★このまま日米同盟を続ければ日本に米国の核が配備されるー(天木直人氏)

トランプ政権が核兵器の容認を明確に打ち出した。

 これはまさしく歴史に逆行する愚だ。

 そんな米国との同盟関係を強化する安倍政権でいいのか。

 そう私は3月23日のメルマガ第236号で書いた。

 そうしたら3月25日の東京新聞が、米科学者らで組織する「憂慮する科学者同盟」

のグレゴリー・カラーキ氏の警鐘を掲載した(ニュースの追跡)

 カラーキ氏はトランプ大統領の危険性を次のように語っている。

 「専門家の意見を聞かず、科学的コンセンサスも否定し、

信頼できるネットワークも知識もない。

ナショナリズムという原則以外、ポリシーや教義はなく、

ヒロシマ、ナガサキ以来の核使用のタブーを意に介しない」

 そして、次のように続ける。

 「アジアへの核配備を進める米国の動きは強まっており、

ホワイトハウスも止めようとしていない。オバマ政権は抑止のためだったが、

トランプ政権では、核戦争に備えた配備と言える。

市民が関心を持ち、これを防ぐ行動をとらなければ、この動きは止められない」と。

 ただでさえ核配備を密約で認めて来た日本の事だ。

 核戦争に備えるトランプ米政権と、そのトランプ政権との間で日米同盟強化を

最優先する安倍政権の間で、日本に核配備が行われる日は間違いなく来るだろう。

 しかも相手が北朝鮮と中国なら、安倍首相ならやりかねない。

 核配備が公然と行われるのだ。

 そんなことが行われるようでは日本はお終いだ。

 いまこそ日米同盟から自立しなければいけない。

 それを本気で唱える政党が出て来なければ、

戦後70年間、平和憲法9条を唱えて来た日本は、なくなってしまう。

 カラーキ氏の警鐘は極めて深刻な警鐘である。

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