「ローガン」のタイムラインについて(激しくネタバレです。観賞後にご覧下さい。)


「ローガン」のタイムラインについて書いておきます。
マンゴールド監督は、この映画の時代を2029年に設定したのは、「X-MEN:フューチャー&パスト」のラストシーンである2023年から十分な時間を置くためだったと話しています。つまり、あの2023年から繋がっているという考え方ができる時間を置きたかったのでしょう。このストーリーがどこに属しているかを観客が自由に想像できる余地を作りたかったのかもしれません。

しかし、劇中で語られる過去のストーリーは、明らかにどの作品の流れにもそぐわないものであり、やはり「ローガン」はシリーズから独立したものと見ていいでしょう。ということを書いたパンフレット解説の補完のために、作中から読み取った「ローガン」のタイムラインを記しておきます。
※映画を見ながらメモ書きしたものなので、私の記憶違い・勘違いがある可能性もあります。ご了承下さい。


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チャールズ・エグゼビアがローガンを見つけ、X-MENを迎え入れる。ローガンは薬物依存の暗殺者だったが、それを隠してケイジ・ファイトをして生計をたてていた。

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X-MENが有名な存在となり、コミック・キャラクター化されて人気となる。

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ローガンの本名がジェームズ・ハウレットだと判明(このタイムラインでは最初から記憶を失っていなかった可能性もある)。

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ローガンがアダマンチウム弾を入手し、持ち歩く。

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飲むと体調がすこぶるよくなるコーン・シロップなど、クローン操作した食品が流通し始める。ライス博士が遺伝子の変異を消し去る成分をあらゆる食料や飲料に混入する。

2004年
ミュータントが生まれなくなる。

2010年代
メキシコ・シティに研究所を置くアメリカ企業、トランシジェン社がローガンのDNAを使った実験を始める。23人目の被験者となったローラは「X-23」と呼ばれる。

2028年 
ニューヨーク市ウェストチェスター(「恵まれし子らの学園」の所在地)で600人以上が負傷、7人のミュータントが死亡する事件が起きる。この時、ローガンはプロフェッサーXの死を偽装し、キャリバンに協力を頼んで、彼をかくまう。
キャリバンはそれまで、能力を使ってミュータント狩りに協力していた。

2029年
この時点に来る前にアメリカは転換期を迎え、自由の女神は「とっくになくなっている」という状況になっている。

チャールズは90歳になっている。
ローガンは老化とアダマンチウムの拒絶反応に苦しめられる。

トランシジェン社はローガンの完全なるクローン「X-24」を開発。子供たちの存在が邪魔になったため処分しようとするが、看護婦たちの協力のもと、少数が脱走を果たす。

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