★ダボス会議に乗り込んで安倍との格の違いを見せつけた習近平ー(天木直人氏)

いよいよ習近平主席が1月17日にダボス会議に乗り込んで中国を世界にアピールする。

 いうまでもなくダボス会議とは正式名を世界経済フォーラムと呼称する会議で、

毎年1月、世界の政治家、経済学者、有識者のトップが集まって世界の話題を語り合う場だ。

 今年は中国の主席がはじめて参加するということで、オープニングの基調演説が用意されたという。

 何を語るか世界が固唾を飲んで注目しているに違いない。

 おりしも1月17日は、安倍首相が中国包囲網を訴えてアジアを外遊し、

各国首脳から、内心ではあきれ果てられて帰って来た日だ。

 同じ外遊でも、なんという格の違いだろう。

 そのことをどのメディアも書かない。

 そう思っていたら、きのうの日刊ゲンダイ(1月18日号)で近藤大介氏が書いた。

 今回中国からは過去最大規模の参加者を見込んでいて、

アリババの馬雲会長以下、中国主要企業トップや、林毅夫元世銀副総裁、

中国の主要経済学者などが勢ぞろいするという。

 トランプ政権発足前に、反トランプ派が多いEUを取り込んで、

もしトランプが中国に無理難題を吹っかけてきたら、

EUと一緒になってトランプ包囲網を敷くつもりだ言われていると。

 近藤大介氏は最後にこう書いている。

 安倍首相はダボスに出席せずアジア4カ国を歴訪して17日に帰国する。

「世界の中国」と「アジアの日本」を見せつけられる、日中両首脳の今年の初外遊である、と。

 いつも習近平に厳しい近藤氏がここまで書くのだ。

 安倍首相とは比べものにならないということだ。

 安倍首相の外遊を私のように無駄な外遊と書かずに

「アジアの日本」を見せつけた外交だと書いたところが、

近藤氏の安倍首相に対する精一杯のお世辞に違いない。

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