★万死に値する安倍首相の北方領土交渉大失敗-(天木直人氏)

何年もかけて、鳴り物入りで宣伝して来た安倍首相の北方領土返還交渉が、

きのう12月15日の歴史的な山口会談で、ものの見事に大失敗に終わった。

 きょうの東京でのプーチン大統領の日程は、食い逃げである日本企業との経済協力交渉と講道館訪問だ。

 北方領土交渉はきのうですべて終わったのだ。

 そして、その結果は、これまでさんざん報道されて来たとおり、

北方領土問題は、返還どころか、主権問題でプーチン大統領は一歩も譲らなかった。

 報道されている以上の目新しい話は何も出てこなかった。

 唯一出てきたのが、元島民の手紙をプーチン大統領に伝えた話だ。

 領土返還交渉のはずが、元日本人住民が生まれ故郷に自由に帰る事が出来るようにする、

という話にすり替わってる。

 これが唯一の成果というからお笑いだ。

 安倍首相の責任は大きい。

 戦後70年、日本外交の一大事である北方領土問題を、

これで二度と日露間の交渉に出来ない事にして終わらせてしまった。

 安倍首相がこれから何年首相の座にいすわるつもりか知らないが、

もはや安倍・プーチンの間の北方領土問題交渉はあり得ない。

 安倍首相とプーチン大統領の首脳交渉で解決しなかったのだから、

その後誰が日本の首相になっても、プーチン大統領がロシアの大統領である限り解決できるはずがない。

 プーチン大統領のあとは誰が大統領になっても解決できない。

 いや、それどころか、その頃は、もはやロシアに主権が既得権として確立してしまっているだろう。

 安倍外交はロシアとの北方領土問題を永久に封じてしまった。

 この大失敗は万死に値する。

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