★都議選で自民党だけでなく民進党も惨敗させるー(植草一秀氏)

安倍暴政を排除するには、主権者が選挙に必ず参加し、

安倍暴政を排除するための投票行動を取ることが必要不可欠である。

選挙になると権力はマスメディアを動員して、

印象操作を行い、

投票行動を誘導する。

「アベノミクス」

だの

「ねじれ解消」

だのを掲げて、本当に重要なテーマを隠す。

また、与党大勝の予測記事を大々的に展開して、主権者の投票意欲を削ぐ。

このような不正選挙が行われてきた。

敵の、この戦術を知り、事態に対処しなければならない、

幸い、7月2日に投票日を迎える東京都議選に向けては、

安倍政権、および安倍政権与党の失態が次々に表面化して、

安部暴政排除の首都東京の主権者の行動が強まる可能性が高まっている。

まずは、この選挙で安倍・下村自民党を大敗させ、

政権退場への道筋をしっかりと刻まねばならない。

主権者は、この選挙で

「自公維を大敗させること」

を最重視した行動を取る必要がある。


小池新党は自民別働隊であるから、大きく伸ばすべき対象ではないが、

ものごとへの取り組みでは、何よりも優先順位が大事である。

最優先されるべきことは、

「自公維を大敗させること」

であり、すべては、これを基準に行動するべきだ。

選挙には技術的な側面が強く影響する。

選挙区で何人当選するのかを考えなければならない。

当選する可能性のない候補者への投票は、必ず「死票」になる。

「死票」が多く生まれて、その結果として、

「自公維」の候補が当選する事態を阻止しなければならない。

「自公維」が当選するよりは、「都民ファースト」が当選する方がましである。

この視点を持つことが重要なのだ。

「自公維」を大敗させなければならない理由。

それは明確である。

この勢力が、国政において、憲法を破壊する暴挙を展開し、

日本の民主主義が破壊されているからだ。

それだけではない。

森友・加計・山口の「アベ友三兄弟」疑惑で、

政治の私物化

政治の腐敗

の実態が鮮明に浮かび上がっているからである。


それだけではない。

「女性活躍」

の言葉に呼応してなのか、

「このハゲー!」「ちーがーうだろー!」

の罵声とともに運転中の秘書に暴行を加えた傷害事件が暴露された。

暴行を働いたのは魔の2回生議員の自民党の豊田真由子衆院議員である。

問題が発覚すると豊田議員は入院してしまった。

病院を避難所と勘違いしているらしい。

そして、6月27日には稲田朋美防衛相が東京都議選の自民党候補の応援演説で、

「防衛省・自衛隊、防衛相、自民党としてもお願いしたいと、

このように思っているところだ」

と発言した。

どこが間違っているのかが分からない人は多く入るかもしれない。

しかし、この発言は、

政治的な公平、公正が求められる行政府が、一政党の応援をするという、

「三権分立の根幹」を踏みにじる発言なのである。

自民党としてお願いしたいと言うのは問題ないが、

「防衛省、自衛隊としてお願いしたい」

は完全にアウトである。

稲田朋美氏は弁護士資格を有しているとされているが、

本当に司法試験に合格したのか、疑われるような発言である。

野党が稲田氏の罷免を要求するのは当然のことだ。

安倍首相が描く「女性活躍」がこのようなものであるなら、

「女性活躍」など望ましいものではなくなる。

いずれにせよ、いま、何よりも大事なことは、

自公維を大敗させること、

自民党を大敗させることだ。

このことを銘記して、すべての東京都の主権者が必ず7月2日の投票に

参加しなければならない。


2012年12月の第2次安倍政権発足後、安倍政権が実行したことと言えば、

特定秘密保護法強行制定

憲法解釈変更の強行

戦争法制の強行制定

刑事訴訟法の改悪

そして、

共謀罪の創設強行

である。

経済政策では、「断固反対!」と謳っていたTPP協議にのめり込み、

米国が離脱するというのに、批准を強行した。

アベノミクスで生じたのは、

大企業の利益拡大=株価上昇と経済全体の超低迷=労働者実質賃金の大幅減少である。

庶民の暮らしは安倍政権によって破壊し尽くされようとしている。


森友事案では、

「自分や妻が関わっていたら、総理大臣も国会議員も辞める」

と宣言しておきながら、辞める気配すら示さない。

その一方で、真実を暴露した、近親者であった籠池泰典氏を警察・検察権力を

動員して犯罪者に仕立て上げようとしている。

北朝鮮並みの独裁国家である。

加計事案では、安倍首相が「腹心(ばくしん)の友」と宣言する加計孝太郎氏が

経営する加計学園による獣医学部新設を安倍政権が強行決定した。

https://www.youtube.com/watch?v=41A10tVrUpE

(0分24秒時点の安倍首相の原稿朗読部分に注目)

自分は決定にまったく関与できないのが国家戦略特区諮問会議であるとしながら、

安倍氏は6月24日の講演で、突如、

「今治市だけに限定する必要は全くない。地域に関係なく、2校でも3校でも、

意欲ある所にはどんどん新設を認めていく」

と述べた。

諮問会議議長の首相は諮問会議の決定にまったく関与できないというのが、

真っ赤なウソであることを、自分で言ってしまったのだ。

安倍首相の自爆だが、安倍首相はものごとを、

論理的に思考する能力を有していない疑いが強い。


このような状態であるから、安倍政権など、一晩も持たないような状況であるのだが、

その安倍政権がまだ存続している。

安倍政権を支えている最大の支持者は

野党第一党民進党の

蓮舫代表

野田佳彦幹事長

山井和則国会対策委員長

他の、民進党悪徳衆である。

蓮舫氏はマイクを握るとマイクを離すまで眉間にしわを寄せてがなりたてるだけ

である。

「陰の気」全開なのだ。

人は「陰の気」に引き寄せられない。

人が引き寄せられるのは、「陽の気」である。

野田佳彦氏は日本政治を破壊した主犯である。

2009年の政権交代の大業を木っ端微塵に打ち砕いた

第一級戦犯

である。

政権交代の偉業を焼き討ちにした主犯が、

その放火現場に舞い戻って消火活動の陣頭指揮を執ることほど滑稽な図式はない。


安倍暴政が猖獗を極めて、政権刷新の必要条件は整っている。

ところが、

新たに政権を担う政治勢力が見えるという

十分条件

が整っていない。

この十分条件とは、

現在の民進党が解体されることだ。

いくら安倍自民党の人気が凋落しても、

蓮舫-野田佳彦-山井和則-安住淳の民進党の不人気ぶりには敵わない。


都議選では民進党を決定的に敗北させることも重要である。

民進党を解体して、主権者の意思に正面から向き合う、

たしかな野党勢力

の結集を図る。

これが日本政治刷新への唯一の道である。

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