★安倍首相に憲法9条を変えさせないと決意させた読売の記事ー(天木直人氏)

今年も連休が近づき、やがて5月3日の憲法記念日がやってくる。

 さまざまな特集記事が組まれるだろう。

 その先駆けとして、きのう4月25日から読売新聞が「憲法考 施行70年」

という連載記事を始めた。

 その第一回の、きのうの記事の冒頭は、こういう書き出しで始まっている。

 「『改正するなら9条だ』安倍首相は冗舌だった。今月7日、首相公邸。

夕食を囲んだ国会議員らに9条改正の持論を語り始めた・・・」

 こんな事を安倍首相は言っていたのだ。

 しかも昔の話ではない。

 4月7日に語った言葉であるという。

 それを読んだ私は、安倍首相にだけは憲法9条を変えさせてはいけないと思った。

 そして何としてでも憲法9条を国是とする新党憲法9条を

一日もはやく世の中に送り出したいと覚悟をあらたにした。

 繰り返して書いて来た通り、私はもはや憲法9条改憲論議は

不毛であると思っている。

 安倍政権の下で、あまりにも日米同盟優先と、

憲法9条否定の外交・安保政策が進んでしまったからだ。

 それでも、やはり憲法9条は最後の砦である。

 憲法9条が少しでも変えられてしまえば、

その時こそこの国に憲法9条がなくなる時であるからだ。

 もし安倍首相の時に憲法9条の改正が行われなければ、

その後に続くいかなる首相も、憲法9条の改憲に手をつけようとしないだろう。

 安倍首相でも出来なかった事を、

首相になってあえて行うような愚かな政治家は出て来ないと思うからだ。

 首相になったいかなる政治家も、いやしくも首相になったら、

首相の任期を全うするためには、

憲法9条の改正よりもはるかに重要な政策課題に

そのエネルギーを傾けるに違いないからだ。

 だから、安倍首相の手で憲法9条を変えさせてはいけない。

 同時に、いますぐ廃止できなくても、これ以上の日米同盟の進展に待ったをかける。

 そのためにも憲法9条を国是とすることを訴える新党憲法9条が必要なのだ。

 何としてでも安倍政権の時に新党憲法9条をこの国の政治の中に実現して見せる。

 その覚悟をあらためて私に迫った読売新聞の記事である。

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