(孫崎享氏)★朝日18日、突っ込んだ記事
「首相から電話 質問を封印 自ら縛る議員たち」、一面トップ。
森友問題で西田昌司参院議員に首相から電話で質問内容に注文。
①8億円値引きの正当性を引き出す
②小学校認可基準緩和に関する維新への追及は控える

A:事実関係

・3月2日。電話口の安倍晋三首相は少し、いら立っているようだった。

「西田さんは大阪問題でやりたいだろうけど、それを頼んだのが安倍だと言われたら、

なんにもならないからさ」

 電話を受けたのは、自民党の西田昌司参院議員。

4日後の参院予算委員会で学校法人「森友学園」(大阪市)の

国有地売却問題について質問に立つことが決まった矢先。

首相から質問内容に注文がついたのは初めてで、

「総理が直接電話してくるのは異常やねん」と西田氏は話す。

趣旨は、土地が約8億円値引きされたことの「正当性」を質問を通して

うまく説明して欲しいというものだった。

西田氏は京都府選出。日本維新の会に一貫して批判的な立場で

「森友問題は大阪府の小学校設置基準認可をめぐる規制緩和に端を発した大阪問題」

として質問する予定だった。首相は維新に触れなかったが、西田氏は直観した。

「憲法改正を含め、政権に協力的な維新をかばう気持ちが首相にはあるんやな」と。

質問当日、西田氏は首相のいう通り、値引きの正当性を主張する官僚答弁を引き出し、

「疑惑だ、という森友事件の報道はフェイクニュースだ」と訴えた。

西田氏は「爆弾男」の異名をとる。

そんな西田氏でさえも、この日は大阪に関する質問を封印せざるをえなかった。

B:コメント

・官僚、マスコミが忖度としばしばいわれるが、

安倍首相や官房長官側から忖度に追い込む仕掛けが仕掛けられている。

・この記事は、情報提供の西田昌司議員、朝日新聞の取材を評価したい。

・国会答弁は質問者、答弁者が事前に組み立てられたシナリオで進めるショーが

しばしば。これをテレビ大々的に煽って、政権擁護。その舞台裏を一部報道。

Reply · Report Post