理由は他にもある。

まず日本全土を覆っている放射能汚染である。

とくに食べ物が危険になっており、政治がそのことに無頓着である。

それと戦争の危機もある。人口減に伴う老後の不安もある。

これらはすべて無能で、無責任で、自分と周りのオトモダチのことしか考えない悪政が

もたらしたものだ。

これらの危機に気付いても、海外に新天地を求められるのは、1%のみだ。

99%は、かりに脱出したくてもほとんど不可能である。

村上誠一郎は、「彼らから「日本の政府は、国民の金融資産を守る気がないのか」と

怒られるのですが、その憤りはよく理解できます」という。

しかし、守るべき金融資産さえない国民が増えている。

すべて自民党悪政がもたらしたものだ。

前号のメルマガ「内閣人事局で自爆した安倍晋三」
(『兵頭正俊の優しさ出前』vol.887 2017年7月14日)で、
自民党劣化の理由を考えた。

今回、自民党と民進党の劣化について、考察を深めることにする。

自民党を劣化させたもの

(1)国際銀行マフィア、CFR、CSIS、ジャパンハンドラー

(2)日米合同委員会

(3)日米経済調和対話

(4)小選挙区制

(5)内閣人事局

(6)東京の大手(「記者クラブ」)寿司友メディア

(7)小泉純一郎と安倍晋三と竹中平蔵

(8)派閥の弱体化

以上8点の個人と組織が、これまで自民党を腐敗・劣化させてきたといえる。

民進党を劣化させてきたものは、(1)~(3)については、

野党なので直接の圧力は少ないだろう。

しかし、与党になれば、掣肘から逃れることはできない。

ここでは省いておく。

民進党を劣化させたもの

(1)東京の大手(「記者クラブ」)寿司友メディア

(2)小選挙区制

(3)連合

(4)鳩山由紀夫、菅直人、野田佳彦

(5)安倍─山口─神津(連合会長)─野田─蓮舫翼賛スシ友体制

(6)選挙惨敗と離党者

以上の6点であるが、自民・民進ともに劣化の理由としてメディアを挙げたのは、

東京の大手(「記者クラブ」)寿司友メディアは、

基本的に政党を批判しないからである。

政党と仲がよく、あるいは政党に隷属し、甘やかし、結果的に政党を

腐敗堕落させている。

国民の政治民度が低いのも、メディアが政党を批判しないので、

国民は政治に関心をもたない。

加計学園事件の追及などそっちのけで、

与野党の国対が海外旅行に出かけていることも、ほとんどの国民はしらないのである。

村上誠一郎の評論を、もっと読んでみよう。

4 国民に寄り添わない自民と民進

「かつて「タカ派」と目されていた中曽根康弘元総理は、

補佐役に後藤田正晴さんのように思想的に肌合いの違う政治家を起用し、

その意見を随所に取り入れて政権運営に当たっていました。

安倍総理にそれだけの器量があるでしょうか。

残念ながら、いまの官邸にいるのは、もともと安倍総理と同じような意見の持ち主か、

イエスマンのような人ばかりです。

国会議員も、もっと自らの信念に従って、自分の見識や意見を主張すべきです。

それが出てこないのは、あまりにも国会議員が勉強しておらず、勇気がないから。

この2つの理由しかありません。

戦時中の大政翼賛体制を振り返れば、

抑圧された状況下でも尾崎行雄、三木武夫、安倍総理の祖父でもある安倍寛、

斎藤隆夫、中野正剛らは、軍部がにらみをきかせる中にあって

毅然と正論を述べていました。

いまは軍部もなく、過激派将校もいない。

命を取られるわけでもないのに、みんな一体何に怯えているのか。

ここまで読まれた皆様は、自民党にいながら、

あまりに公然と執行部批判を繰り広げる私の主張に驚かれたかもしれません。

そんなに嫌なら自民党を離党すればいいのに、と思われる方もいるでしょう。

しかし絶対にそうするつもりはありません。

冒頭で申し上げたとおり、私こそが「ミスター自民党」だと自負しているからです」

(引用終わり)

