★またまた男をあげた豊田章男トヨタ社長-(天木直人氏)

トヨタの社長が撤退しないと発言した事を知って、トランプはさらに発言を硬化させた。

 しかし、それを見た豊田章男社長の対応がまた見事だった。

 これ以上トランプを怒らせてはまずいと見てトーンダウンした。

 トヨタは米国の雇用を守る、それを理解してもらえる、

そのことで大統領と協力することを楽しみにしている、と迎合して見せた。

 これを日和見と見るのは間違いだ。

 トランプのような単純な男はむきになって反論すると逆効果だ。

 一回かましておけば、あとは理解してもらえると褒めごろしておけばいいのだ。

 特に日本はトランプと正面から喧嘩すべきではない。

 喧嘩はオバマと中国に任せて、日本は静観する時だ。

 オバマはこれからもトランプを批判するだろう。

 1月10日に予定されているお別れ演説でも、

オバマの8年間の実績を全否定するトランプを激しく非難するだろう。

 米国民の半分はそのようなオバマに拍手喝さいする。

 中国はトランプが下手な真似をするとすかさずWTOに訴えるだろう。

 WTOに訴えられればトランプの米国は敗訴する。

 トランプは政策を変更するか、WTOを撤退するかどちらかを迫られる。

 トランプ大統領の将来はまったく不透明だ。

 トランプ大統領は、4年の任期を全うするどころか、

米国を統治できずに職を投げ出して、ペンス副大統領にその座を譲らざるを得なくなるかもしれない。

 すでにそういう声も米国内に出てきているのだ。

 日本は静観するのが正しい。

 正しい事は一度言えばいい。

 分からなければ行き詰る。

 行き詰る相手に手を下すのは愚かだ。

 豊田章男氏はまたまた男を上げた。

 一度ならず二度もトランプとの会談を急ぐ安倍首相は、その対極である。

Reply · Report Post