★野党は山城博治議長の釈放になぜ立ち上がらないのかー(天木直人氏)

東京新聞だけが熱心に報道しているのに、その他のメディアがスルーしている事件がある。

 辺野古基地建設や高江ヘリパッド建設に体を張って反対して来た山城博治沖縄平和運動センター議長が

逮捕され、不当に長く拘留されている事件だ。

 山城議長の早期釈放を求める記者会見がきのう1月13日に参院議員会館で開かれたという。

 それを報じるきょう1月14日の東京新聞の記事を読むと、

その抗議集会でルポライターの鎌田慧さんが訴えている。

 「微罪での不法逮捕を長期拘留によって大きな罪にみせようとする政治弾圧。

無関心に許せばこれからの大衆運動も弾圧される」と訴えたという。

 私はこの事件の事をほとんど知らない。

 しかし鎌田慧さんは信じる。

 なぜこのような弾圧を前にして、政治家が動かないのか。

 辺野古移設に反対する野党共闘の党首は、立ち上がらないのか。

 あのオスプレイの時もそうだった。

 なぜ野党の政治家たちは安倍政権に対し、

オスプレイの空中給油訓練飛行再開を阻止しようとしなかったのか。

 誰がみても主権侵害の、沖縄いじめであるというのに。

 今度の山城議長の事件についても、政治家の動きはまるで伝わってこない。

 国会が閉会し、安倍首相が外遊できるほど政治が暇なときに、

交通代の無料や政治活動費支給の特権を享受しているというのに、なぜ動かない。

 野党共闘の街頭演説には熱心であっても、市民の不当逮捕を糾弾し、その釈放のために動かないのか。

 それとも山城議長の逮捕には、弁明できない犯罪性があるというのだろうか。

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