★オスプレイに関する新たな協議は米国とこそ行うべきだー(天木直人氏)

けさ5時のNHKのニュースが報じていた。

 翁長知事はオスプレイの重なる事故を受けて新たな協議会の設置を要求したと。

 これを聞いて、私はてっきり米国との協議を要求したのかと思った。

 いよいよ日米地位協定の見直しに本気になったのかと思った。

 つまり米国側からの情報提供がまったく行われていない。

 だからもっと緊密に協議するようにしてほしいと申し入れたのだと思った。

 さすがに沖縄と在日米軍との直接協議の場を設けてくれとは要求しないまでも、

少なくとも日本政府は米国とオスプレイの運用に関し、必要が起きた時は協議できるようにしてほしい、

そして沖縄にもっと情報を提供できるようにしてほしいと、

翁長知事は菅官房長官に要求したのかと思って聞いたのだ。

 ところが注意して聞いていくと、どうもそうではないらしい。

 沖縄が日本政府と協議できるあらたな場をつくってもらいたいということのようだ。

 もしそうなら、こんなピント外れの要求はない。

 在日米軍から何も知らされない日本政府と、いくらあらたな協議の場をつくっても意味はない。

 そしてNHKの報道によれば、日本政府はあらたな協議の場をつくることに消極的であるという。

 米国との協議の場をつくることに消極的であることはわかる。

 米国が頭から応じないからだ。

 しかし沖縄と協議する場をつくることさえ消極的であるなら、何をかいわんやだ。

 1月13日の早朝のニュースは、翁長知事がオスプレイの事故を受けて、

菅官房長官に、政府はもっと頻繁に沖縄と協議するようにしてくれと要求しただけの話だ。

 これに対し菅官房長官が消極的な姿勢を示したということだ。

 いつも通り、日本政府が沖縄の要求を一蹴したという無意味なニュースだ。

 こんなニュースを流すNHKの神経を疑う。

 そして、もはや日本政府を相手にしないと言っておきながら、

いつまでたっても日本政府にお願いを続ける翁長知事の優柔不断さを見る思いのニュースである。

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