★安倍首相と「ジャパンハンドラー」の影響下にある勢力、
例えば読売・日経トランプ対応で異なり。
ジャパンハンドラーの元締めチェニーなどトランプと非難。
読売・日経社説でトランプ非難。安倍首相はトランプに前のめり。-(孫崎享氏)

残念ながら、米国には、「ジャパンハンドラー」と呼ばれる軍中心とするグループが存在し、

日本政治を動かしてきた。近年ではアーミテージ元国務副長官等を中心に、

集団的自衛権、TPPなどに日本を誘導していった。

 彼らは政治家、経済界、官僚、マスコミに強い影響力を有し、彼らの指示、誘導で

日本の政治が動かされてきたと言っていい。

 「ジャパンハンドラー」を形成する米国内勢力では、

ネオコン(保守、対外軍事介入に積極的)が中心勢力である。

 このネオコン・グループは現在トランプに反対している。

トランプのイスラム系7か国の国民の入国拒否はネオコン・グループの方針に反する。

ネオコン・グループは7か国の体制変革を求め、

現地の人々と協力して転覆工作を進めているが、

これらの人々を「敵」扱いすることは、転覆工作に多大な打撃を与える。

テロ戦争、イラク戦争の実質的開始者、ネオコンの総帥のチェイニーは

「禁止は我々が信じ、守るために立ち上がっている全てのものに反する」とトランプを批判した。

 そして注意深く見ていると、「ジャパンハンドラー」の一団とみられるグループに属する人々の

トランプ批判が続いている。

シーラー・スミスは米外交問題評議会(CFR)日本担当シニア・フェローである。

彼女はツイッターで「トランプは歴史のこだまにdeaf (聴覚障害」)と言ってる。

「ジャパンハンドラー」のスポークスマン的役割を果たしてきたマイケル・グリーンは

選挙中トランプ反対に署名しているので、トランプ政権で役割を果たすのは難しいであろう。

 これらの状況は日本にどの様な状況をもたらしているか。

「ジャパンハンドラー」の強い影響下にある読売新聞、日経新聞がトランプ批判の立場をとっている。

 読売社説を見てみよう。

・トランプ外交 威嚇では国際秩序は保てない(2017年01月29日)

・トランプ外交 「力」偏重の米露連携は問題だ(2017年01月31日)

・トランプ氏介入 円安誘導との批判は筋違いだ(2017年02月02日)

日経新聞社説をみてみよう。

・目に余るトランプ政権のメキシコたたき (2017/1/28付)

・同盟国は米政権に責任ある行動を促せ (2017/1/29付)

・「偉大な米国」にほど遠い入国制限 (2017/1/31付)

で形成し、日本政治を牛耳ってきた、

ここにきて、安倍首相と、「ジャパンハンドラー」の強い影響下にあるグループ、メディアに在っては

読売新聞、日経新聞との乖離が出てきている。

これが今後どう進展していくか注目していきたい。

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