★対日経済圧力だけが残ることになる安倍・トランプ首脳会談-(天木直人氏)

きょう2月18日の読売新聞が社説で書いた。

 フリン大統領補佐官の更迭により、トランプ大統領の対ロ融和外交は動けなくなったと。

 その通りである。

 佐藤優でさえも東京新聞の「本音のコラム」で書いていた。

 フリンの辞任はトランプ外交に深刻な影響を与えざるを得ないと。

 トランプ外交はもはやこれまでの米国外交を踏襲せざるを得ないだろう。

 ここにきて、対中国政策といい、対中東政策といい、対NATO外交といい、

トランプ外交が次々と譲歩を迫られている。

 それを見事に示すのがティラーソン国務長官のデビューだった対NATO外交だ。

 すべてオバマ外交に戻ったごとくだ。

 それも無理はない。

 ビジネスを通じてロシアとパイプが出来たというだけで就任したティラーソン国務長官だ。

 外交に関する経験も知見もない素人の国務長官だ。

 トランプ外交が対ロ融和に動けなくなったいま、その存在価値はなくなった。

 だから、ティラーソン国務長官は何から何まで。これまでの米国外交を踏襲するしかなくなったのだ。

 そんなトランプ外交の中で、対日経済圧力だけは変わらない。

 安倍首相が手土産に持参した日米経済対話が4月にもスタートすると、

きょう2月18日の各紙が報じている。

 これは異例の早さだ。

 この経済対話は、米国が日本に対しありとあらゆる経済圧力をかけてくる場となる。

 それに対し日本は抵抗できない。

 なにしろ安倍首相が提案した協議であるからだ。

 4月以降の日米関係は、米国の対日圧力一色なるだろう。

 その時に、安倍首相に騙されたと悔やんでも、もう遅い。

 すべては安倍首相を甘やかしたツケである。

 安倍ひとり栄えて国滅ぶである。

Reply · Report Post