「いまの官邸にいるのは、もともと安倍総理と同じような意見の持ち主か、

イエスマンのような人ばかり」というが、それが森友・加計学園事件を生み、

いまは逃亡する安倍晋三を庇って、「記憶がない」「記録がない」を繰り返している。

安倍晋三はそれに人事の論功行賞で報いている。

「国会議員も、もっと自らの信念に従って、自分の見識や意見を主張すべきです。

それが出てこないのは、あまりにも国会議員が勉強しておらず、勇気がないから。

この2つの理由しかありません」。

国会議員が不勉強で臆病。これは現在の自民党と民進党を見ると十分に理解できる。

しかし、国民としてはたまったものではない。

戦前・戦中と違って、いまは安倍晋三を批判したところで、

命を取られるわけでもない。「みんな一体何に怯えているのか」。

公認から外されることを怯えているのである。

つまり「今だけ、金だけ、自分だけ」の政治をやっており、

国民よりも、政治で飯を食うことの方が大切なのだ。

「以前の自民党はここまでひどくはなかった」という村上の嘆きはよくわかる。

以前の自民党議員は、もっと勇気があり、勉強もよくしており、

何よりも日本の国益を守ろうとしていた。

それも小泉純一郎の郵政民営化に反対したときまでだった。

小泉に刺客を向けられてから、総理に異議申し立てする、

自民党の自由闊達な気風は失われてしまった。

現在はさらに深刻になっていて、自民党の幹部の発言には、

物の怪に取り憑かれたような不気味さを感じる。

カルトが党を支配し、政権を握っているのだ。

自民党のカルト政権ほどの不気味さはないが、深刻さでは民進党も同じだ。

この政党には、野党のくせに政権交代の意欲が皆無である。

国民に寄り添う気もない。

そんななか、あべともこが、こんなことを語っていた。

「あべともこ(衆議院議員・小児科医)

せっかくの自民党安倍政権の不祥事による支持率急低下を前に、

民進党は混迷を深めている。

執行部は都議選の敗北を敗北と認めず、責任もとらないまま、

各ブロック毎の意見聴取という会合に流し込む。

そこから生まれてくるのは前向きな党再生の論議ではなく、党は分断されるばかり。

幹事長の罪は深い。

民進党執行部の国会対応は飽くまで腰が座らず、覚悟のみえないものだった。

森友問題、加計問題も現場は一生懸命追求した。

しかしそれを共謀罪への徹底した抵抗と結びつけずに、

個別の反対に終わらせたのは、ひとえに執行部の決断のなさである。

都議選敗北も自ら責任をとって辞任すべき問題である。

民進党が自民党批判の受け皿になれなかったことの総括の中で、

蓮舫代表の二重戸籍問題を明らかにすべき、という意見があるが、

党勢の回復とは全く関係ない後ろ向きな意見だと思う。

民進党が野党第一党として国会での共謀罪の戦いを中途半端にしたことこそ、

猛省されてしかるべき。歴史の汚点である。

野田幹事長が都議選敗北の責任を取り辞意を漏らしたとか、

蓮舫を守る弁慶になるとか。何だか勘違いも著しい。

選挙に敗北、ぐずぐず言って責任を取らない執行部では組織のケジメがつかない。

まして蓮舫代表を守る為云々は、守られなければ勤まらないような代表なら、

辞めるべき。女性蔑視も著しい」

(引用終わり)

都議選敗北の責任を執行部がとらないのは、自民・民進とも同じだ。

カメラの前では喧嘩をしてみせるが、政策も党文化も酷似している。

あべともこが語るように、わたしも森友問題、加計問題の追及を

共謀罪廃案に結びつけていくものだとばかり思っていた。

ところが、野田─蓮舫─山井の自民党補完スシ友勢力は、

3つのテーマを分断した。

安倍晋三がいかに喜んだかは想像に難くない。

しかも会期内の共謀罪採決へともっていった。

このふしだらなイメージは、旧民主党時代からこの政党につきまとっている。

いまも安倍政権を追い詰める最大の好機に、与野党の国対は揃って欧州視察に

出かけている。

こういうヘタレのふしだらなイメージ慣習はやめるがよい。

世界に悪名高い「記者クラブ」と同じではないか。

こういうことをやっているから、政権交代の意欲もなくなってしまうのだ。

野田佳彦が、蓮舫を守る弁慶になるとかいうのは、本音なのだろう。

蓮舫の都知事選出馬を止め、代表選出馬を勧めたのは野田だったとわたしは見ている。

だからこういった言い方になるのだ。

野田は、国民を守る弁慶になるべきなのだ。

しかし、それはできないだろうから、せめて幹事長を辞任して、

若い有能な議員に任せるのがいい。

国民が都議選で自民党を追い詰めたところで、

一気に野党は安倍退陣に追い込むべきだった。

しかし、わたしたちの目の前に突きつけられたのは、中休みであり、

与野党揃った海外旅行である。

だから安倍ごときの独裁も、この国では可能なのだろう。

わたしたちは諦めることなく、夏も状況を注視していこう。

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