★野党共闘の矛盾を見事に認めたサンデー毎日の志位・小沢対談ー(天木直人氏)

現役を退いた頃になって、急に安倍自民党に批判的になる新聞記者が目立つ。

 倉重篤郎という毎日新聞記者もその一人だ。

 その倉重氏がサンデー毎日の最新号で、

志位和夫共産党委員長と小沢一郎自由党党首の対談を企画し、その内容を特集記事にしている。

 野党共闘のエールを送るつもりなのだろう。

 しかし、それを読むと二人の意見の違いが際立つ。

 それどころか、野党共闘に大きな限界がある事がわかる。

 すなわち志位委員長は、トランプのいまこそ日米同盟をやめて

自主、自立した平和外交に外交、安保政策を転換する時だと説いている。

 新党憲法9条の公約とまったく同じだ。

 ところが小沢一郎は日米同盟の是非につき見事に逃げている。

 その一方で、小沢一郎は、名前を変えられない共産党は決して踏み越えてはいない、

あくまでも一歩前進したに過ぎないと、共産党の正体を言いあてている。

 私が、共産党は決して清水の舞台から飛び降りてはいない、と言って来たとおりだ。

 それに対して志位委員長は何と答えているか。

 驚くべき事にあっさり、その通りだ、一歩前進だ、と認めた上で、

共産党は名前を変える事は決してしない。共産主義は正しく、党是であることは不変だと、答えている。

 これでは残念ながら野党共闘は進まない。

 一般国民を動かすことは出来ない。

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