sagara1

相楽 · @sagara1

18th Mar 2017 from TwitLonger

なお、最初に『ストライクフォール』2巻読みながら秋山瑞人『猫の地球儀』を思い返していたというのは、例えばこのあたり(引用長いのでリンク先)。


「いいか、地球儀に行ければそれでいいってお前は言うけどな、それはお前にとってしか価値のない目標だ。つまり、夢やロマンの類だ。お前の胸にあふれてるってやつさ。お前は、自分の夢には普遍的な価値があると思ってるだろう。だがな、それは違うぞ。夢なんてな、興味ない奴から見れば鼻クソほどの価値もありゃしねえ。トルクで一番の食い物屋を目指してるオヤジの夢が、お前にとっては目クソほどの価値もねえようにな。夢のためなんだからこのくらいはいいだろう、お前はそう考えて誰かに迷惑をかける。だが、迷惑かけられたその誰かにしてみりゃ、耳クソのためなんだからこのくらいはいいだろう、って言われたのと同じだ」
『猫の地球儀 その2 幽の章』p81

「『では聞くがな! ぬしのロケットは夢やロマンを噴射して飛ぶのか!?』」
『猫の地球儀 その2 幽の章』p214

で、『ストライクフォール』では強力に普遍的で(しかし、だからこそ容赦なく数十億を轢き潰しもする)、膨大な金と欲と熱狂で支えられる「夢」を描いていて面白いなあ、と。
あと、『猫の地球儀』の引用部分あたりの話、「大審問官」を連想させるよなあ、と昔から思い続けてもいる。

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