★私が安倍首相なら霞が関カンツリー倶楽部に女性解禁を求めるー(天木直人氏)

いまでも小池東京都知事と安倍首相が裏でつながっていると考えるものがいるとしたら、

その考えをあらためたほうがいい。

 小池知事が最終的に自民党と決別することになるかどうかは今後の情勢次第、

自民党次第であるが、少なくとも小池知事は安倍政権に迎合する気はない。

 私は小池知事に極めて近い人から聞いてそれを知っているからフェアではないが、

公開情報を注意深く見ているだけでもそれがわかる。

 特に最近は小池知事の反安倍政権の言動は、7月の東京都議会選挙の勝利に向けて、

急速に鮮明、先鋭化しつつある。

 そして小池知事と安倍首相の勝負は、個人的な政治的力量だけを見れば、

明らかに小池知事のほうが一枚上だ。

 東京五輪の経費を国がもっと負担すべきだと安倍首相を訪れて迫ったり、

千代田区長選挙を小池新党と自民党東京都連との代理戦争だとメディアに書かせたり、

「小池知事はまだ自民党の党籍をお持ちの方だ」と言った安倍首相の発言をとらえて、

すかさず、「党費を払っていない」、「進退伺を保留しているのは自民党の方だ」、と言い返したり、

どう見ても安倍首相は攻められている。

 東京五輪のゴルフ競技の舞台となる予定の霞が関カンツリー倶楽部について、

「女性が正会員になれないのは非常に違和感を持つ」と小池知事が発言したのもその一つだ。

 これに対して安倍首相は何の言葉も発していない。

 私が安倍首相なら、ただちにこの小池発言を評価し、

国としても霞が関カンツリー倶楽部に善処をお願いしたいと、打てば響く対応をする。

 ただでさえ女性が活躍できる社会づくりを唱えている安倍首相だ。

 小池発言に沈黙したままでは、安倍首相は小池百合子との戦いに勝てそうもない。

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