【仏】フランス選挙が欧州の未来を決めるだろう理由 その1  Tyler Durden  Mar 24, 2017




 揺れるEU枠組みの今後を占う一篇、EU内でドイツに次ぐ経済規模のフランスの動向が気にかかる(<a href="http://www.zerohedge.com/news/2017-03-24/why-french-election-will-decide-europes-future" target="_blank">表記</a>)。
《骨子》
1。<strong>全フランス人有権者の半数近くが選挙までたった1ヶ月で誰を大統領にしたいか決定せねばならない</strong>、金曜日に世論調査が示した。スキャンダルに叩かれた保守派の候補者フランソア・フィロンが社会党大統領のフランソア・オランドに異常な攻撃を放って、<strong>自分に敵対する謀略を指揮したと問責した。</strong>それ故大きな疑問が残るー<strong>「欧州の春」が生成中なのか。</strong>

2。ロイターズの報道。ウドゥクサ(Odoxa)調査が、一連の驚きを投げつけてきた接近戦の大統領競争で有権者の43%はどの候補者が後塵を拝するか未定だ、と示した。<strong>不確実性はマカロンの政治経験欠如、分断で分裂し不整列な社会党、主張される公的資金の誤用への司法的捜索最中のフィロンの憂苦と上げ潮の極右の反映だ。</strong>有権者調査が示すのは、独立系中道派マカロンとルペンとが4月23日の最初の回で首の差、それで決選投票へと進みマカロンが容易く勝つだろうというものだ。フィロンは後れて3番手で、最初の投票後に消えるかもしれない。予測不能性に加えて、だが、ウドゥクサ調査は<strong>ルペンの潜在的投票者の60%とフィロンの57%が自分の候補者に関してハッキリと決めている</strong>、と示した。

3。加えて、<strong>フィロンは木曜日のインタビューで</strong>、選ばれる機会を破壊する彼の問題について損傷させるメディア漏洩を広める<strong>彼の主張するところ政府の謀略であるものに関連するとオランドを問責した。</strong>

4。「<strong>誰がメディアにこれら文書を渡すのか。公務員だ</strong>」とフランス2テレビのインタビューでフィロンが語った。偽の仕事スキャンダルが無料のスーツの贈り物を行商し受け取る影響力で彼を責める記事により追い討ちされてきた。

5。記事の背景に政治家がいるという意味かと問われて、「私はもっと先まで行くだろう。私は共和国の大統領を非難する」と言った。

6。<strong>オランドは問責を否定した</strong>、そして金曜日のフランス・インフォ・ラジオのインタビューで曰く。「尊重されるべき或る水準の尊厳と責任がある。思うにフィロン氏は不足した」。

7。その全部が疑問を提起する。<strong>「欧州の春」が生成中なのか</strong>、丁度ローマでその60周年記念祝賀をEUが準備するときに。この意見記事で、ピーター・ヴァナム、世界経済フォーラムで全球的指導力の研究者が欧州での相当数の最近の展開を評価するときにこの疑問を考慮する。

8。先週ヘイグで、首相マルク・ルッテがオランダの選挙でポピュリストの競争相手ヘルト・ウイルダースから逃げ切った。エジンバラでは、この間、首相ニコラ・スタージョンが英国を離脱する新しいスコットランドの国民投票を呼びかけた。<strong>それらは欧州愛好エリートにとって2つの良いニュースの出来事だ。その</strong>その意味は「親欧州」陣営が昨年春末の英国のEU「離脱」投票の後に動因を再獲得しつつあることだ。

9。<strong>しかしツバメが二羽来てさえ夏にはならない。</strong>EUは4月23日或いは遅ければフランス人が選挙で新大統領に投票する5月7日まで本当には一息つけないだろう。親欧州的候補者がそこで勝たなければ、欧州プロジェクトは代わりに長い寒い冬入りを余儀なくされるかもしれない。そしてナショナリスト、保護主義者やポピュリストのアジェンダがもう一度うわ手を取るかもしれない。

10。欧州愛好者にとって幸いなことに、穏健な親欧州仏大統領の代替者の残るのがもっとありそうで、それを以って強い核たる欧州の展望が次の大きなストレス試験、即ブレキジット交渉のために準備される。<strong>今週末欧州の指導者がEUのローマ条約創設60周年を祝賀しにローマに向かう時、聯合の門前で後の日の西ゴート族[ローマ帝国を破った]に直面するだろう。</strong>ポピュリストが28カ国圏を通じて上昇して、EU建設の礎の理想そのものを疑問に付しており、そして我々の知る欧州の将来を脅かしている。スコットランドの独立発議とオランダの選挙は快適にさせるニュースの出来事だった。

11。あり得るスコットランド独立が今や欧州で「良いニュース」と見られることは、一部の人間には驚きかもしれない。ほんの2年前、スタージョンの前任者アレックス・サーモンドによるスコットランド独立に関する最初の国民投票は同じ欧州のエリートによって概して却下された。EU指導者たちは欧州に統一したUKを維持したくて、さらなる諸国の解体の前例を作りたくなかったのだ。

12。しかし「今回彼らは変化している」。英国のEU離脱決定がスコットランド独立のためにテーブルを回した。前回、スコットランドはEU加盟行列の後ろに置かれるだろうと言われた。今日日、欧州議会のブレクジット交渉者、ヒー・フェルホフスタットといった欧州の指導者が、スコットランドは欲すればEUに留まる権利があるかもしれない、と言う。(止め)
【その2へ続く】

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