★いまよみがえる3年前のあの大スキャンダルー(天木直人氏)

森友疑惑問題が大きく報道されていた3月末に、

インターネット上や日刊ゲンダイ、一部週刊誌に安倍政権を震撼させるニュースが

流されたことがあった。

 それは自民党の衆院議員が覚醒剤取締法違反で逮捕されるというニュースだ。

 現職自民党国会議員の逮捕となると政権に与える影響はあまりにも大きいので、

逮捕は都知事選の後であるとか、もみ消されて終わるなどと、

まことしやかに報じられた。

 これが表面化すれば、たとえ森友疑惑が幕引きされても、

安倍政権は崩壊するほどの一大スキャンダルとなる。

 だからこそ大手メディアは一切報じない。

 この一大疑惑は、国民に知らされないまま闇の中に消えてしまうのか。

 そう思っていたら、先週号の週刊実話(4月20日号)と

アサヒ芸能(4月12日号)がそろって取り上げた。

 「安倍首相にトドメを刺す自民党薬物汚染疑惑」(週刊実話)、

「自民党現役衆院議員シャブ逮捕Xデーの核心!」(アサヒ芸能)がそれだ。

 その内容も衝撃的だ。

 特に私が驚きを持って読んだのはアサヒ芸能の記事だ。

 そこには次のような事が書かれていた。

 その国会議員が捜査線上に浮かんだのはその国会議員の愛人が逮捕され、

その愛人が麻薬を一緒に使っていた事を証言したからだと言う。

 そしてその愛人は、なんとあの3年前のASKA事件でASKAと共に逮捕された

ASKAの愛人と同様に、「仁風林」の喜び組のひとりだというのだ。

 まさかこんなところであの大スキャンダルがよみがえるとは思わなかった。

 「仁風林」といえば、パソナグループ代表の南部靖之氏が東京の元麻布に保有する

接待施設だ。

 そこで安倍政権の閣僚や官僚たちが酒と女に夜な夜な耽溺していた。

 そこに呼ばれたのがASKAだったと報じられた。

 この大スキャンダルは、当時、安倍内閣を吹っ飛ばすのに十分だったけれど、

そして日刊ゲンダイやゴシップ雑誌はさんざん書いたけれど、

大手メディアは一切報道せず、ものの見事に何事もなかったかのように闇に葬られた。

 それがいまよみがえったのだ。

 安倍首相や政治家、官僚たちは、震え上がっただろう。

 しかし、この国会議員の薬物汚染疑惑も、大手メディアは一切報じようとしない。

 あの時と同様に何事もなかったかのように闇に葬られてしまうに違いない。

 この国の本当のおそろしさは、政権保持のためにはまともな国民には

想像も出来ない不正義が行われ、それが平然と闇に葬られるところだ。

 政策論争や政権交代以前の問題である。

 暗黒の世の中である。

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