★安倍首相は米国にとって重要なパートナーと語ったケネディ大使-(天木直人氏)

ワシントン発共同が配信し、それをきょう2月21日の産経新聞だけが一段の小さな記事で報じた。

 しかし、そのニュースは極めて深刻な意味を持つ。

 すなわち、この前まで駐日大使を務めていたキャロライン・ケネディ氏が

2月19日にCNNテレビとのインタビューで次のように語ったというのだ。

 日本は安倍政権下で「世界でより重要な役割を担うようになった」と述べたと。

 安倍首相は、「安定感ある指導者で米国にとって重要なパートナーである」と評価したと。

 今度の訪米でトランプ大統領と多くの時間を過ごしたことは「トランプ氏にも有益だった」と語ったと。

 これが現実だ。

 米政権が代ろうとも、日本の首相がどのような考えを持ち、どのような政策を行おうとも、

そして米国がトランプ大統領によって分断されようとも、

日本の首相が米国にとって都合がいい政策を取るなら、米国はこぞって日本を重視し続けるのである。

 そのことは、リベラルであると言われているケネディ氏であっても同様だ。

 日米外交に詳しい米国人であれば当然だが、日米外交に素人だったケネディ氏であるからこそ、

あっさりと皆が日米同盟重視を唱える中で、あっさりとおうむ返しになるのだ。

 これが日米関係の現実だ。

 日本から基地がなくならない理由がそこにある。

 沖縄の辺野古建設が阻止できない理由がそこにある。

 対米自主、自立外交の実現は絶望的であるということである。

Reply · Report Post