★野党は2月14日の日米首脳会談に関する集中審議で共闘せよー(天木直人氏)

2月14日には、日米首脳会談から帰国した安倍首相に対する集中審議が国会で行われる予定だ。

 私はこの集中審議は、野党共闘の成否が試される、最後の、そして最大の試金石だと思っている。

 なぜか。

 それは今度の日米首脳会談が、

戦後70年にわたって政治の最大のテーマであり続けた日米同盟か憲法9条かという問題に

とどめを刺す会談だったと思っているからだ。

 もし今度の安倍・トランプ会談をこのまま容認するなら、

今度こそ日本は米国の軍事的占領から永久に抜け出せなくなる。

 それほど深刻な首脳会談だったと思うからだ。

 おりから辺野古本格工事が始まった。

 トランプの米国になっても辺野古が唯一の選択肢というなら、辺野古工事を阻止することはもはや不可能だ。

 おりから稲田防衛相が南スーダンPKO自衛隊日誌の存在を認めた。

 そこには戦闘行為が行われている事が明記されていた。

 それにもかかわらず稲田防衛相はその存在を知らされていなかった。

 これは制服組のシビアリアンコントロール逸脱が公然と行われているということだ。

 しかも知らされた稲田防衛相は、それに怒ることなく、

戦闘行為を認めれば憲法9条違反になると白状して制服組を庇った。

 そのような稲田防衛相がこのまま防衛相を続けるようでは、政治の役割は終わりだ。

 野党は2月14日の集中審議で、これら憲法9条違反の安倍政権を徹底的に追及すべきだ。

 そのためには野党がバラバラのまま同じような質問を繰り返してはダメだ。

 ただでさえ足りない質問時間だ。

 いまこそ野党は国会質問で共闘するのだ。

 具体的には質問を分担し、その質問を共同でつくり、ひとつひとつを徹底追及し、

安倍政権の憲法9条違反を国民に知らせるのである。

 解散・総選挙は遠のいた。

 いまは選挙協力ではなく国会質問で協力する時だ。

 それが出来ないようでは、野党連合政権など夢のまた夢だ。

 選挙協力が野合であることをみずから認めるようなものである。

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