★こぞって「一帯一路」を警戒するこの国のメディアの習近平嫌いー(天木直人氏)

私は中国の現代版シルクロードである一帯一路について、

それを歓迎する事はあっても警戒理由はどこにもないと思っている。

 これほどロマンのある壮大なプロジェクトはない。

 百歩譲っても、長い年月のかかる白髪三千丈の中国のことだ。

 その実現には悠久の年月がかかるだろう。

 その間に国際政治はどう変化しているか誰も分からない。

 それなのに、大手新聞の社説は警戒一色だ。

 きのう5月16日の読売が「中国主導で国際秩序築けるか」と書き、

きょう5月17日の産経が「覇権主義の亜太うさ拭えぬ」と書いている。

 安倍首相の広報紙である読売新聞や、中国嫌いの産経新聞が、そう書くのはわかる。

 しかし、驚いたのは、護憲やリベラルのはずの東京新聞と朝日新聞までもが

きょうの社説で口裏を合わせたように批判的だ。

 すなわち「中国の資質が問われる」(朝日)と書き、

「ウィンウィンが全てか」(東京)と書いている。

 東京新聞に至っては、「地域の緊張を高める懸念がぬぐえない」とまで

酷評している。

 もはや安倍首相を忖度した社説ではない。

 社の方針として本気でそう思っているのだ。

 これは異常だ。

 いや、私が異常なのか。

 安倍外交が放置されるはずである。

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