市村 悦延 · @hellotomhanks
11th Jan 2017 from TwitLonger
★長嶺駐韓大使を怒鳴りつけたに違いない安倍・菅の傲慢外交-(天木直人氏)
駐韓大使を一時帰国してまで慰安婦像の新設に激怒して制裁措置を発動した安倍・菅暴政コンビ。
しかし、この傲慢で稚拙な外交に、安倍・菅暴政コンビはやがて大きなしっぺ返しを食らうだろう。
私がここで書きたいのは、いまの安倍政権と外務省組織の不健全な関係についてである。
長嶺大使は制裁措置の一環として帰国したと皆が思っているに違いない。
たしかにそれはその通りだ。
しかし、もう一つの真実は、安倍・菅コンビが長嶺駐韓大使を呼びつけて、
何をぼやぼやしてたんだ、と八つ当たりする事にあった。
今後の対応策を検討するのなら岸田外相の帰国を待って行うべきだ。
待てなかったのは、自分が外遊するからということもあるが、
はじめから対策の打ち合わせなどする気はなく、長嶺大使をしかりつけるためだったからだ。
お前がボヤボヤしているからこんなことになったのだ、と。
いまや安倍首相の外交は、増長の極みにあるように思えてならない。
外交は自分が思うようにやればいい、
みな俺の命令通りにすればいい。
外務大臣さえも俺の駒だ。
そう思っているに違いない。
だから不可逆合意が白紙に戻されたことに激怒したのだ。
一時帰国した長嶺大使は、官邸に直行させられた。
そしてさんざん怒鳴られたのだ。
外務大臣が帰ってきたらよく相談して置けと命じられたのだ。
会談後の長嶺大使の青ざめた顔がそれを物語っている。
かつての外務省ならこんな事にはならなかった。
外交というものは、気に入らなければすぐに包囲するとか、制裁するとか、
そのような子供じみたものではない。
次官をトップに組織を挙げて外交をする外務省の伝統は、
すくなくとも私が外務省にいたころは、まだかすかにあった。
しかし、おそらく小泉首相の頃からだろう。
まったく首相に意見を言わなくなったのだ。
その行き着く先が、安倍首相の独断外交である。
それを決定づけたのが斎木次官と安倍首相の関係に違いない。
あれほど夫婦ともども重用されていた斎木次官が、外交政策で異を唱えたとたん、
疎んじられ、駐米大使のポストを棒に振ったと伝えられている。
それが事実なら、杉山次官の就任も頷ける。
自分の言う通りに動く人物をまわりに集め、異論を言う者を許さない。
これではまともな外交ができるはずがない。
小泉・安倍の独りよがり首相が、外務省という組織を崩壊させ、
立身出世に目のくらんだ外務官僚が、先輩たちが築き上げた外務省組織の崩壊に、
保身を優先して手を貸したのだ。
日本外交は当分立ち直れないだろう。