★「偽ニュース」で結託するようになった米ロは民主主義の敵だー(天木直人氏)

相も変わらずトランプ大統領は気に入らない報道を偽ニュース呼ばわりしている。

 選挙期間中ならいざ知らず、大統領になって一カ月が過ぎてもこれだから、

このままトランプ大統領は偽ニュースを言い続けるのだろう。

 これは深刻な事だ。

 なぜならば、権力者がウソを真実と言い張れば、何でもできるからだ。

 その行き着く先は戦争である。

 「戦争で真っ先に犠牲になるのは真実だ」と言われるが、

その通りのことが平常時でも行われるようではお終いだ。

 そう思っていたら、きょう2月24日の読売新聞が、モスクワ発畑武尊記者の記事で教えてくれた。

 なんとロシア外務省が2月22日、

ロシアに関して事実に反するとみなした外国メディアの報道をすべて

「偽ニュース(フェイクニュース)」と断定する制度を開始したというのだ。

 とんでもないロシアだ。

 どういう制度であるのか想像がつかないが、

なにしろプーチン大統領の気に入らない外国ニュースはすべて偽物であると決めつけるわけだから、

ロシアに関することは、何が本当なのか、誰もわからなくなる。

 世界の二大国である米国とロシアがこんな状態だから、もはや国際政治は成り立たなくなる。

 そんなトランプ大統領とプーチン大統領の二人と個人的緊密関係を自慢する安倍首相だから、

日本もまた政治が成り立たなくなるということだ。

 冗談のようなトランプ、プーチン、安倍首相の偽ニューストリオであるが、笑っている場合ではないのである。

 少なくとも日本国民は、いやしくも民主主義を大切にし、戦争に巻き込まれたくないなら、

安倍首相を一刻も早く辞めさせなければいけない。

 その事を教えてくれた、読売新聞のロシア偽ニュース制度導入の記事である。

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